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朝井リョウ 「スター」 読書感想

朝井リョウのスターを読んだ。朝井リョウは若くして、社会にメッセージ性を伝える内容が多い印象だった。


これも例に漏れず、僕ら一人一人に「何か」を投げかけていた。


学生時代に割と成功した2人が、お互い違う道を辿るも現代の「スター」とは何かを模索しながら、それぞれの人生を繊細かつ大胆に描いている。


最初読んだ感想は、「こんな時代の潮流を汲み取っている人はこの世にどれだけいるのだろうか」だった。主人公の2人はもちろん、彼女も時代を汲み取ってどどう自分の中で結論を出すかという葛藤の部分がとてもセンセーショナルだった。


この問題は「自分ごとで考えなければならない、自分なりの結論を出さなければ未来はない」ということであると自分の中で解釈している。だからこそ生き急いでしまうが、「自分」のこれまで培ってきた経験のいいところを見つけることが自分の中で、越境力をつけるための最善策であるのでは、と感じた。


だから、自分を信じよう、自分のセンサーを鋭利にさせよう。これも「心の問題」なのかもしれないが。

そう信じさせてくれる朝井リョウの名著です。ぜひ読んでみてください。


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