トムソーヤに学ぶ、地方起業やまちづくりの楽しみ方のコツ
楽しい仕事は少ないけど、仕事の楽しみ方は無限大
ぼくが、学生に仕事やキャリアについてはじめにする話。
仕事を楽しんだ方がいい!というと、
じゃぁ楽しい仕事はどれですか?と聞かれることもあり。
日々、基本的に楽しい仕事はそんなにありません。
地道な繰り返しだったり、労働時間長かったり、汗だくになったり。
1万人の町で起業しても同じ。
よっぽど起業そのものを楽しみにしている人以外、
起業して楽しいことは少ないです。
資金繰りとか、人員離脱とか、失注とか。。
でも、楽しみ方次第で、めっちゃ楽しいのも事実。
1.トムソーヤの話
仕事の楽しみ方で、よく引き合いに出すのが、言い古されてますが、トムソーヤの話です。
いかに楽しそうにやるか?
ただし現実の実感値でいうと、「楽しそうに」ふるまうだけでは人はやってきません。
本当に、その仕事の楽しさを見つけて楽しんでいると、寄ってきます。
なので、段階があるのかなと。
第三段階になるために、どうやれば楽しいと思えるかを考えました。
2.3人の石工の話
これもよく引用されるドラッカーの『マネジメント』に出てくる「3人の石工(石切り職人)」の逸話。
ひとつの仕事を、どのアングルから見るか?その仕事の先に起こり得る情景を想像できるか?によって、仕事の楽しみ方は違ってきそうです。
第一と第二の男は利己的、第三の男は利他的と見ることもできます。
このあたりにもヒントがありそうな。。
4.最近のエピソード
最近の実話。
いよいよ来週に迫ったトレーラーホテルの開業。
ここに至るまで、慢性的資金不足で、デッキづくりから、ペンキ塗りまで、DIYするのに、見ず知らずの人に呼びかけて来てもらいました。
真夏の炎天下にデッキづくりとペンキ塗りは99%楽しい仕事ではありません。しかも無償でとなればなおさら。
でも、楽しそうだと来てくれた神ゲストたちが、楽しそうに釘打ちしている姿を見て、なんだかこちらも楽しさに釣られてよりがんばっちゃった、みたいな楽しさの好循環が実現、あっという間に完了。楽しかった!
その後のBBQ打ち上げが盛り上がったのは言うまでもありません。
その後は、自分たちだけでデッキにペンキ塗り。
その後、内装が出来あがったトレーラーの清掃も、ふさげながらも楽しんで完了。
別にたいした話じゃありませんが、すごくわかりやすい事例だったなと。
そういうことを、実話を混ぜて小中高生に伝えていくことは、かなり大事。
そのためにも、ぼくらが日々の仕事をどう楽しめるか?
つねに現在進行形でグッドエピソードをつくっていきたいものです。
4.楽しみ方のコツ
ひとつの仕事を点でみたら、かなりの確率で楽しくない仕事になります。
自分なりに楽しむための3つのコツはこんな感じ。
①時系列で想像する。
この仕事を何日、何週間、何ヶ月続けたら、こんな面白いこと起こりそうだ、とか仕事の先にある情景を思い浮かべる。
この仕事が終わったら、仲間と打ち上げて、飲んで歌って盛り上がりそうだな、とかいうのもわかりやすい事例。
過去に遡ってここまで3ヶ月も続けてきたんで、このままさらに3ヶ月続けたら他の人には真似できないものがつくれるな、とか。
その日1日ではなく、前後を含めた時系列で想像するのが一つめのコツ。
②線でつなぎ、面で考える。
二つめのコツは、自分がやってる一つの仕事で考えず、他の人がやってる仕事と重ね合わせて考えていくことです。
ぼく一人の仕事だとこの程度の成果しか思いつかないけど、隣でやってる他のメンバーの仕事を重ね合わせたら、結構なものになりそう。
ここにいるみんなの仕事を全部足して行ったら、すごいことになりそうだとか。
まちづくりだったら、自分がやっているこの店がよくなったら、この地域も変わるかもしれないし、そうなったら県や国にも影響出て、この店がよいモデルになれるかもしれない、とか。
③喜んでもらってるシーンを想像する
仕事は、必ず誰かの役に立つもの、と思ってます。
最近は、間接的で見えにくい仕事も多いですが、たどっていけばエンドユーザーがいるはず。
自分がやってる仕事の結果、それを最終的に使ってる人がこんなふうに喜んでいそうだ、とかこんなふうに役立ってれば最高!と思えるか。
3人の石工にも通じる話ですが、誰かの役に立つ、が一番確実な楽しみ方ではないでしょうか。
ということで、なにをいまさらって当たり前のことだったり、青臭かったりすことを書いてきましたが、仕事の楽しみ方で一番必要になってくるのは「想像力」というのがいまのところのぼくなりの結論です。
といって、何かの正解であるはずでもないので、みなさんの「仕事の楽しみ方」「楽しむためのコツ」を聞いてみたいです!
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