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出版系フリーランスの報酬、どんなふうに支払われる?


書籍の編集ライティングを主な稼業としていますが、報酬は、とりあえず最初に確認するよね、という話を以下で書きました。


書籍出版の報酬、支払い形態

書籍の出版の報酬は、記事にも書いたように原稿料印税で支払われます。

印税か、原稿料か。
私は、選べる場合は印税を選びます。
そのほうが本を作るモチベーションにもつながるし、出版後の販促も自分ごととして楽しくできるので♪

印税の場合、刷り部数(印刷した部数)で支払ってくれる版元と、実売部数(売れた部数)を集計して支払う版元があります。
※実売の場合も、初版時は初版部数の半分を支払い、半年後以降、定期的に集計して実売分を支払うなど、初めは一定の冊数分を支払ってくれる。

ご存じの方も多いと思いますが、書籍の初版部数は、一時期に比べてずいぶん減りました(30~50%減くらいの印象)。

紙の本とほぼ同時に発売される、電子書籍については印刷等の費用がかからない形(データ)なので初めから満額ですが、そもそもの「入金額」とやらの計算法が紙の本と違います(感触として紙の本よりグッと少額な印象)。

「印税10%は当たり前」ではない

印税は著者(ライター分含む)に10%というのがスタンダードでした(例えば、著者が7%なら、ライターは3%という感じ)。
が、あくまでも一つの目安です。

最近は初版部数が落ちたこともあり、初版の印税は10%出ないケースもよくあります(版元、業界によります)。

初版部数が10,000部の本と、3,000部の本では、一冊当たりのコストは、当然部数が少ないほうが高くなります。

また、イラストや図版などが多く制作費がかかる場合、その分だけ印税は低くなります。
最近、紙の値段も上がったんだとか。
厳しい話ばかりですねー。

とはいえ、定価にダイレクトに反映させるわけにもいかず、、、当然の流れとして制作費のやりくりが必要になります。

版元の編集担当さんと、イラストはどのくらい入れられるか、何色刷りか、ページ数は、、、と、お金の相談をしながら進めることが多いです(図解の多い実用書は必須)。

私自身、出版社に勤めていた頃は、営業部と制作部が出してくる初版部数と定価とを始終にらめっこ。
紙をコスパの良いものに代えたり、ページ数や刷り色をやりくりしたり、印税や原稿料を著者やイラストレーターさんに「ご相談」したり、、なんて経験があるので、編集者の苦労は良くも悪くもわかってしまう。

先方の事情も汲みながらも、とはいえ、報酬について「最低このラインは、できればもらいたい」というのは、最初に伝えてよいと思います。
そうすることで、実際の額はそれよりも低いもので折り合ったとして、別の仕事などで工面してくれることもあります。

そして、初版時はむずかしくても、増刷(重版)以降は10%になるところが基本のはず。


と、昨今の渋い話をフツーに受け入れていたら、
びっくりするような印税の話を聞きました。

それは、また次回に。





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