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5つの特徴をもつ上司・経営者には結果が勝手についてくるというマジック

よくいろいろな本で「100の法則」とか「たった3つのこと」とか「~になるための10の方法」という題名の本がある。

これらのタイトルはとてもキャッチーで基本的に楽して秘訣を学びたいという誰しももっている感情に訴えようとしてくる。

一方でそういう本を買って読んでも結局はその秘訣や方法は身につかないことが多い。書かれている量が多すぎたり、たまたまその著者が成功したやり方でしかなくて万人には適用できなかったりする。100の法則といわれてもそんなものをすべて実行できる人はそうそういないのだ。

例えば「優秀な経営者」といってもそれはどんな経営者か考え方は人それぞれだし、いろいろなタイプの方がいる。そんな経営者になるための秘訣といっても人それぞれだし、運もかなり左右する。成功した人の成功例というのは再現性がなかなか無かったりする。

なのでタイトルで「5つの特徴」と書いてみたものの、何か秘訣があるわけではなくて、たまたまこの5つの特徴をもった人が多い傾向にあるということを僕の好きなコンサルタントが言っているので、それをお伝えしたいと思って書いている。

■小宮一慶さん、上野泰也さん

ある程度自分のスキルが上がってきて熟達してきたあとでも手元に置いておきたい入門書や基礎的な内容の本というのはあるものだ。ふとした時に基本を読み返したくなったり、手元においておく安心感というのはあるし、難しい専門書のレベルに自分が達していてもそういった本は自分の体調がよくないとなかなか向き合うのも疲れてしまうときがある。

僕にはそんな本が何冊かあって、小宮一慶さん、上野泰也さんという方の本が多い。

小宮 一慶さんは経営コンサルタントで、私の中では「1秒シリーズ」の本のイメージ。 若いころファイナンス関係の知識を身に着けるために入門書として買って読んでいましたし、今でも暇なときや、 ちょっと会計系の知識を振り返りたいときにパラパラ読んだりして 処分はせず本棚に収まっています。

・「1秒!」で財務諸表を読む方法 企業分析編

・「1秒!」で財務諸表を読む方法 実践編

・「1秒!」で財務諸表を読む方法 仕事に使える会計知識が身につく本

このあたりの本は初めて会計周りを勉強される入門書として僕は最適だと思っている。

もう一人はエコノミストの上野 泰也さん。エコノミストなので、どちらかということ経済の仕組みについて非常にわかりやすい本を出されている。

僕の中で経済 関係でニュースを見ていてロジックがわからなくなったりしたとき にペラペラめくるのはだいたい上野さんの本です。

・世界一わかりやすい為替の本

・世界一わかりやすい金利の本

・トップエコノミストの経済サキ読み術トップエコノミストが教える 金融の授業

このあたりはとてもおすすめ。

専門書は数多くありますが、 一つの分野の専門家になるわけではないので、 仕事で必要な時は専門書で集中して勉強するが、その案件が終われば忘れていくもの。そんな中でも手元に残るのは小宮さんや、 上野さんのようにわかりやすく俯瞰して知識を思い出させてくれる本だったりする。

■結果が勝手についてくる上司・経営者の5つの特徴

そんな小宮一慶 さんがコンサルタントとして色々な経営者に会う中で「 優秀な経営者の特長を5つ」挙げられている。

これは経営者に限らず、部下をもつすべての上司にも通じる特徴だと思ってぼくは手帳にメモっている。 ぼく自身は経営者ではないが上司ではあるのでいつも心がけるようにしている。自分の性格にあっていて難なくできるものもあるし、意識しないとできないものもある。

小宮さんは有名企業から小さい会社まで、実に数えきれないぐらい色々な経営者に会っている。そんな人が感じられた 「優秀な経営者とはどういった特徴」があるのか。 自分の会社の社長や上司をあてはめて、 どれくらい該当するか考えてみると面白いかもしれない。 

■せっかち

経営者は基本的にせっかちで即断即決。 これは必要に迫られてやっている場合と、 意識的にやっている場合がある。 

迫られている場合は処理していかないと、 ドンドン仕事がたまるのでじっくり考えられていないというパターン。これはどちらかというと自分の意思とは関係なくせっかちにならざるを得ない場合。

もう一つは意識してせっかちなケース。 とにかく先に先に先手を打って仕事を片付けていくことで、 新しいことをできる時間を意図的に作ったり、 自分が休み時間やリフレッシュする時間も積極的にとるタイプ。

どちらも良い悪いはあるが、部下にどういった信頼できる人を配置するか、配置できる環境にあるかでこの2つのパターンは変わってくる。ぼくはどちらかというととてもせっかちで、納期に余裕があればのんびりやるということができなくて、すべて前倒しで処理したくなる。なかなかいろいろなことを平行してやれないので、そうしないと次の仕事に集中できないからそうしている面がある。

■心から人をほめる

やはりマネジメントの基本はほめて伸ばすことだと思う。自分一人ではできる仕事の量には限られているし、ポストがあがるほど自分よりも人に働いてもらうことの方が多くなる。

そうなると、人に以下にやる気をもって働いてもらうかというのが重要になる。ひたすら予算達成を押し付けて尻を叩いている環境で給料もそこまで高くない場合に良いパフォーマンスを引き出せるとは思わない。「Aをやれ!」といわれたら「Aだけをやる」ようになるので、決してそういう環境ではクリエイティブな仕事は生まれない。

ぼくが営業だったころ、技術に試作を依頼することがあるのだが、その時の依頼の仕方一つで、試作を1回やってダメでしたとなるか、何度もトライしてくれるかが変わるというのを上司から教わったことがある。結局は仕事を受ける側も人間なので、面白みをもったり、やる気があれば、成功するまでやるのでそういったところまでケアできる営業になれと言われたのを今でも覚えている。上から命令してやらせるだけではだめなのだ。

人をほめるには忍耐力がとても必要だ。自分では当たり前にできることも人にとっては難しいことだったりするので、人それぞれに合わせてモチベーションの引き出し方は変えていかないといけないけど、優秀な経営者は人によってほめ方やほめるポイントを変えたり、ほめたらダメになる人にはほめないなど、とてもうまく使いこなしている方が多いというのが僕の印象。

■やさしくてきびしい

できる上司や経営者は懐の広さがある。扱いづらい部下もその上司のもとでは一芸を開花して活躍することが結構ある。僕の会社でも軍隊形式の部署ではパッとしなかった子がアメーバ的な働き方をする部署では大いに活躍をしている場合がある。多様性を受け止める環境が合う人と、会わない人というのはいるものだと感じたことがあった。逆にアメーバ組織では全くダメダメだった人が軍隊式の組織で誰よりも結果を出していたりする。

できる人というのはそういったいろいろなキャラも面白がって個性としてできる限り受け止める姿勢が確立している気がする。その人の個性をみて最適な配置ができるかがいかに大切かをわかっている。その人が最終的に得られる結果は部下のパフォーマンスによるから人事より人員配置に真剣だったりする。

また、人の精神状態をとてもよくみている。今その人がどんな気持ちで仕事をしているかというところまで見ていて、気にかけていたりするし、何か困ったら本気でその人のために時間を割いて一緒に考えてあげようとしている。そういう意味では人間的にはやさしく、人格否定的なことをするひとはまずいないといえる。

一方でそういった人は仕事には厳しい。常にアウトプットを意識したり、無駄なことはやらないようにしたり、その仕事の意味を考えたりしている。手を抜いたら一発でバレる。手を抜いていないくても考えが足りないところを、一瞬で指摘したりしてくる。本人の人格は尊重するけど仕事に対しては厳しい人が多い。

■人のことを自分のことのように考えられる

これはその人が話しているのを聞くとよくわかる特徴の一つ。

例えばお客さんと話をしている時、売り込もうとしない人が多い。相手の立場に立って「お客さんの困りごとはなにか」「それに対して自分の製品が役たつのか」といったことをいつも真剣に考えているスタンスがみてとれる。

最初は「いいから安い製品もってこい」というスタンスだったお客さんがいつの間にかその人にいろいろな会社の悩みを相談したり、愚痴をこぼすようになり、一緒にプロジェクトをやるようになったりする。そういった人は常に相手の立場で考えるクセがついているといえるし、相手にはそれが伝わるのだ。何年も実績が上がらないお客さんにマメに通ってその人が担当を外れた数年後、ビックビジネスを後輩が引き出した時も誰もがその先輩の功績と知っていても本人は全く思ってなくて担当の子を心から褒めていたりする。

社内でもそうだ。

自分の部署や自分の仕事を片付けるために話している人は、他の部署に仕事を振ろうとする姿勢が言葉の端々に出てきてすぐにわかるものだ。一方で「そのタスク自体をどう片付けるか」という視点がぶれない人は、それが自分の部門でやることなのか相手の部門かということは一切考えておらず最後に考えればよいと思っているので、自分のところでやる仕事は率先してやる。結果として依頼された部門も依頼していないことまでやってくれたり協力を引き出すことができる。

■素直さをもっている

最後の特徴が素直さ。

優秀な上司や経営者にはあくどい最低な奴もかなりいるが、素直な人が多いことにも気づく。相手が言っていることを受け止めたり、とてもフランクだったり、立場が低いひとでも対等に接してくれたり、自分ができない部分は素直に人に頼ったりする。

これはドラッカーや松下幸之助もいっていること。

ドラッカーがリーダーにとって一番大切な条件と数々の本で書いているのは「真摯さ」。人間として誠実であることをリーダーの条件と考えていて「リーダー真摯さを生来持っていなくてはならない。後天的に身に着けることはできない」と言っている。

松下幸之助も素直であることを大きな要素として挙げている。「素直な心は、鏡の心、一番強い心である。私心に囚われず、素直であれば、物事のあるべき姿・道理が見えてくる」「事業の、ありのままの姿が、見えてくれば、間違うことはない。よって、素直な心であれば過ることが無い。」といっている。


5つの特徴は自分に照らし合わせてどうだろう。

自然と難なくできている部分もあるし、足らないのでこれから磨かないといけない部分もある。自分に余裕がなくなったときというのは上記のようなことができなくなってしまう。常にこれらを心掛ければ必ず仕事はうまくいく気がする。

日々心の鍛錬。

keiky.


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