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私のOAD日記

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TV業界に就職してはや30年。時はあっという間に流れた。思えば大学生の時、何をして生きていくかを考えて、人を喜ばせる仕事をとこの業界を選んだ。思い立ったのが遅かったのとバブルで色…
運営しているクリエイター

#仕事論

タイムキャッチは要保存

タイムキャッチは要保存

TVの放送枠は、当然の事ながら時間が決まっている。CMも15秒、30秒…と時間が決まっていてその枠をスポンサーさんに出していただくことになる。

当然の事ながら、時間には厳しい。それこそ1秒たりとも1フレ(1秒は60フレーム)だって間違うわけにはいかない。

間違った場合事故になる。TV局で言うところの、放送事故。

私は入社して2年目から、TVの監視業務であるマスター(主調整室)勤務となった。そ

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リフレッシュをしていました

リフレッシュをしていました

いつからだろうか、労働組合と会社との間でリフレッシュ休暇なるものを取得することに合意がなされ、有給休暇を連続して5日間取得が可能になった。

入社して3年ほどたった頃、仕事頑張ってるしちょっと遠方へ旅行へ行きたいかなぁと思った時、これが無かったのでその旅行は諦めなければならなくなった。

当時シフト勤務で回している職場に配属されていたので、どうにか休めるのでは?と淡い期待を持っていた。

自分もも

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情緒のある仕事をしたい

情緒のある仕事をしたい

一方的に流している様なTVの仕事だから、一つ一つに情緒のある仕事をしたいと私は思う。

でもそれは、仕事だけじゃないかも知れない。何かを運ぶ時、何かを動かす時、なにか言葉を発する時。

情緒のある行動をしたい。

それは、自分の持っている余裕のようなものかも知れない。

例えば情緒のない仕事は、ただの仕事でしかなく、情緒のある仕事は、愛のある仕事の様な気がする。

TVで画面が変わったりニュースで

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「ドヤ!」って顔してやろう

「ドヤ!」って顔してやろう

 仕事をしていると、あれもしたいこれもしたいとしたいことは増えてくる。

 面白いことに、私のしているTVの仕事では、色んな発想を膨らませる制作と、それに答える技術という形で日常の仕事は進む。

やりたいことはひとつ、視聴者に面白いと思われる番組、視聴者が喜ぶ番組を作ること。

ニュースに関しては、分かりやすく速く伝えること。

そこは共通している。制作がやりたいことに技術が応える形だが、技術側が

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仕事でミスをしたら

仕事でミスをしたら

まず、謝る。

もちろんミスはないに限る。でも人間だから、誰にでもミスはある。必ず。だから大事なことは、ミスをしたあとの事。

それに、ミスをしないようにという仕事の仕方は、私は良くないと思っている。それでは臆病で何もできなくなるし、実はそのことが返ってミスを誘ってしまうことをみんな知らない。

ミスはある。でも誰だってミスをしようと思ってする訳ではない。だから、ミスをしたあと、あなたはどうします

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SEの山を教えてね

SEの山を教えてね

TVは、映像と音声が別々に流されている。

番組の技術的設計図の様なcueシートと呼ばれるものがあり、そこには詳細が書かれている。

家庭のTVモニターから流れてくるものは映像にアナウンサーの声やBGMや最近は効果の着いた文字などが画面いっぱいに踊るように出て来る。ちょっとそれはカメラマンに失礼でしょってくらいにデコレーションされたものまでが届くわけだが、それらは本来バラバラで、1つにまとめる作業

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