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これからのファシリテーターに求められることは?

感染者がいなく、県としても緩和の方向となる都農町。

土曜日に、ひっさしぶりに7人で小規模ワークショップを開催、一日、ファシリテーターを満喫できて楽しかったです。

やっぱりいいっすね、アナログは。

とはいえ、ごくごく身内で、打ち合わせの延長だからできたこと、もともと今年予定していた多数の町民とワークショップ、というのはしばらく先になるor一、二年orほぼ永久に無くなるのかもしれません。わかりません。。

このnoteを利用して、これからのオンライン環境でファシリテーターに求められることを考えていきたいなと思ってます。

これから求められる3つの力

いま、すぐ想像できることは、オフラインと本質は変わらないけど、これまで以上に、全員の進む方向を舵取りしながら、。

①遅れたり脱落してないかの観察力(画面越しや発言を見聞きして)

②一人ひとりの気持ちを想像する力

③話したくなる声の掛け方

3つの力、それぞれの精度を高めていくことかな、と思ってます。

僕にとって、重要かつやりたい仕事である、まちづくりやチームビルディングにとって、形態はどうあれ、みんなが参加し意見を言い合い、一つのゴールに向かって合意を形成いくことはこれからも外せないプロセスです。

となると、今のうちに、従来のアナログややり方をベースに、ZOOMなどでの完全オンライン、一部オンラインなど環境が変わっても同じ成果を出すために必要なファシリテーションスキルを高めないとなと思っています。

僕にとってのファシリテーションは、もともとプロのファシリテーターとして学習して外部機関から受託する、という立ち位置ではなく、プロジェクトやまちづくり当事者として、経営者として実務上の必然にかられて身についてきたものです。

なので、プロのファシリテーターの方々から見ると邪道な内容もてんこ盛りですが、あくまで自分の経験上の話としてご笑覧ください。

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自分なりには、ファシリテーションに必要な力を大きく3つに分けて考え、それぞれスキルアップにつとめてきました(現在進行形)。

僕のファシリテーションの特徴としては、「聞き出す力」と「合意形成する力」を標準的ファシリテーターとして、3つめに「企画提案する力」(→邪道と言われがち。。笑)を入れているところです。

これは慶應大学SFCの井庭崇教授が提唱されているジェネレーターという立ち位置に近いです。経営やまちづくり実務の手段として使ってきたので、自らも積極的に関わり、良いアイデアを出していかないと、望ましいゴールに到達できなかったからです。

1.聞き出す力

こちらが聞きたいことを聞く「インタビュー」については、ZOOMであれオフラインであれ、そんなには変わらないと思います。

先日、メディアにZOOMで取材頂きましたが、くつろぎながら自分のペースで答えられる分、帰って話しやすいぐらいでした。逆に取材時間の打ち合わせとかロケハン的だったり、移動がない分、よかったです。

ちなみに、僕の中では、

・ゼロからプラスにするのが「コーチング」

・マイナスをゼロにするのが「キャリアカウンセリング」

と整理し、それぞれスキルを習得してきました。

「コーチング」は、いまも何人かZOOMでコーチングさせてもらってますが、原則、前向きなので支障ありません。

難しいのは「キャリアカウンセリング」です。

マイナスの状態、ワークショップの場面でいえば内気で話せない人から参加したくないひと、そもそもムカついてる人。

オフラインでは、みんなの空気を壊すことにもなりかねないので、直接的にケアして、フォローにつとめてきました。

一方、オンラインの場合、割り切って考えれば、他の人にネガティブが伝染しないので、全体としてはいいのかもしれません。

とはいえ、まちづくりのワークショップなどにおいては、全員が積極的に関わる、ということが本質的な目的ですので、一人でも参加してもらえなかったりネガティブなままでは目的を達成できません。

これは特にオンライン用に考えてきたことではなく、かつ、単なる精神論じゃん、という解決策?ですが、やはり画面越しに見える表情や仕草、発言を細かに観察し、心でハグする、ということが大事なのではないかと。。

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2.合意形成する力

「ゴールセッティング」は、オンラインでもオフラインでも変わらないと思いますし、より文字情報で伝えることになるのでかえって浸透しやすいかもしれませんね。

「モレなくダブリなく」は、先ほどのキャリアカウンセリングと重複しますが、少しネガティブな人とか、裏でチャットしているような人たちの小さな意見を、今まで以上に注視して吸い上げる力は求められるんだと思います。

オンラインで合意形成する上で、僕が一番、難しいと思うのが「楽しく巻き込む」ことです。

ま、そもそもオンラインでそれが必要か?というそもそも議論もしないとですが。。

自分らしさ、にこだわるとすれば僕の一番こだわりたいのはこの「楽しく巻き込む」なので、これから色々チャレンジしていきたいな、とは思ってます。

3.企画提案する力

アイデアを出したり、重ね合わせたり、はオンライン上でもやり方はいくつもあると思います。

アプリやテクノロジー系の仕組みは僕より断然詳しいプロが多いので、ここでは語らず利用させてもらうだけ、としますが、あまり心配してません。

ここでやはり一番課題にしたいのは、「ワクワク促進」です。

僕の場合、委託された立場ではなく、経営・まちづくり当事者なので、ワークショップなどが盛り上がり、色とりどりのポストイットいっぱいの模造紙持ってみんなでピース、みたいな写真で終わらせることは許されず(僕も撮りますが 笑)、翌日からアクションを起こさねばなりません。

そのためには、その場で合意が形成され具体的なアイデアも出たとして、どうやってみんなが実現しそうだなぁとワクワクできるか。

今のところの答えは、これまた抽象度高すぎてすみませんが、言語化能力に尽きるなと。「言霊ストック」を増やしておきたいなと!

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実際に、オフラインであれば、そのまま残って飲み会、とか個別に肩や背中を押してがんばろうぜ!でいけるのかもしれません。

でも、オンラインだと、ワークショップが終われば当たり前ながら自分の部屋(であることが多い)。すぐ素にもどるでしょう(自分もそう)

ま、素にもどるのは自由として、翌日もアクションをしようという動機づけをするためには、シンプルに刺さる言葉がないと、なかなか、残らないかなと。

オンラインだから、その場でエクセルやらガントチャート作って行動スケジュールに落としたり、っていう左脳的なアクションの動機づけはできても右脳にささるのが難しそうですね。。

連休が終わり、地域差はありながら、制約された環境下で、徐々に仕事が再開されていく中で、今のうちに、オンライン化で変わることを想像し、必要になる新しいスキルを想像し、習得につとめなきゃ、と考えてます。



散漫な長文、お付き合いくださいましてありがとうございました。

こんなやり方したらうまくファシリできたよ、というアドバイス、是非ともお待ちしてます!!

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