ISM製造業・予想を下回る60.7👉
お早うございます!昨日の米国市場は、ダウ、S&P500は反発、ナスダックは下落とまちまちの結果でした。昨日発表のISM製造業指数は、予想を下回る結果となり、10年債利回り低下、ドル安となりました!また先週決算発表が好調だったテスラ、アマゾンなどは利益確定に押され大幅に下落、また、エネルギー、素材などインフレに強い業種の伸びが加速しました。
ダウ平均 34,113.23 + 238.38 +0.70%
S&P500種 4,192.66 + 11.49 +0.27%
NASDAQ総合 13,895.12 -67.56 -0.48%
ISM製造業は、予想を大幅に下回る 材料不足か❓❕
昨日発表の、米供給管理協会(ISM)4月の製造業景気指数は、60.7と、市場予想65を大幅に下回りました。
コロナワクチン接種の進展や、バイデン政権の大規模景気刺激により、これまで抑えられてきた需要が急激に膨らむ中、原材料不足などの供給不足が抑制要因となっているのではないかと見られています。
それにしても大きな乖離ですが・・。それだけ、経済回復進捗が早いということでしょう!!
ただし、指数は50が景気拡大・縮小の節目となります。また製造業は、米経済の11.9%ほどです。
一方、輸出品と、未完成品の在庫を示す指数は上昇しました。製造業者が需要に追いつくために在庫の取り崩しを始める中、倉庫には在庫がほぼない状態で、製造業者は当面、資材確保に奔走するとみられます。
ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は、
「購買担当者は、コロナの影響で、部品・原料の入手が難しく、需要になかなか追いつけない。基本部材の不足、商品価格の上昇、製品輸送の難しさが引き続き製造業の全セグメントに影響している」としています。
4月は、製造業の18部門全てが拡大👆。
鉄鋼価格が高すぎるとの懸念、自動車業界では世界的な半導体不足で製造が圧迫されています。
FHNフィナンシャルのシニアエコノミストは「製造業者は需要急増への対応に苦慮している」と指摘。
ナロフ・エコノミクスのチーフエコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は「状況が悪化していると考える理由はほとんどない」と述べています。
ドル主要通貨に対して全面安👉
外国為替市場では、ドルが主要10通貨に対して全面安。米ISM製造業指数の低下を受け、米10年債利回りが下げたことがドル安につながりました。
ドル円 1ドル=109.07円
商品相場が上昇する中、オーストラリアドル、ニュージーランドドルは、値上がりが特に目立ちました。
BBDXY:INDブルームバーグ・ドル・スポット指数
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は低下。
スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は、
「ドル回復を裏付けるには、今週さらに大幅高となる必要がある。しかし、滑り出しは芳しくない」と述べています。
ユーロは、対ドルで上昇。
昨日発表の4月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が過去最高を記録しました。
欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、
「ワクチン接種が進み、経済が加速すれば、ECBは、緊急緩和措置の段階的解除に着手できる」との見方を示したことが追い風となりました。
パウエル氏 インフレ高進あっても雇用回復を優先👆
パウエル氏は、全米地域再投資連合(NCRC)の会議で
「米国の経済見通しは確実に明るさを増した。しかしながら低所得層では回復ペースはより緩慢になっている」と述べました。
パウエル議長は、家計経済に関する年次調査にも言及し、
「育児や学校教育の問題を理由に仕事を辞める、仕事量を減らす親は、全体の22%に上り、中でも黒人やヒスパニック系の母親の割合は高い。また働き盛りである25歳から54歳の成人で、昨年解雇された人のうち、人種別では、黒人やヒスパニック系は圧倒的に多い」と話しました。
パウエル議長は「最大雇用を広範かつ包括的な目標と見なしている。インフレ高進リスクがあっても雇用拡大を優先する」と強調しました。
インフレ懸念がありながら、緩和縮小は、まだ先という見方で良いでしょう。株式市場にとっては最も理想的な状況ですね・・。
今日は、オーストラリアの政策金利発表があります。・・おそらく据え置きでしょう。
詳しくは下記参照ください👇
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?