履歴書・職務経歴書をアップデートせよ!
NewsPicksの『〇〇をアップデートせよ』を視聴してその気になっている暇があったら、サラリーマンはとにかくレジュメのアップデートだ。
クリエイティビティのアップデートも、日本経済のアップデートも、メディアのアップデートも落合陽一さんにお任せしておけばいい。
その多くの事は自分の人生にあまり関係がないだろうし、アップデートされてしまったら飯を喰うのに困ることもあるだろう。
サラリーマンにとって”自分ごと”としてアップデートをするべきは、履歴書や職務経歴書の企業への応募書類だ。
筆者自身を振り返ってみると、もう20年も毎年平均2回から3回ペースでレジュメをアップデートしている。
31歳の時に2度目の転職を考えて作成した履歴書、職歴書(和文と英文)の3点セットが始まりとなり、今までずっと更新され続けている。
筆者にとってレジュメの更新とは、過去約6ヶ月の自分の仕事の振り返り作業となっている。
職歴書のWordファイルを開き、更新することがないと確認して自分に納得をすることができれば、日付だけを更新してそれでOKなのだ。
日付で思い出したが、その昔、レジュメを提出してから半年近くも面接に待たされて、よくやく訪問の機会を得た企業があった。
応募書類の提出から時間が経過しているので、インタビューの日が確定してから改めて更新したレジュメを提出したが、面接に現れた人物が手にしていたのは古いほうのレジュメだった。
その50代ぐらいの面接官が最初に口にしたのが、「履歴書にある日付が経っているから、転職活動は苦労されているのでしょうね」だった。
筆者はちょっとムッとして、「今は転職活動をしているわけではなく、御社に少し興味があり応募しました。だいぶ以前に応募しましたが、今日まで待たされました。ですので応募書類の日付が古いようです」と返した。
「でも、その間どこも決まらないからウチに面接に来たのでしょう?」と、相手のオジさんもちょっとムキになり、その後は全く話が嚙み合わなかった。
たとえ日付でも大事なのだ。
筆者のような多重転職者だと、職歴書が“汚れている”とか“綺麗でない”との評を頂戴することがあるが、それは大きなお世話というものだ。
筆者の場合は自分で執着するほどの大した経歴があると思っていないので、“にぎやか”と評されるのは嫌いではない。
そもそも職歴には綺麗も汚いもなく、その人の生き方があるだけだ。
綺麗な職歴書を他人に見せようとキャリア設計をするのは、つまらない人間がやることだと思っている。
また、不本意に退職に追い込まれた人の中には、辞めてちょっと落ち着いてから職歴書に取り掛かると呑気なことを言われる人もいらっしゃるが、それでは遅すぎる。
サラリーマンの危機管理の1つとして、最新のレジュメは速やかに提出できるようにしておきたい。
それには、自分のキャリアの結晶であるレジュメのアップデートに取り組むことだ。
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