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「ボディヒアリング」誕生秘話

私は幼少期から活発で、大きい病気もなく育ちました。
元気であることが取り柄で、「私は大丈夫!」という
気持ちがどこかにあって、身体のことを後回しにして
しまったために、大きな代償を払うことになりました。

私の体験が、皆さんの参考になれば嬉しいです。

10年ほど前の夏、
朝起きると左耳に水が溜まっているような感覚があった
ので、耳鼻科に診てもらいましたが、特に異常が見つかり
ませんでした。

ちょうど海に行ったばかりだったので、
水が入っちゃったのかな?ぐらいで、そのうちよくなる
だろうと、いつの間にか忘れてしまいました。

それから半年ほどたったある日、たまたま左耳で電話を
受けた時に聞こえづらくなっていることに気づきました。

改めて耳鼻科に行くと、聴力が落ちているという
ことで、大学病院での検査も勧められましたが、
「日常生活が問題なく送れているから大丈夫!」
と面倒なのを理由に行きませんでした。

そのうちに耳鳴りがするようになりました。
始めは驚きましたが、そのうち耳鳴りにも慣れてきて、
耳鳴りがしても、しばらくすれば落ち着くので、
その場をやり過ごしていました。

そのうちに、眩暈も起こるようになりました。
眩暈もそのうち慣れてきて、耳鳴りも眩暈も
ストレスが原因だろうと勝手に思い込んで
アクションを起こすことはありませんでした。

そんな時、知り合ったばかりの人に、たまたま
自分の症状を伝える機会がありました。

「そんな症状を笑って話せるなんて信じられない!」

ものすごい剣幕で言われてびっくりしました。
正直、なんで私のことをそんなに知らない人に
そこまで言われるのかと怒りすら感じました。

けれども、その人の言葉がなんとなく
頭から離れなくて、重い腰を上げて大学病院に
行くことにしました。

検査の結果「聴神経腫瘍」という診断を受けました。
幸い腫瘍は良性でしたが、大きくなると命の危険性も
あるということで、18時間にも及ぶ手術を受けました。
そして、腫瘍を摘出するために左耳の聴覚を失うことに
なりました。

もちろん自分もショックでしたが、それよりも身体を
特に耳を犠牲にしてしまったことに申し訳ない気持ちで
いっぱいになりました。

耳の違和感から始まり、耳鳴り、眩暈など、
身体はずっと諦めることなく懸命に、いろいろな症状で
私にメッセージを送り続けてくれていました。
けれども、私が忙しさにかまけて、そのメッセージに
耳を傾けず、

「大したことない」
「大丈夫!」
「そのうちよくなる」
「ストレスだろう」

などと、過信して身体の不調に目を向けることを
しなかったために、大きな代償を払うことになりました。

もう二度と同じ過ちを繰り返したくない。
そして、私と同じような思いを他の人には
してほしくない!

そういう想いから、
「ボディヒアリング」という言葉が誕生しました。

そして、このボディヒアリングを伝えていくことが
私の使命となりました。

身体はあなたのベストパートナーです。
毎日いろいろなメッセージを送ってくれています。
そのメッセージに気づくことで、未病のうちに
対応できるので、大きな不調がなく比較的安定した
毎日を送ることができます。

そして、身体のメッセージに耳を傾けられるように
なると、心のメッセージにも気づくようになり、
心の安定にも繋がっています。

「自分で自分の身体を整える」
「自分で自分のご機嫌を取る」

そんなボディヒアリングメソッドのアプローチで
不調がなくなって元気になることでその人が笑顔に
なり、その人の笑顔がまた周りの人を笑顔にする、
そんな笑顔の循環を創っていきたいと願っています。



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