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長男の不思議な能力
「能力」とかけまして、「唐辛子」と解きます。
その心は、鷹の爪。
#能ある鷹は爪隠す
長男には不思議な能力があります。
長男は、知的障害の自閉症で、意味のある言葉はひとつも喋れませんし、字の読み書きもできません。
何かを要求する時も、自分の胸を叩いたり、相手の腕を引っ張ったりするくらいしかしません。
ただ、空間を読む、覚える能力は優れています。
初めて行った場所でも、瞬時に通った道はもちろん、通ったことのない道でもどこに繋がるのかわかるらしく、ひとりでどんどん歩き、親を置き去りにすることはありますが、しばらくすると別のところから合流してくることがあります。
駐車場でも、車をどこに止めたかも家族で一番覚えていて、まっすぐに間違えることなくたどり着くことができます。
3歳ごろに一度行っただけのところに10年以上ぶりに行っても全く同じルートを歩こうとします。
これは車に乗っている時もわかるらしく、運転している腕を引っ張ったり、押したりして行きたい方向を示すことがあります。
大体いつも同じルートを走らされるのでさが、たまに違うルートを要求することもあります。
しかし、ちゃんと目的地には着くようになっています。
地図を見せても興味は持ちません。
でも行ったことのある場所の写真は食い入るように見ている時があります。
彼の頭の中には何が見えているんだろうなあ?
その能力、何かに活かせられないかなあ?
でも元気だしいいか。
#親バカ
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