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日本帰国しましたー!

中国での業務が完了し、先日、日本帰国しましたー!

今日は「日本帰国を決断した理由」とか、「日本でこれから取り組む仕事」とかについて、今までぼくのnoteを見てくれていた方々への報告と、自分への備忘録を兼ねて書きたいと思います。

●日本帰国を決めた理由

コロナ禍の「2020年10月」に日本から中国に入国し、14日間の隔離を経て、中国の「寧波市」を拠点にしているアウトレットモールデベロッパー「杉杉商業集団」でコンサル業務を開始しました。

契約期間は、ぼくから希望し「一年契約」。

(当時は、新型コロナの影響が今後どうなるか、検討がつきませんでしたから。身動き取りやすいようにと思って、単年の契約にしてもらいました。)

そして、アッという間に一年が経過し、今後の進退を判断すべき時がやってきました。

(ほんとにアッという間の一年だった!)

「杉杉商業集団」の「老板」(boss)からは、有り難いことに「もう1-2年寧波に残って業務を続けてほしい」という依頼を受けたのですが、
ぼくはこのタイミングでの日本帰国を選択しました。

「中国は今後も海外からの中国入国者に対して、厳しい隔離政策を取り続ける」だろうと、ぼくが判断したことが、日本帰国を決めた最大の理由です。

だって、中国政府の方と親しい、中国人老板たちは皆口々に、
「中国は2022年2月に北京冬季オリンピックを控えていて、その後、2022年秋には中国共産党の大きな会議があるので、それが終わるまでは、中国入国時の隔離政策を緩和する可能性はない。
オリンピック・会議が終わったとしても一気に制限を緩和するのではなく、おそらく段階的な緩和になるだろうから、少なくともあと1-2年は現状の政策が続くだろう。」
とおしゃっていたからです。

(仮に規制を緩和して新型コロナが再拡大したら、中国共産党への不満・不信が募るため、それはなんとしても避けたいらしいです。)

ということは、
あと1-2年は日中間の自由な往来は再開しないので、「杉杉商業集団」での仕事を継続すると、
・がんと闘病する母親とあと何回会えるかわからない、もしかしたらもう会えない可能性もある
・もうすぐぼくの身長を抜くであろう子供の成長を見届けられない
ということになるわけです。

今まで、家族のことよりも自分のことや、仕事のことを優先してきたのですが、さすがにこの状況はいかんなと。

ということで、
家族との時間を優先するため、このタイミングでの帰国を選択しました。

(「寧波」で、充実して仕事・生活していたし、なんなら日本で仕事している時の倍以上のフィーをもらっていたので、中国での仕事をこのタイミングで終了することには正直葛藤はありました。
2ヶ月に1度でも日本帰国できるとまた状況は変わったのでしょうけど。)
余談ですが、
今も中国は海外からの入国者に、厳しい隔離政策を取っていますので、その内容をちょっと記載しておきます。

中国の空港に到着すると、無条件で国が指定する隔離ホテルに連れていかれ、そこでホテルの部屋から一歩も出れずに「14日間」の隔離があります。
14日間の隔離終了後は、最終目的地の政府の方針に則り、「+7日間」や「+14日間」の自宅および指定ホテルでの隔離が待っています。

「寧波」は「14+7日間」の計21日間の隔離政策でした。

この隔離政策が続いている間は、中国で生活している日本人がそう簡単に日本に一時帰国できないのが現状です。

だって、中国から日本に帰国の際に、自宅で「14日間」の隔離があり、その後日本で自由に行動できるようになり、また中国帰国した際に「21日間」の隔離があるわけです。

仮に、日本で1週間の自由時間を過ごすために一時帰国したとすると、日本と中国の隔離を合わせると「計6週間」の時間を拘束されることになるわけです。
この状況では、気軽に一時帰国できないですよね。しかも航空券費用も高いですし。

日本では自宅隔離なので、まだ心の安定を保てますが、中国の場合は指定ホテルで部屋から一歩も出れない隔離なので、これが本当に精神安定上良くないんですよ。

例えば、以下のような部屋に当たってしまうと、14日間の隔離は本当につらいものになってしまいます。
・窓が開かないタイプの部屋だと外の空気が吸えない
・下水のくさい臭いがたちこめる部屋に当たるともうそれは悲惨
・毎日3食の弁当が美味しいといえるものではない

今思い出してもツラい14日間でした。ぼくは口内炎ができました。。

どのホテルに連れて行かれるかは選べないし、事前にもわからないので、ホテルのアタリハズレはとても重要な要因です。

●日本でこれから取り組む仕事

「杉杉商業集団」のリソース・ネットワークを活用し、「日本企業の中国進出のサポート」を行います!
対象は、外食・小売がメインです。

ぼくのキャリアは、「小売」「商業施設」「HR」「中国」なので、
今後もこの4つの円が交わる領域に取り組んでいきたいと思っています。

◯「杉杉商業集団」の強み
「杉杉商業集団」はアウトレットモールを中国全土ですでに「10施設」運営していて、今後3年で「さらに10施設」の開業準備をしています。
(すなわち、3年後は「20施設」のアウトレットモールを運営。←これは中国ではトップクラスの規模です。)

さらに、「杉杉商業集団」はデベロッパー機能だけでなく、自ら「代理商」も行っているので、グループ内に小売に特化した会社があり、小売のノウハウを持っています。

なので、ぼくが中国進出サポートを行う際、
・20ヶ所の「杉杉アウトレット」への出店案内ができること
・現地で運営を行う受け皿(杉杉グループの会社)を紹介できること

この2点が、日本企業に対して提供できる、大きな強みになると思っています。

(タイミングがうまく合えば、一気に中国で20店舗を展開できる可能性があるということです。)

また「杉杉商業集団」は中国地方都市で、各地の有力「代理商」との接点も豊富なので、自社アウトレットモールだけでなく、他SCを案内することも可能です。

ちなみに、「杉杉商業集団」は、日本の外食ブランドを「杉杉アウトレット」に誘致したい希望を持っているので、今はチャンスのタイミングでもあります。

以前よりぼくは、「日本の食(和食、日本料理)は世界で通用するコンテンツ」だと思っていましたが、コロナ禍に中国で生活・仕事して、ますますこの思いを強くしました。
今後、日本の強みを世界に発信していくお手伝いができることは本当に楽しみですね。

中国進出に興味のある日本の外食・小売企業の皆さま、ご興味あればお気軽にお問い合わせください!

ぼくは中国でのアウトレットモールへのコンサルを行いながら、
・日本の外食(麺類、寿司)企業
・日本の化粧品メーカー
・日本の大手サービス企業
の中国進出サポートや、相談対応を今までも手掛けてきていますので、その点はご安心ください。

以上、日本に帰国した報告でした。

次回は、
◯中国の業務で学べたこと
 →中国のSCや小売店舗は日本よりもはるかにDXが進んでいる、とか
◯日本に帰国して感じたこと
 →水・空気が綺麗で快適だけど、生活では不便だー、とか
について書いていきたいと思います。

さて、しばらくは日本での仕事・生活を楽しみますー。

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