強い信念がないと流されてしまう。私はなぜあのとき目の前で体罰を受けている中学生を助けることはできなかったのだろうか。
さて。
私は「圧が強い」と言われています。
怖いとか、プレッシャーをかけるとか。
最近得によく言われます。
その理由を考えていましたら、
私はふと世の中に流される瞬間があることを
強く自覚しているので、
その予防策として、
常に強い信念のもと生きようと
疲れてしまいそうな生き方の選択をしていることに
気づきました。
圧があるときと、
ないときの差がとてもはげしいのです。
数年前に
ある富山市内の「アマチュアボクシングジム」に通っていました。
アマチュアボクシング専門です。
2年間ほど通ったのでしょうか。
今よりも若いので少しは身体も動きました。
そんなある日、
たしか土曜の午後ぐらい。
ストレッチから縄跳び、スパーとなるストレッチの時間帯。
中学生がそのジムにやってきた。
学生服のままで。
ジムの代表に話をしに来た感じです。
距離はほぼ私の目の前。
立って話そうとしていた瞬間、
代表から罵声と蹴りが飛びました。
数発ですね。
ここはアマチュアボクシング専門です。で、蹴りです。
そのジムの代表の言い分は、
「なぜ練習にこないのだ」というものだったと思います。
その中学生はふるえながら誤っていました。
距離は私の目の前です。
本来、いつもの私の行動なら、
「おいおい無抵抗の中学生になに蹴ってんだよ!」
と相手が誰だろうと止めに入り、
注意することろ。
そのときの私の行動は、
ただ見ているだけでした。
止めることも、いさめることもない。
何もしなかった具体的な理由はありません。
ただぽかーんと見ていただけ。
その中学生にも、
その代表にも声をかけなかった。
いまはとても後悔しています。
その後に
その中学生はおそらく練習に来ていないと思います。
その中学生はおそらく1年生。
小さいころの写真が、
キッズ募集のモデルにも使われていたので、
たぶん長い間ジムに通っていたのでしょう。
この私のみた風景を
お父さんお母さんがみたらどう思うか?
その後、私はその
アマチュアボクシング専門のジムは辞めました。
この体罰もそうですが、
セクハラもあるようでしたし、
感情に左右され
ブログでも選手等を中傷しはじめたことも。
ある日、メールで注意しました。
ブログの書き込みは削除されました。
セクハラも認めて謝罪してきました。
その謝罪メールは今も残っています。
ただ、体罰についてはだけは認めなかった。
うん?私あの日、目の前でみていたじゃない。
認めたら暴行罪の可能性も、
ケガをしていたら傷害罪の可能性もありますし、
今なら体罰ジムとなり閉鎖の可能性もありますからね。
その後のやりとりは複雑になったので、
私は日本ボクシング協会と
地元のボクシング協会に電話などで問い合わせたところ、
話をきいて処分するとのこと。
ただ、地元の協会は、
やりとりが書面のみでスムーズにいかず、
出張から返ったら、
郵便で一方的に話を終わらされました。
ちなみにこの地元の協会会長は、
その後、全国ニュースになった政務活動費不正時給での辞職ドミノで、
辞職に追い込まれた市議会議員のひとりです。やっぱりって感じでした。
内容証明郵便のやりとりまでしても
体罰に関しては認めないので、
私もその「アマチュアボクシング専門」のジムは辞めました。
この情報は
地元の協会ではおそらく公開されていませんので、
今でも子供への指導は続いているかもしれません。
私の指摘で改心され、
あれから体罰がおこなわれていないことを、
祈るばかりです。
私としては過去の体罰を協会が調査し、行政処分を受けるべきと考えています。
私としては、
目の前でみた体罰はすなおに認めて、
自ら協会等に報告し
処分を受け入れ、
体罰を行っていた実態を情報として公開し、
それでも自分の子供を通わせたいと思う親だけが、
会費をはらって通わせればいいと
思っていたための行動です。隠すのはフェアではありません。
ただ、ベストは、こんなにこじれるなら、
あの場でその代表に注意したらよかったのです。
私も生徒として習っている身だったので、
たぶん流されました。
本当に何も考えていなかった。
目の前の体罰が、良いとも悪いとも、
その震えている中学生を助けなければいけないという衝動もなかった。
私の最も悪いところです。
このなんとなく流されることで、
何度か痛い目にあっています。
ですから、
つねに何があるかわからないという緊張感と
強い信念をもって、
生きているような気がします。
それが、圧の正体だったりします。
何があってもいいように、
常に準備しているという気もします。
根はやさしい人なんですよ(笑。
「タウンマネージャーが商店街でショップをはじめたら」