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毎日がスペシャル、ではないけれど(「ポッキー&プリッツの日」)

今日は「ポッキー&プリッツの日」。

だからというわけではない。家にたまたまあったプリッツを食べる。今日に合わせて買ったものでもない。たまたま家にあったものだ。

うーん、いつもの味。もちろん美味しい。
だけど、今日だから3割増しで美味しいとか、正直そういうのはない。変わらない味、いつもの美味しさだ。

自分は、別に宣伝や広告に詳しくも無ければ、そういうのが大好きで注目しているわけでもない。
でも、この「ポッキー&プリッツの日」については、そういうプロモーションががっちりハマッたんだろうなと思う。

11月11日は、多くの記念日があるらしい。
配線器具の日、電池の日、サムライの日、ベースの日・・・・・・他にも多くの記念日になっている。棒状の数字4つの並びが、記念日に指定しているもののフォルムを思わせることに因むのが多いのだろう。

もちろんグリコがそれだけ大々的にCM等を打てるということも、かなりの要因だと思う。
でも、「今日は配線器具の日です」と言われてコンセントの差込口を見せられるより、ポッキーとプリッツを4本並べて見せられる方が、ポップでキャッチーだ。(家電やコンセントの安全を再度確認するようなアプローチで、配線器具の日は印象を残せると思う。)
「今日はベースの日です」と、ベースを前面に出して売られるより、ポッキーやプリッツを平積みにして売られる方が、多くの人が手に取るんだろう。(ベースにフォーカスした音楽イベントや番組があると、ベースの日を覚える人は増えると思う。)

老若男女が好む「お菓子」というジャンル、ポッキーやプリッツという既に人気のある商品。加えて、子どものお小遣いでも手に届く価格。という点でアドバンテージはそもそもあるはず。
でも、こうやって「ポッキー&プリッツの日」と言われて、毎年特定の日に思い出され。何なら思い出したついでに買おうという人も、実際には出てくるわけで。

そう考えると「ポッキー&プリッツの日」って、やっぱりなかなかにすごいと思うのだ。
同じ条件で考えると、「小枝の日」とか「エリーゼの日」とかになってた可能性もあるわけだし。

バレンタインデーも元はお菓子業界の販促のために・・・・・・と言われている。けれどその名称が、販促感を薄いものにしてくれている感じはある。
でも「ポッキー&プリッツの日」はあからさまに商品名が出てる。ゴリゴリの販促感だ。それでもバレンタインデーと肩を並べるくらい、日本のイベント・記念日としては定着している。
プロモーションが功を奏しているって、こういうことなのだろうなと。ズブの素人でも感じられる代表的な事例なんじゃないだろうか。

今日はとにかくいろんな記念日だ。多分調べてみたら、記念日がない日の方がなくて、毎日がスペシャルなのだろう。
ただただ認知が低いだけで、現状毎日はスペシャルじゃないのだけれど。プロモーションとか、販促とかだけじゃなく、記念日にガッチリはまった催しや打ち出し方ができると、最終的には毎日がスペシャルになるんだろうな。

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