見出し画像

中国のアウトレットモール、8月は売上苦戦!?

もう9月になりましたね。
本日は「中国のアウトレットモール(8月状況)」をお伝えしたいと思います。

アウトレットモールの売上状況を理解してもらいやすいために、まず、8月の中国「寧波」の状況(天候とか新型コロナのこととか)を先に少しお伝えします。

●8月の寧波の天候

8月の「寧波」は例年と比較して、雨が多く、気温が低い、天候でした。
(中国全体的にも、雨が多く、気温が低かった、とニュースを見ましたが、中国は国土が広いので、全体傾向を一言で表すのは難しいですね。)

8月の天候をまとめるとこんな感じです。

・8月初旬暑い!
・8月7日から12日間連続の雨。。
・8月最終週から暑さが復活!

夕立も含めると、8月は半分以上が雨だったので、ほんとに雨が多い夏でした。
(↓バケツをひっくり返したような大雨。写真ではわかりにくいですが。。)

画像1

その影響があり、気温はそれほど高くはなりませんでした。
例年ではあればうだるような暑さが続き、「今日は40℃超えてるやろー、もう何もやる気出てこーへんわ」という日が5-10日ほどあるのですが、今年は35℃ぐらいまでの日が多く、いっても37℃ぐらいまでという感じでした。
ぼくは夜は1日もエアコンをつけずに寝れました。(扇風機はつけてますけどね。)

まとめると、雨が多く、例年よりも涼しい夏だった、ということです。

●本題の「中国のアウトレットモール(8月状況)」について

さて、当社アウトレットの8月の状況ですが、売上大苦戦でしたー。

・2021年8月、前年同期比:24%減 (既存店対比)

2021年は1月からずっと好調が続いていたのですが、8月は今年はじめての前年対比割れとなってしまいました。

参考までに、4―6月の売上状況を記載します。

・2021年4-6月期、前年同期比:25.3%増 (既存店対比)

今までの好調ぶりと比較すると、8月の苦戦のほどがよく伝わると思います。

●8月苦戦の要因

理由は大きく2つです。

1.新型コロナ(デルタ株)の影響
2.天候(雨が多かった)の影響

※新型コロナ(デルタ株)の状況についてはこちらのnoteに記載してます。

中国のある地域でデルタ株が流行したことにより、中国の各市政府から、各商業施設に対して「広告宣伝活動の規制(=集客活動の禁止)」が入ったことが、売上苦戦の最大の要因です。

※中国全土のことまで把握できていませんが、当社アウトレットがある10市では、すべての都市で広告宣伝活動の規制が入りました。

当社アウトレットがある10市の中では「鄭州」の状況が一番ひどかったので、その状況を備忘のため以下に記載しておきます。

・デルタ株が「鄭州」で発生したため、アウトレットを数日休館
・豪雨の影響で市内の交通機関が麻痺(地下鉄運休、道路も冠水で車の利用ができない)したため、復旧までの数日間はほぼ休館と同状態
余談ですが、
8月は年間で一番売上予算が低い月です。=>中国全土のアウトレットでほぼ同じ傾向です。
日本も2月、8月は売上が低い時期ですね。

●他社アウトレットの状況

当社スタッフが「中国奥莱会」に確認したところ、「中国の7大アウトレットの全てが8月は苦戦した」とのことでした。

「中国奥莱会」とは、
中国の民間企業で、アウトレットモールについて情報発信している会社です。中国の各アウトレット企業と良好な関係を築いています。
当社も定期的に情報交換をしています。
「奥莱」:アウトレットモールの中国語「奥特莱斯」の省略表記です。

また、いくつかの「ブランド本部」の方にヒアリングしたところ、「8月は苦戦で、前年比65-75%の店舗も多かった」との声があったので、中国全体的に売上苦戦傾向にあったものとぼくは推測しています。

実際、ぼくもいくつかの他社アウトレットに視察に行きましたが、たしかに客数は少なかったです。
当社アウトレットのほうがはるかに客数が多い状況でした。
自社だけでなく、他社も売上苦戦したと聞くと、なぜかホッとしますね。

↓ 他社アウトレットを視察した際の写真:8月のとある週末
 館内のお客様、本当に少なかったです。。

画像3

画像4

画像5

画像6

●9月、10月は繁忙期

当社アウトレットの繁忙期は「春節(1月or2月)」、「9月」、「10月」です。
この3ヶ月が年間で売上予算の高い月です。

9月は、「中秋節」という祝日に加え、当社は「周年祭」があるため、年間でも一番盛り上がる時期となります。
今はちょうど「周年祭」の準備の真っ只中で、各ブランドの在庫の確認や、人員の応援体制の確認等、最後のツメに入っています。

↓周年祭に向け、倉庫に入りきらない量の商品在庫。
 本当はこういう状態はダメなのですが、売上拡大には商品在庫が必須なので、この時期だけ特別に目をつぶっています。

画像2

※政府からは、有名人・芸能人を呼んだり、大規模なイベントの実施、広告宣伝は引き続き禁止されています。
が、年間で一番の繁忙期なので、あれこれ知恵を絞って、できることで売上拡大に向け動いています。

そして、10月1日から「国慶節」で7連休となるため、ここもかなりの集客を見込む時期です。

●さいごに
9月に入っても「寧波」は36℃という暑さが続いていますが、しっかり食べて、しっかり寝て、9月10月の繁忙期を乗り切りたいと思います。
9月は出張が増えそうだな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?