競争地位

はじめに

市場で果たす役割によって、自社の競争上のポジションについてさらに理解を深めることができる。役割はリーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーに分類される。
今回はそれぞれの役割について概説する。
(後日、役割に応じた戦略を解説するつもり)

マーケット・リーダー

多くの業界には、マーケット・リーダーと認められた企業が一社ある。この企業は、最大の市場シェアを誇っているのが特徴だ。

そして通常、価格変更、新製品導入、流通範囲、プロモーションの面(つまり、4Pのすべて)で他社をリードしている。

しかし、追われる立場であるマーケット・リーダーは油断してはならない。迫ってくる全ての競争相手に打ち勝つ戦略が必要である。

マーケット・チャレンジャー

業界でマーケット・リーダーでない企業は、しばしば2番手企業あるいは追走企業と呼ばれる。

これらの企業の中には、市場シェアを拡大すべく積極的にリーダーなどの競合他社を攻撃するものもある。これらをマーケット・チャレンジャーと呼ぶ。

マーケット・フォロワー

2番手企業の中で、リーダーに挑戦せず、現状を維持し、あえて危険を冒さない企業のことをマーケット・フォロワーと呼ぶ。

これらの企業に共通する市場目標は、市場に生存するための利潤を得ることである。

マーケット・ニッチャー

大規模市場でフォロワーになる代わりに、小規模市場すなわりニッチでリーダーになるという道を目指す企業もある。「鶏口となるも牛後となるなかれ」という故事成語があるが、まさしくそれを体現しているような企業のことだ。これらを総称して、マーケット・ニッチャーと呼ぶ。

マーケット・ニッチャーは通常、リーダーやチャレンジャーがほとんど関心を持たない小規模市場をターゲットにするこたで、大きな企業との競争を避けている。


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