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【建設現場から学ぶ】コーキング②

こんにちは。
ケイジ4世のターンです。

前回はコーキングの材種などを簡単にご説明しました。
で、今回は一歩先のちょっとだけマニアな部分に踏み込みむす。


▼前回『コーキング①』はこちらです


✅シリコン最強説。

ちょっと昔までは、建設現場内では『シリコン最強説』なるものがありました。

コーキングを扱うシール屋さん以外の職種が何人かあます。

特に設備屋さん。

設備屋さんとは給排水設備を担当する配管屋さんやダクト工事などを行うダクト屋さんなどを総称して『設備屋さん』と呼んでます。

その人たちは、何かあるごとにシリコン系を使っってましたね。

外壁でも、どこでもです。

ホームセンターで誰でも買えて扱いやすいのもあるんでしょうが、昔は情報も今ほどありませんでしたし、ルールも今よりずっと緩かったですね。
なんでもありだったということでしょう。

シリコン使っておけば大丈夫だ!

って、職人さんは言ってましたね。😅


✅シリコンのダメなとこ

そんなシリコンには絶対的なダメなところがあります。

▶️シリコンシールの上には塗装などで色をつけられない

 窓の滑りが悪い時などに使用するシリコンスプレーを使ったことありますか?
 滑りをよくしたり、スプレー後のシールなどを剥がしやすくしたりする効果などがあります。
 要するに上から他の物が密着しなくなります。

▼シリコンスプレーの参考です。

▶️表面硬化が早いので綺麗に仕上げるにはスピード勝負

 硬化が早いためヘラなどで綺麗に仕上げるためには、打ってからすぐにヘラで押さえる必要があります。実は扱いはむずかい。


▶️相性

1番の欠点は、『シリコンの上にはシリコンしか乗らない』ということです。
コーキングには打ち重ねの相性という物があって、例えば。

・ウレタンを先にうって、その上からシリコンを重ねて打つと、ウレタンとシリコンが密着する。

・シリコンの上からウレタンを重ねて打つと密着しない。

というような相性が品質に重大な影響を与えます。

それが原因で(それを知らないで)使用すると一見コーキングがつながっていて防水出来ていそうに見えても、実は密着していなくて、水が漏ってしまう。という、事例が度々あります。

▼打ち重ねる時の相性について技術資料を参考にのせておきます。


▶️まとめ

どんなにいい材料でも、その性質をきちんと理解して使わないと逆に不具合を起こしたりします。

これって、その他のことも同じで一つのことだけみて、絶対に良いと思っていた内容でも、他と組み合わせると逆効果を生んでしまうこと。

また人間関係でも、一人一人をみると高いパフォーマンスを発揮するひと同士でも、合わせると上手くいかない。
逆に、単体で見るとそれほどでもない人がチームになると相乗効果を生んで、とてつもないパワーを発揮する。

というようなことは其処彼処にありますよね。

一人でヤレることや、そのことだけをやっていけることなんてあまりないのが現状です。

それぞれの特性を見極めて効果を理解していく。

これを考えていく必要がありますね。


どうでもいいような事も含めてまた発信していきます。


ではまた。

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