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私の経営道 株式会社八芳園 井上義則

・経営理念はなんですか?

八芳園の経営理念は

「日本の方々には心の故郷を。海外の方には日本の文化を」

というような経営理念がございます。 

財閥であられる久原房之助さんが所有されてまして、先代の社長がそれを譲り受けてそして八芳園という名前をスタートした時に、創業メンバーがここをただの飲食店にするのはやめようと。

この場所を使って日本人には心の故郷であり、海外の方には日本の文化を発信するような場所にしたいというような想いがこの理念になってます。

2020年東京オリンピック、パラリンピックが開催されますけど、八芳園は東京港区白金台1-1-1という住所ですから、あのステージを使って日本の観光、更に国際交流とかそういった場として、八芳園というのを活用していただくように営業するんじゃなくて、我々は自らそれを動いていくことによって日本の文化を海外の方たちに発信し、体感してもらうというようなことをしております。

久原房之助さんから譲り受ける時に、木々を1本たりともずらしてはいけないと言う約束を守っています。

変えて良いものと変えちゃいけないものっていうのは、経営の戦略を立てていく上でもすごく重要視しています。


・経営を志す方に伝えたいことは?

これからの時代は資本主義ではなくて、人を中心とした経営が求められているというのを実感してます。その人たちとどんな世界を創りたいかとか、どんな未来を創りたいかという構想というものが重要なキーワードになっています。 

構想がすごくユニークで、そして人のためにあって、更に持続可能なのかとか、そういう構想があればあるほど大手の企業さんが一緒にやらないかとかいうアライアンスの機会をいただけると思うんです。 

そこに儲けの話しっていうのは今はあまり受け入れられる時代じゃなくて、もっと世のため人のため、未来のため、次世代のためっていう、その構想力を持っていただくといいのかなと思います。

右脳をフル回転しながら、自分は結構ちっちゃなこと言ってるんじゃないかなとかいうのがあるんだったら、幼い頃に自分が大きくなったらこうなりたいっていうような童心の心を持って、幼い頃の夢というものを今の年齢で語ってみることってすごく大事なことなんじゃないかなと思います。

日本の経済っていうのは非常に縦型組織経済なんですよね。 行政さんも企業さんもどんどん大きくなると縦型になってくる。そうすると横連携が悪い、コミュニケーションが悪いという弊害が結構大きな悩みがあります。

 ITなど非常に加速的にスピード感が増していっている時代ですので、横のつながりがあんまりないんだよねっていうのは結構どこでも課題です。でもその横串を刺してみると、素晴らしい価値あるものを見出だせるっていうのがあります。

プロデューサーがいないってよく言われますね。

八芳園で言うと、営業があります、調理場があります、企画があります。同じ建物の中ですが業態が全く違うんですよね。僕はその横串を刺しながらお客さんが期待しているサービスを提供したり、イベントを作るとかしています。

それぞれ餅は餅屋の考え方、そしてこだわり、そういうものをずっとトレーニングしてきたので、今僕は業界を超えて観光とか自治体とマッチングさせていって、そして価値ある資産を見出してコンテンツを作っていったりしています。


・あなたの経営道とは?

 「一隅を照らす」

 比叡山延暦寺に行けばこの言葉に触れるんですけど、知ってたんですけどあえてそこに行ってみました。自分の中で言うと、何に光を照らして、それを輝かしてそれを伝えて広げていくんだっていうのがビジネスなのかなと思うんですよね。

それは人材育成然り、ビジネス然り、どこに光を当てるかというのは自分次第なんだなと。今自分は何に光を当てたいんだっていうのを探すためにこの言葉を一つの鏡にしながら自分に自問自答している言葉です。

インタビュー動画はこちら↓

八芳


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