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ソクラテスの弁明 クリトン - 感想・引用

著者プロフィール: プラトン
プラトン(プラトーン、紀元前427年 - 紀元前347年)は、古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる。
プラトンの思想は西洋哲学の主要な源流であり、哲学者ホワイトヘッドは「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」という趣旨のことを述べた[注 1]。『ソクラテスの弁明』や『国家』等の著作で知られる。現存する著作の大半は対話篇という形式を取っており、一部の例外を除けば、プラトンの師であるソクラテスを主要な語り手とする。

プラトン - Wikipedia

今回の記事は、死刑の宣告を受けた後、死に備えるソクラテスと脱獄を勧めるクリトンとの対話を描いた本です。

この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。

感想

  • 哲学の祖の本で、これまで読めていなかったので読めて良かった。

  • ソクラテスが一字一句このように弁明したというわけではないらしいが、最後にメレトスが認める、聴衆が投票することで、ソクラテスの弁明が正しいことを証明するという構成がとても良いと思った。

    • これが論法にあたる?いわゆる三段論法みたいなのが出てきているのかと思った。全ての思考体系のテンプレート?

    • この方法がすごいと思った。これが、哲学の祖と言われる、知の探究の学問の祖になるのだなと。

    • 「あなたは無神論者なのか?今の答えが正しいとすると、さっき言っていることと矛盾する」

    • 「三角形であるのは見ればわかる」というのは思うに過ぎない。これをきちんと確かめていく、証明していくという態度が科学?の姿勢にもつながっているのかなと。

      • 何となく残念だなと思ったのは、こういう態度があるのにも関わらず、神という存在で片付けてしまう点。哲学と科学が結びつくのがもっと先の時代だから、仕方ないけど、もしそれで片付けていなかったとしたら、文明はどうなっていたのかなと。この時代に数学やっている人はいたのに。

  • 死に対する見解、死んだ方が良いのではないか?という部分が、プラトンの国家に引き継がれているのかなと。合っているかどうかはわからないけど、繋がりが見えてよかった。

  • 無知の知と呼ばれるパートにも遭遇した。これは、実際にそう言ったわけではないらしい。

  • これだけたくさんの人に反対されたにもかかわらず、媚びることもせず、自分の正義を貫こうとするのはすごいと思う。

  • こういう生き方が思想を残す、という意味で後世への最大遺物になっているのかなと。

  • この時代の統治機構はどうなっていたか?昔やったが忘れてしまった。

  • ギリシャで始まったこのような民主的な方法はどれぐらい制度として優れていたのか?

    • もし優れていたとしたら、どうしてそれが他の国にうまく伝わらなかったのか?

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