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エッセイ

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#個展

最後の金曜日

最後の金曜日

個展までいよいよ1週間を切りました。

このnoteは、個展へのプロモーションとして開始しました。
実際に作品を見てみたいと思うきっかけになってくれれば、作品を好きでいて下さる方が、より好きを深めてくれたら。
私が語りかける言葉があなたのどこかに少しでも引っかかり、そしてその引っかかりを残したまま会場に来て下されば、会場の空気と作品たちがその引っかかりを全て回収する。絶対に後悔させない。そういう心

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迷走と功績

迷走と功績

私がしているバイトは接客業で、お客様に一週間後の日付を伝えることが多々ある。
今日は、「一週間後の3月19日で…え?」と思わず言葉が詰まった。

一週間後、3月19日。
ここ最近、FANTANIMA関連に時間を使っていたのであまりよくわかっていなかった。もうすぐ個展が始まるじゃないか。大変だ。
次から次へとやることが出てくる。搬入前日は歯医者とバイトだ、ちゃんと逆算しないと間に合わない。

大変だ

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切実さに触れたとき人の心は動く

切実さに触れたとき人の心は動く

例えば3年前の貴婦人ドレスの撮影を、スタイル抜群で美しい彫刻のような造形のモデルさんに頼んでいたらきっと私の真意は伝わらなかった。

その歌は、たとえヘタクソでもあなたが歌うから響くのであって、レディーガガの圧倒的な歌声ではきっと伝わりきらない。
しかしレディーガガの素晴らしさは世界トップレベルに違いなくて、だから、良い悪いや、上手い下手で何かをジャッジする話ではない。

ヘタクソな歌でも、自分だ

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『個展』というもの

『個展』というもの

さっきまで自分が身を置いていた世界とはまるで違う、遮断された空間。
そこに漂う静謐な空気と程よい圧、緊張を味わいながら、作品と一対一で対峙する。
間に介入できるものは何もない。
瞬きも忘れるほどの時間が流れる。

そんな個展を目指したいといつも思っている。

個展は、作家としての力量の全てが試される場だ。
会場、装飾、配置、照明、音楽
告知、映像、写真、発信媒体。物珍しいことをやれば良いということ

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