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阿佐ヶ谷姉妹に学ぶ嫌な仕事に取り組むためのコツ

阿佐ヶ谷姉妹という女性のお笑いコンビがいる。歌がうまく年齢的にも40代後半でピンクのドレスを身にまとった二人がテレビにうつっているとつい見てしまうことがある。面白いかどうかは人それぞれなのでコメントしないがキャラが立っていることは間違いない。

そんな二人がNHKの何かの番組でサラリーマンに講義をするという内容があって、その時に二人が言った言葉が頭に残っていて手帳にメモをしている。ぼくは色々なビジネス書で得た知識を手帳にサマリーをまとめていつでも使えるようにしている。著名な方の名言なども心が折れそうなときにみられるように書いているが、お笑い芸人の言葉は今のところ彼女たちの言葉だけ。どうやらたまたまそのテレビを見ていたときにぼくに響いたようだ。

今日はそんな大切な言葉をシェアしようと思って記事を書いたので少しライトな内容です。

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阿佐ヶ谷姉妹についてちょっと調べてみた。二人は渡辺さんと木村さんというお名前で、渡辺さんは1972年7月15日生まれ(47歳)、木村さんは1973年11月15日(46歳)生まれ。

二人とも似ているし、コンビ名にも書いてあるから本当の姉妹だと思いきや血縁関係はない。阿佐ヶ谷にある鰻屋で姉妹のように見えると店主に言われてつけられたらしい。二人は実際に阿佐ヶ谷に住んでいていて長い間同居していたが、今は同居を解消しているものの、同じ阿佐ヶ谷のアパートでお隣同士らしい。

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そんなお二人がNHKの番組で「嫌な仕事に対してどう取り組んでいるか?」ということに対してアドバイスをする局面があったのを覚えている。

聴講者からの質問に答える形式だったが、なかなか良い質問だ。お笑い芸人はいろいろと野次られたり、面白くないとすぐ下されるし、ドッキリを仕掛けられたり、過酷なロケに問答無用で駆り出され、上下関係も異常に厳しい、サラリーマンからすればブラック企業そのものの労働環境で仕事をしている。事務所との雇用契約がないということが昨年問題になったが、雇用関係すら曖昧な中で自分を笑いのネタにできるのは並みのことではない。

そんな人に「嫌な仕事にどう取り組むか?」という質問をした聴講者はまさに聞きたい相手にぼくらサラリーマンが知りたい的を得た質問をしてくれたと思ってつい見入ってしまった。

言うことを聞いていれば伸びてた時代であれば個人のキャリア形成を奪う一方で終身雇用を約束するというやり方でよかった。日本企業は今までそれで経済が伸びていたがそうではないといわれて久しい。

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時代は変わったとか多様性とかテクノロジーの進化で変わっていくと言う話は世の中に五万とあるしクドイので省略するが、そういった環境でも多くの日本企業は従来からの年配者による経営がつづていることから世界の変化と変わらない日本企業の上層部のギャップが鮮明になりつつある。

そうはいっても会社や経団連も個人を守らないということをいうようになってきている中、個人個人も会社に対して付き合い方が変わってきているのは事実で今までのやり方ではマネジメントができない経営環境がある。

そんな中で若い子たちを中心に嫌いな仕事をやらない流れが強まっているのは感じるところがある。30後半のぼくのようなちょうど真ん中にいるような世代は旧来型のマネジメントにも慣れている面もあるし、新しい流れも共感する部分が多い。

そういった中でも嫌いな仕事、誰もがやりたくないけどやるべき仕事をどうやっていくか、どう周囲を巻き込んでいくかというのは日々知恵を絞っている部分でもある。

そう考えるとネガティブだけどクリティカルな仕事を自分だけではなく、いかに部署や会社としてやっていくかに通じると感じたので個人的に阿佐ヶ谷姉妹の言葉はかなり響いた。

ちょっと前置きが長くなってしまったが、阿佐ヶ谷は「嫌いな仕事に対してどう取り組んでいるか?」という質問にどう答えたか・・・。

■「いやいや仕事をしているといいパフォーマンスはでない」

まず前置きとして彼女たちはこんなことを言った。確かに。嫌々仕事をしていると良いアウトプットがでるわけがない。

ぼくはメーカー勤務なのでものづくりの例になってしまうが、技術者も新しい試作を営業から依頼されて嫌なヤツだったり押し付けのような仕事だったら、良いアウトプットが出てくるはずがない。とりあえず言われたらやるか、やっても成功するうまでやらずに「だめでした」というだけになってしまう。

なので仕事を依頼する場合はいかに自分事にしてもらうか、いかに大事な仕事かをわかってもらえるかがキーでいつも時間をかなり割いて丁寧にやるようにしている部分でもある。

あとは個人によって社歴や理解度とか能力差があるので、それをブレイクダウン することが、嫌々仕事を減らすための大切なポイントとぼくは思っている。

この前おきに続けて彼女たちはこんなことをいった。

■「どんな仕事でも人生の思い出を作っている気持ちでやる」「修学旅行気分でやると気が楽になり面白がれる」

ぼくはこの言葉はしっくりきた。まあ世の中は理不尽なことだらけで論理矛盾していることやウェットなことも多いし、嫌いな人ともやりとりしないといけないし、自分の気持ちに折り合いをつけてなんとか生きているというのが精一杯だ。

嫌なことがあれば生きていることすら嫌になってくることもあるし、自分よりももっと大変な境遇な人は世の中にたくさんいて自分の悩みは小さいことと頭では理解しつつも自分だけが不幸な気持ちになってしまう。隣の芝生は青く見えてしまうし、きわめて自己中心的な考えになってしまう。

そんな人生で「なんで私がこんなことをやらないといけないのだ」と思うような仕事というのは少なからずある。愚痴りたい気持ちを呑み込んで気持ちを無にしてやるしかないことも多い。

そんなときに「これもあとで振り返れば思い出」と思えるには相当の鍛錬が必要そうだが、一つの考え方として心を軽くする素敵な言葉に思えた。自分がおじいちゃんになったとき、「あのとき大変だったなあ」とか「今よりは楽だったなあ」とか振り返る人生の思い出だと考えれば、その場はやりきれるかもしれない。

そんな嫌な仕事をおそらくはたくさんやってきたお笑い芸人の彼女たち。なんとか気持ちの整理をしながら飯を食うために仕事を選べない環境で仕事をしてきたことがにじみ出ていた。

■面白がる大切さ

この言葉の裏にはなにごとも面白がるということの大切さを伝えてくれている気がする。ぼくはわりと自己肯定感は低く面白がれない傾向が強いのでなおさらその大切さを感じている。一方でわかっているけど「嫌なものは嫌」という気持ちも抜けることはないので、面白がるということをかなり意識しないとっもてない性格をしていることも確か。

世の中にはなんでも面白がれるスーパーポジティブな人もいるが、そういう超人にはなれないので比較はしないようにする。

今の自分がちょっとだけ面白がれるようになるために「思い出づくりをしている」「修学旅行のつもりでやる」という言葉はわかりやすく、心に染みたのだった。

自分で自分の仕事を面白がろう。

心は少し軽くなり、仕事は深まる。

Keiky




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