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DJ indexとRJ index 「バネ」のパフォーマンスを数値化する

まだ僕が選手として大学サッカーをしていたころ、筑波大学蹴球部のメディカルチェックの項目にはドロップジャンプと呼ばれるジャンプテストがありました。

また大学で所属していた研究ではフィジカルテストのデータとしてリバウンドジャンプというジャンプテストのパフォーマンスを頻繁に使用していました。


一般的にフィジカルテストでジャンプのテストを行う場合は垂直跳びを行うことが多いです。
垂直跳びも下肢パワーを評価する素晴らしいテストですが、ドロップジャンプやリバウンドジャンプでは垂直跳びとは異なる能力を評価することができます。

ドロップジャンプやリバウンドジャンプは、いわゆるバネの能力を評価するテストの一つです。
どちらも「バネ」を評価するメディカル・フィジカルテストの項目であると同時に、それ自体をバネを鍛えるトレーニングエクササイズとして利用できます。


今回は、ドロップジャンプやリバンドジャンプから算出され、バネの能力の指標となるDJ indexとRJ indexを紹介します。



■「バネ」とは何か?

バネに関してPITTOCK ROOMではSunnyさんが非常に細部にわたって解説しています。


人の運動はSSC(Stretch shortening cycle:ストレッチショートニングサイクル)と呼ばれる仕組みが働くことで、安全に効率よく遂行できます。

スポーツ中に実行されるスプリントやアジリティ、様々なフットワークは、0.1〜0.2秒以内という非常に短い時間でSSCを利用して大きな力を発揮することが求められます。

この時の瞬間的な反動的・弾道的な動きが優れていると、僕たちはその動きを「バネのある動き」と感じます。


バネのある動き、選手を見れば主観的に「バネのある動き(選手)だな〜」と感じますが、それを客観的な数値評価するために利用されるのがDJ indexやRJ indexという指標です。

これらはDJ(ドロップジャンプ)やRJ(リバウンドジャンプ)のパフォーマンスをもとに算出することができます。



■バネを評価するDJ indexとRJ index

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