選択できることは無条件にすばらしい

ただの天邪鬼かもしれない。「これしか選べない」という状態が嫌いだ。いまのコロナ禍での行動制限もなかなかつらいが、この後に在宅勤務も選べるという社会になればいいきっかけではある。
もっとも自分はもともと選べる勤務スタイルだけど。

これを思ったのは、たまたま昼のおかずを買いに行った近所のコンビニの光景を見たからだ。

画像1

画像2

ずらっと同じパッケージスタイルのPB商品が並んでいて、ついにドミナント戦略が店内の棚にまで及んできたのかと。

ドミナント戦略とはチェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略。ある地域内における市場占有率を向上させて独占状況を目指す経営手法。ドミナント出店、エリア・ドミナンス戦略、ドミナンスとも呼ばれる。 ウィキペディア

うっかりfacebookには「敗北案件」と書いてしまったのだが、もちろんデザイン以前の戦略設定の話だ。nendoに非はない。(と思う)

一番の問題は選ぶ楽しみが無くなってしまったこと。スーパーと違ってコンビニは「今日は何があるかなと」思いながら行くほど商品の回転が速い。もちろんパッケージを見ると全部違うのはわかるけど、あれこれ味を想像して迷う要素がなくなった。
おそらく味的な失敗はないだろう。
でも人間は雑味が好きなものなので、たとえApple製品が好きでもマニアでもない限り他のブランドにも手をだしてしまうものである。もちろん競争がいい効果を生むのも事実。
すべての世界感を統一して「お客様にはこれがいいんです」と選択の余地を無くしたり狭めたりするのは完全に間違ったマーケティングだ。いやマーケティングのプロに失礼なので、それ以前だろう。

そんなことを思いながら、はやく呑み比べやはしご酒をしたい。
選択の自由万歳。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?