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子ども、若者は早いうちに海外に行った方がいい理由



私は10代と20代のうちに6カ国に行くことができました。
非常に恵まれていたと思いますが、まだまだ行きたい国、見たい景色があります。
海外に行くことは、日常生活では比にならないほど濃い刺激を受けることができ、人によっては人生を変えるような出来事に出会うこともあるでしょう。

グローバル化が進んでいるとはいえ、日本で生活するには英語が話せる必要はありませんし、海外出身の方と仕事をするような機会もまだまだ少ないです。

しかし、将来確実に労働人口が減少することからも、海外で働く力、海外からの労働力を取り込む力が、今後の日本の成長に必要になってくると思います。

だからこそ、子どもたちや若い人には早く海外に出て、世界を知ってほしい。海外で生活するべきという意味ではなく、そうすることで人生の可能性が広がると考えているからです。

世界が広がる


私が初めて海外へ行ったのは、高校2年生の時に行ったミャンマーでした。

部活動一筋だった私は、それまで世界の出来事に興味はなく、本やテレビで海外の話題を目にするとき、自分には縁のない、遠いものという感覚がありました。

そんな私もミャンマーを訪れたことで、世界のどこにだって行けるんだということ実感することができたのです。

もし、あの時に日本を出ること無ければ、一生海外旅行にも行くこともなかったかもしれません。

海外を知らないまま大人になり、仕事をするようになると、なかなか日本を出る機会はないでしょう。

だからこそ、子どもたちや若い人は、どんな機会でも、短くてもいいので海外に出て、世界は自分の心次第でこんなにも近く感じれるんだってことをわかってもらいたいと思っています。

自分の世界が広がれば、海外で働くことが選択肢になることもあるでしょう。運命の人が海外の人だった、なんてこともあるかもしれません。狭い世界で生きている時よりも、はるかに多く、自由な選択肢が目の前に広がるのです。

少しずつでもいいと思います。日本の中で新幹線で遠出したり、飛行機で旅行したり。そうやって足を伸ばした延長が、世界なのですから。

世界を知れる

大学2年生のとき、短期でオーストラリアのパースに語学留学をしました。

私は英語が好きで、大学の英語の授業も割と熱心に受けていたほうでしたが、大学での授業は真面目に勉強する場所という雰囲気が乏しく、それが少し嫌になることもありました。

そんな中、留学は本当に良い刺激になりました。

クラスメートは様々な国から勉強するために集まった人たちなので、授業はみんな積極的に参加していましたし、クラス全員が学ぶ意思を強く持っていました。

特に、ベトナムやインドネシアから来ていた生徒は、自分の地域や学校を代表して来ているという方でしたので、そういう人たちは学びへの熱意が日本の学生とは全く違いました。

短い間でしたが、彼らの熱意による相乗効果で自分も頑張ることができ、本当に行って良かったです。一方で、日本はそうした人たちに負けないように世界と戦っていかないといけない、という認識も芽生え、日本に帰ってからも良いモチベーションを保つことができました。

また、刺激をもらえただけでなく、海外の人たちは私たちと何も変わらないんだということもわかりました。

サウジアラビアの青年は、私を校内のカフェに行こうと連れ出すと、なぜか遠回りして向かうので不思議に思いました。

すると、廊下の向こうから違うクラスの日本人の女子学生が歩いてきて、彼はその子にハニかみつつ挨拶し、私に「彼女は本当に可愛くていい子じゃないか?応援してくれよ。」と照れくさそうに話してくれました。

いつもは自信満々に振る舞っていた彼でしたが、彼女を目の前にした時には完全に恋する男の子。一気に親近感が増し、そこに国の壁はありませんでした。

出会ったことがある人がいる国は、その国の名前を聞いた時にその人の顔が浮かぶようになり、遠く離れた場所のことでもすごく身近に感じれるようになります。

日本を知れる


世界を知ることは、日本を知ることにも繋がります。

「日本終わってる。」

そんなことを言う人がちょくちょくいます。ですが、本当にそうでしょうか?
少なくとも、私が知っている人でそうした発言をする方は、海外に行ったことがないか、あまり知らない人ばかりでした。

確かに、日本が他国に比べて劣っている、遅れていると言われる分野も少なくありません。女性が社会進出できる環境は北欧を始めとするヨーロッパ諸国にはまだまだ及びませんし、世界の時価総額ランキングに名を連ねる企業はトヨタ自動車くらいになってしまい、経済的に伸び悩んでいる時期かと思います。

しかし一方で日本が世界に誇れる分野も数多くあります。日本の外食産業は世界でも高い評価を得ており、インバウンドで訪れる外国人は日本の食事のおいしさに感動されています。アニメやゲーム、マンガなどのサブカルチャーはいわずもがな世界中にファンがいる、間違いない日本の代表的な文化です。

私は海外にいる時間を楽しみながらも、ずっと日本での食事が楽しみで仕方ありませんでした。実際帰ってきて食事をした時、心の底から日本のことが誇らしく思えました。

ずっと同じ環境にいると、嫌な面に目が行きがちですが、外から眺めてみると普段は感じていなかった良い面が見えてきます。意識もしていなかったことが、とてもありがたいことだったことに気付けたりします。

自分の中の考え方のレバートリーとして、「世界の中の日本」が追加されるので、日本のこういうところって素晴らしいなって思えるようになります。

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