見出し画像

人生100年時代なんて、本当に可能なんだろうか。

最近、ぼんやりと考えていること。

それは、「人生100年時代なんてよく言われるが、そもそもそれは『個』の人間の精神性や身体性として可能なのだろうか」ということだ。

ここではできる限り

年金、働き手不足、といった社会的な構造や、

AI、シンギュラリティ、環境問題、といった未来予測的なことは極力省いて考えることとする。

あくまで「個々人」に焦点を当て、原理的に人生100年が可能かどうかについて考えていく。

時代背景としては、2000年生まれの人が今年2020年で20歳を迎えるから、生まれてから100年経つ2100年までを仮定として考えて行こう。大体これぐらいの人を想定して書いていくよ、ということだ。

人生100年時代の原理的な問題として容易に想像できるのが、

「精神の老化」、「頭脳、体力、身体機能の低下」とそれに伴う「あらゆる面においての格差拡大」といったところだ。

まず、1点目。

①「精神の老化」について。

人間、歳を取るごとに大半の者の精神が老化するのだ。これは間違いない気がする。

歳をとってもいつまでも子どものように知的好奇心旺盛で、生きるのが楽しくて仕方ない、頭がすごく柔軟、新しい物に触れ続けたい、と思う人がどれだけいるだろうか。

私は、こんなことができる超人みたいな人は、本当にごくわずかだと思う。みんな、自分では気づかないうちに徐々に新しい物に触れなくなっていき、受け付けなくなっていき、そして少しずついろんなものを諦めて、

少しずつ精神が老化していくものと思う。

周りから見ていい感じに歳をとっていく人は、「老化」と言うより「老成」や「成熟」している様に見えるのだろうけれど、そういう歳の取り方をする人も少ない。


②「頭脳、体力、身体機能の低下」について。

最近、「健康」の重要性がよくわかるようになってきた。若者のうちは気づく人が少ない、というか、本当の意味で実感できる人はなかなかいないが、「健康」はすべてのベースである。

「健康」というのは実はすごく大きな資本だ。

どれだけ自分の能力を伸ばしても、自己投資しても、一度身体的、精神的に大きなダメージを受けてしまうと、それまでとはまったく違った生活になる。

健全な精神は健全な肉体に宿るし、健全な肉体は一朝一夕ではできない。日々のメンテナンスが必要である。

ここの自己管理を徹底できる人はどれだけいるだろうか。

③「あらゆる面においての格差拡大」について。

精神の老化を食い止めることもそうだし、健康もそうだが、人生100年時代の基本は「自己管理」「自己投資」にあるものと思う。

100年も生きるとなると、何度も学び直し、自分の知識をアップデートし、生涯学習を積んでいかなければならい。自己を涵養しようとする精神も大切だ。

だから、若いうちから何かを学んだり新しいスキルを身につける術を得ることが重視されるようになってくるのだが、

ここで疑問が浮かぶ。

自己を見つめ、将来を考えていない者は人生100年時代という人類の未だかつて経験したことのない未曾有の時代をサバイブできるだろうか?

皆が皆、そんなに真面目に向上心を持って生きられるだろうか?

私は、現時点の状況を見る限りでは、否、と答える。

100年間も向上し続けられるようにホモ・サピエンスは設計されていない気がする。

でも、100年向上し続けることができない人がおそらく大半の中で、それができてしまう人もいるだろう。

きっと、若いうちからやる気に溢れ、社会に貢献したいと思い、課題解決に真剣に取り組み、余暇には人生を思いっきり楽しめるような人間なんだろう(勝手なイメージ)

これが、100年時代をサバイブできる人の一つの形なのかもしれない。

そこで問題になってくるのが「あらゆる面での格差」なのだろう。持つ者のところによりたくさんのものが集まる、という仕組みは、今後資本主義がどうなるかはわからないが、そうそう揺るがない気がする。

自己管理、自己投資を徹底する者のところには多くのものが集まって、そうでない者との間に

「貧富の格差」、「学習格差」、「経験格差」、「モチベーション格差」……

が、際限なく生まれてしまう気がしてならない。

持てる者は生き、持たざる者は死にゆく。

そんな未来が来てしまうのでないかと、考えてしまう。


【まとめ?】

個人的に100年時代に対して思っていることをつらつらと述べた。

「人生100年時代なんて、本当に可能なんだろか」

という問いに対して、私の現時点での結論は、

どちらかというとNO.

である。

しかし、これはあくまで現時点である。

なにが起こるかわからないのが人生であり、なにを生み出すのかがわからないのが人間という生き物だ。

だから、この文章は変わり続ける世界において、大した意味を持たない。

日々試行錯誤して、現時点で不可能なことも、私たちがそう望むらなば、可能にしていけばいい。

人生100年時代が本当ならば、時間はたっぷりある。


※この文章は素人がエビデンスなしに考えたことをつらつらと述べただけなので、もっと自分なりに考えてみたい人は、

📘「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」

📘「シン・ニホン」

あたりを読めばいいと思う。








この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?