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エッセイ

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#人形

最後の金曜日

最後の金曜日

個展までいよいよ1週間を切りました。

このnoteは、個展へのプロモーションとして開始しました。
実際に作品を見てみたいと思うきっかけになってくれれば、作品を好きでいて下さる方が、より好きを深めてくれたら。
私が語りかける言葉があなたのどこかに少しでも引っかかり、そしてその引っかかりを残したまま会場に来て下されば、会場の空気と作品たちがその引っかかりを全て回収する。絶対に後悔させない。そういう心

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魂を象った人形をもとめて

魂を象った人形をもとめて

個展を数日後に控え、思いもよらぬサプライズがありぶるぶる震えています。
今や球体関節人形を語る上で欠かせない存在の珈琲舎・書肆アラビク オーナーの森内さまから、作家大西けい並びに作品への推奨文をいただきました。

素晴らしい文章に読者として読み入ってしまい、自分の事なのかと喜びを噛みしめています。本当にありがとうございました。

以下推奨文

魂を象った人形をもとめて
森内憲(書肆アラビク)

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迷走と功績

迷走と功績

私がしているバイトは接客業で、お客様に一週間後の日付を伝えることが多々ある。
今日は、「一週間後の3月19日で…え?」と思わず言葉が詰まった。

一週間後、3月19日。
ここ最近、FANTANIMA関連に時間を使っていたのであまりよくわかっていなかった。もうすぐ個展が始まるじゃないか。大変だ。
次から次へとやることが出てくる。搬入前日は歯医者とバイトだ、ちゃんと逆算しないと間に合わない。

大変だ

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誰も知らない

誰も知らない

MASKDOLLからの流れで何を作る?
ここで何か掴まないと、私の方がMASKDOLLに飲み込まれてしまう。
何が作りたいのか?わからない。
この繰り返しだった。
何を作ればいいのかわからないけれど何か作らなくてはいけない。

私にとって、ものづくりは手段だ。
何のための?
私の作品を通して私自身は何を感じ、そして何を届けたいのか?
辿り着きたい場所はどこだろう。

「君ならどうした?」

懐かし

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人形と私

人形と私

私は人形になりたかった。

何かに感情を揺れ動かされることもなく、微動だにせずただそこに居るという孤高の存在に憧れた。

人形には感情がない。
だから私と人形は相思相愛になることがない。一生一方通行だ。
どれだけ追いかけても絶対に追いつけない。わかりえない。手が届かない。
私はそういうものに恋い焦がれ、憧れた。

私にとって憧れとは、対象そのものになりたいということと同義だった。
そこに自分らしさ

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