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きょうの仕事 「簡単!研究室紹介動画作り方」

NHKの料理番組「きょうの料理」が、「テレビ料理番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定されたそうです。1957年から65年間ってすごい!

さて、魂胆みえみえかと思いますが、、、最長番組さんにあやかろうと思いまして「きょうの仕事」というタイトルで、簡単、早い、美味しい“仕事”の紹介です。

では、今日は「豚肉とごぼうの・・」(おい!)

今日は「簡単!研究室紹介動画のつくり方」です。


材料


ご用意いただくのは、

  • カメラ付きのスマフォ 1台

  • 片付けた研究室 目分量

  • 研究室の協力メンバー 適量

です。

お好みで自慢の実験装置やモニターに映し出したかっこいい顕微鏡画像やグラフなどご用意ください。もちろん見る人が見たら「おおー!」ってなるものを。

照明なしで明るく撮れるスマフォカメラであればOK。何カットか続けて撮るだけで、ほぼ編集不要の動画を撮ることができます。

注意点としましては、動画に入り込んではいけないパスワード、誰かの携帯番号の付箋などは剥がしておくこと。
あと白衣やゴーグルなどつけるべきところはつけて、地震対策されていない棚など「それあかんやろ!」とツッコまれそうな状態を正しておくこと。そうしないと確認後にボツになります。

雑然と積まれたダンボールやボロボロの張り紙などは、この機会に整理しておくことをお勧めします。見慣れてしまって、違和感がなくなっているので、客観的視点で研究室を見渡してください。

シナリオのテンプレートと撮影方法やアングルの注意書きなど簡単なマニュアルはこちらでご用意しています。材料をご用意いただき、レシピづくりはお客様の専門分野や見ていただきたい対象者にあわせて考えるのが私たちなりの役割となります。

なぜ動画撮影を研究室メンバーにお任せするのか

いまどきの学生さんの中にはカメラ撮影に慣れているかたも多いので任せちゃいましょう。一応マニュアルでスマフォで簡単きれいに撮影する方法を伝授しています。

撮影を自前でやっていただく一番の理由は予算。たとえば1学科に10研究室あって、学科で同じテイストの研究室紹介動画シリーズをつくりたいとした場合、すべてをプロに任せると予算オーバーになって、それで断念してしまわれることに。
だったら予算内でできることを考えようじゃないかと。

そこで、コンセプトやテイストの統一性を図るところを私たちに任せてもらい、撮影は研究室ごとに楽しくやっていただくのはどうだろうと考えました。

1研究室だけはプロのカメラマンさんと撮影に行き、私たちのほうで編集して「お手本」をつくっておきます。それとマニュアルをセットで各研究室にお送りして、「さあ、みなさま、撮影お願いします」とすると、10日ほどのうちに続々と撮影データが送られてきます。

あとは簡単な仕上げをしてアップしていけば、全部お任せいただくよりも予算も抑えられ、制作期間も短く済みます。

もう一つの理由は、いつもの研究室の雰囲気が伝わってくる楽しそうな動画になるからです。研究室の偉い先生も若い学生さんがカメラを向けると緊張なく笑顔になったり。メンバーもノリノリだったり、おちゃめだったり、びっくりするくらい滑舌良く説明が上手な人がいたり。。。お互いのことをわかり合っているせいか、適材適所の良いキャスティングができいると感じます。

発信したい研究室がすでに持っていらっしゃるリソースを活用していただくことで予算内に収め。私たちからは目的に叶ったノウハウを提供する。例えて言うなら、冷蔵庫のいつもの食材で美味しい晩ごはんをつくるみたいな。

だれでも投稿動画できる時代ですから、見る側もさまざまなクオリティの動画に慣れています。家庭的なごはんで十分美味しい!とむしろそっちのほうがありのままって感じでいい!と言ってもらえますので自信を持って撮影してください。
もちろん、コンセプトに合わせて、プロのカメラマンがプロ仕様の機材で撮影したほうが良いときもありますよ。

実現できることを考える

「全部任せてもらったほうがいいものつくれるんじゃないの? 利益がでるんじゃないの?」と思うひともいるかもしれませんが、絶対的縛りである予算内に収めるためにあちこち労力と時間を削っていくと、結果「おもってたんとちがう」ものになりかねません。

だったら、お客様も私たちもハッピー(利益)になれる損益分岐点みたいなところを探ってみようじゃないかと考えること多いです。そもそも、サイエンスコミュニケーションのエコシステムを模索するのも私たちの役割ですしね。

持続可能性のある提案を丁寧にすることで、長期的になにかと頼っていただける関係性になり、お仕事が続いているのだと思っています。
丁寧過ぎてめんどくさがられることがたまにありますが、そういうときは私たちの利用価値(メリット)をお伝えできていないからだと反省します。

ほんとうにあった話

ある動画をつくって数年後「あの動画を見て、この学科に入りました」という学生さんの話を直接聞いたとき、涙で前がぼやけたことがあります。
作って終わりじゃなくて、長い年月に渡って仕事のお付き合いが続いたからこそ聞けたお話でした。
そして、チラシ1枚、ポスター1枚、さまざまな媒体を通して、誰かの人生の選択に関与しているんだと、うれしかったり、責任重大だなと思ったり。

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