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33.母の日に思う。息子が笑わなかったのは、、

きっとやりつくしたのだろう。
今は思い出しても、もう自分を責めたりはしない。
そんなわたしでも本当に息子が大好きでここまで母親をやってきたじゃないか、と自分に言ってあげられるようになった。

母の日そして息子の誕生日がくるたびに思い出す、あのときの後悔と懺悔
(ブログより6年前の記事を加筆修正して転載)
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赤ちゃんのころの息子はあまり笑わなかった
無表情で周りを見ていることが多い子だった

なんでだろう?と思っていたけれど、気がついた。

わたしがあまり笑わなかったからだ


おっぱい、おむつ、ときどきあやす、合間に家事
毎日同じことの繰り返し
日中、誰とも話すことのない日が続く

つまらない

だからといって、ママ友と愚痴りあうなんてもっとつまらない。
子供によって成長過程が違うのは当たり前なんだから、よその子供と比べる気もないし、そんな悩みを聞いたり話すことにも興味がない。
(食べない、寝ない、しゃべらない、歩かないとかね)


だからママ友がいない、つくらない。
余計に人と話す機会がなくなる

おひとりさまモードへまっしぐら。

1日のルーティンを淡々と無表情でこなす日々。
育児もそのうちの1つになっていたわけで、目に映る母親の顔が笑っていないのを息子は当たり前のように見ていたのだもの。

そりゃ、笑わないよね。


そして、幼少期。

当時、ミクシィというSNSがちょうど流行り出したころで、そこで知り合った人たちと、仕事や生き方についてやりとりしたりすることがとても新鮮で楽しくて仕方がなかった。

キッチンの一角に設けたPCスペース
そこが私の世界に入れる場所。

すぐ隣には、息子が日中遊ぶ和室があって、ドアがないからハイハイやよちよち歩きの息子が出て行かないようにベビーフェンスをつけていたの。

息子と片時も離れたくはない
でも、ずっと一緒に何かをすることが出来ない
私の楽しみを犠牲にしたくない

ときどき手遊び歌のDVDを見ながら一緒にしたり
プラレールの線路を作ってあげたりはしても、
大半はネットサーフィンをしながら、
息子が1人で遊ぶ様子を見ている毎日。

まるで動物園のように
フェンスのむこうにいる息子を眺めている。

息子はそんな私をみながら1人で遊び、
ときどきこっちを見て笑う。おもちゃを見せにくる。
私も笑う。おもちゃを手に取り、話をしてまたおもちゃを返す。

だけど、よほどじゃないとそっちへはいかない。

家の中ではあまり息子のそばにいかない母親。
わたしは世話はできても、一緒に遊ぶということができなかったのだ


今だから思える。

なんでもっと、一緒に遊ばなかったんだろう。
笑いかけることができなかったんだろう。
一緒に過ごせる喜びに気づけなかったんだろう。

書いているだけで、そんな自分に嫌気がさして胸やけがする。
情けなくて涙がでてくる。

兄妹もいない、手もかからない。
もっとむきあって愛情をかけられたはずの時間を、わたしはただ流れるように過ごしてしまった。


でもね、、
それでも大好きだったの。一緒にいたかったの。
大切すぎて誰にも任せられなかったの。任せたくなかったの。

わたしは、気持ちと行動が一致しない不安定なひどい母親だった。


病気、死、別れ、、、
当たり前が当たり前でないことに
気づくきっかけはいくつもある。子育てもきっとその1つ。

今、この瞬間しか味わえない

わたしがいま
息子との時間を大事にしたいと思っているのは、
「一緒に寝よう、一緒に〇〇をして、〇〇に一緒に行って」
そんな息子のささいな願いを、できるだけ優先することを選んでいるのは、

あの頃のわたしがしなかったことを、
埋めようとしているからなのかもしれない。


今日は母の日
わたしが母になって10年

あの頃を思い出して、ひとり胸をかきむしる
と、同時に
そんな私でも息子を愛してきたことに変わりはないのだと、それなりにやってきたのだと自分を慈しむ

母の日は、わたしにとってそんな日なのだ

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この記事を書いたときから6年がすぎ、
母になって16年目を迎えました。

息子は思春期真っ只中、学生生活を謳歌し、
よく笑いふざけ、可愛げのないときもあるけれど
優しい面もあり、かわらずかわいい息子です。

あのときのことは全然覚えていないそうで
それも救いになっているのかもしれません。

ママ、ママと甘えてくることももうなく
一緒に過ごす時間も減り
息子が息子の世界を広げていくのを
少しの寂しさと嬉しさを抱いて
明日も変わらずおかあさんをやっていくのでしょう。


この記事はやっぱり少し胸が痛くはなるものの
もう私を苦しめることはない。

冒頭のとおり
これから先も、きっとこの記事を見るたびに胸の痛みはあるでしょう。
だけど、そんなわたしでも本当に息子が大好きでここまで母親をやってきたじゃないか、と自分をちゃんと労うことができる。


今年の母の日は、息子は部活の大会で忙しく。
私の好きなものは大して覚えてないだろう息子が、ある程度わたしの好きなものを把握している夫に頼んだのは正解と言えば正解(笑)

最近の好きなもの

いいのだ。母の日を覚えていてくれただけで。
(という激甘母親なのである 笑)

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自分で自分を幸せにして
そんな自分で誰かを幸せにできたらいいですよね♡

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