案外すぐ錯覚するものよ
毛布の上に掛け布団をかけて寝るには苦しいほどの、暖かい気温が続くここ最近。
夕方からは雨が降って、ところにより雷を伴う強い雨だと朝のニュースが言う。なので、久しぶりに傘を持って仕事に行った。
仕事が終わって、自宅の最寄り駅に着くと、雨が降っていた。まあまあ風も強く、確かに荒れ模様だ。予報の通りに傘を持ってきていて良かった。
しっかりと日が落ちた暗い道を、家に向けて歩く。ちょっと先の信号を待たずに渡りたいがために少々急ぎ足になると、足先が濡れてきた。
いつも思う。これは自分の傘の差し方が下手なのか、それとも歩く歩幅が大きいのか。強い雨が降れば、徒歩10分少々で着く家から駅までの道ですら、足が不快感を覚える。だからこそ、レインシューズを求め欲してきたのだ(ワークマンありがとう)。
今日は傘は持ってきたのに、靴は普通のスニーカー履いてきたな・・・・・・。足もつかな・・・・・・。
そう思いながら歩いていると、急に目の前が「パッパッ」と光る。
え!雷!?いや、しかもこの感じはだいぶ近い。怖。
一瞬足が止まって、どうしようかと思ったが、おかしい。少々経っても音がしない。この感じだとすぐにドッと鳴ったっておかしくないのに。稲光じゃなかったのか・・・・・・?
もうちょっと歩くと、光の正体がおそらくだけど分かってきた。
向かってくる車のハイビームが、視界に入ってきたのだ。いや、それかい・・・・・・と。うつむきがちに歩いていた自分も悪かったけど、久々のこんな雨だし、目の前が急に光ったらそりゃ雷かとも思うわ。
ある状況下で、覚えのあるものが目に入り込んできたら、別のものと錯覚してしまうってありそうだな。
今回みたいに「強い雨の日に」+「眼前が光る」=「雷と錯覚する」のような。
コンビニのホットスナックの中に、ちょっと大きめの大根を輪切りにして置いといたら。通りすがりの人は「肉まんの季節が来たな」って思うんじゃないだろうか。
冷蔵庫開けたわきに、大きな容器で茶色い液体入ってたら「お茶」って確実に思いますもんね。それがだし汁でも。
ペットボトルに黒めの液体入ってたら、まずコーヒーだと疑わないですもんね。それが麺つゆでも。
ちょっと例えが苦しいか・・・・・・。
でも、案外ちょっとした事ですぐ錯覚したり、思い込んだりすることって、全然あることなんだと思う。
これを教訓に今後は、とかじゃなくて。そんなもんよ人って、錯覚したり、思い込んだり、案外結構あるものよ。くらいの思いで過ごしていくのが、きっといいんだろうなぁ。
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