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蕎麦の出会いは一期一会(手打ち蕎麦柏屋 那須)

こんにちは。
久しぶりに更新になってしまいました。

最近はどうしようどうしようと更新を滞らせながらも、日々生きていまして、、
エッセイとして残していくこと、文章を書いていくことの意味を見失いそうになりながらも、ちょっとした小日記のように綴れれば良いかな〜とそのタイミングを待ちながら更新を目指しております(緩くすいません)

最近の蕎麦一期一会の呟きを。

僕が住む那須周辺は美味しい蕎麦屋がたくさんある(らしい)。
自称蕎麦好きではあるが、進んで行きたいとならないのは、蕎麦を愛しているというより「うどんより蕎麦派なんです」というくらいの立場にとどまってしまっているからなのかもしれない。
そのくらいの中途半端に気づかなくても良いけれど(朝はパンよりご飯派です!宣言みたいなもの)。

那須街道を上り板室インターなる場所の割と名の知れた蕎麦屋を目指したのだが、14:30まで次のご案内は難しいです、と断られた13:00。
夕飯もあるしあんまり遅くなるのはごめんです、と少しがっくりしながら近くの蕎麦を探すと出てきた手打ち蕎麦柏屋。

これは一期一会だろうと思って良き出会いに向けて舵取り変更。
蕎麦との出会いをこんな簡単に梯子できるのは、お水が綺麗な蕎麦を打ち出す那須ならではなのかも知れない。

ものの15分で着いてしまったそこは、ちょっと古き良き昔ながらの蕎麦屋だった。

暖簾をくぐり靴を脱いで座布団を並べて座る。
諸事情により正座はできませんが。

シンブルにせいろ蕎麦(おろし大根付き)を頼みつつ、蕎麦屋の天ぷらを塩で食べるのが好きな僕は、”精進天ぷら ちょいと盛り”が気になってしょうがなかった(ちょいと、て)。

ちょいとじゃない量が運ばれてくるという口コミ多数により、念の為注文時に確認すると、案の定1名様では多いですよ、とちょいとの意味をより抽象化させられ不安になる。


一枚のせいろはどっさりせいろ

澄んだ清らかな十割蕎麦と揚げたての天ぷらが机上に並んだ。

十割蕎麦とは思えないのほどのコシがある当店の蕎麦は、歯応えたっぷりで噛むたびに喉から蕎麦の心地良い風味が広がる。
縮れることはなく、中華麺の如くはっきりとコシが残る十割蕎麦に驚いた。
どこまで手が込んでいるのだろう。
お手製の力の籠もった蕎麦が、魂が一本一本に宿っている。

そしてせいろ一皿の量もちょうど良い。

精進天ぷら、それは野菜天ぷらちょいと盛りだった。


精進とは野菜天ぷら盛りのこと

舞茸とかぼちゃはどうしても譲れない僕は、悔しくもかき揚げは譲渡しチラチラと塩を振ってはがぶりと食べ尽くした。

カジュアルに、ふらっと現れる山の中の蕎麦屋。
これという特徴があるわけではないけれど、間違いなく蕎麦が格別に美味しくお手製の気合いが籠っている。

唐突に出会ったお店、振られて出会ったこのお店。

天ぷらを食べすすめ、最後のさやえんどうの天ぷらを口に運び少なからず終わってしまう儚さを感じた時、今日の一期一会を純粋に思い出した。

なんて良いお店を見つけてしまったんだ。
清らかな那須のお水を閉じ込めた清らかな蕎麦はここにしかない。

食べ終えてお店を後にする時、一口目の蕎麦の香りがまた口から鼻へフラッシュバックし、またとない出会いの最初の記憶として刻まれたのであった。

美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。


今日のお店:手打ち蕎麦 柏屋(〒325-0111 栃木県那須塩原市板室599-5)



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