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月経周期によってトレーニングプログラムは変えるべきか

最近、女性のトレーニングプログラム作成において重視しなければいけないのは月経周期をふまえることではないかと思っています。
筋の横断面積に対する男女の筋力発揮の差というものは違いはなく、男性の筋肉、女性の筋肉だからといって強い弱いがあるわけではありませんが、筋量が少ないことなどを考えるとやはり女性の方が絶対的な筋力は劣ってしまいます。
また、ホルモンの影響などもあって筋肉がつきにくい、あるいは維持するのが難しいなどがあればなおさらプログラムデザインの方法を男性と分け女性ならではの特性を踏まえて考えなければならないのでは?と考えました。
もちろんその結果を出すには私自身、被験者の協力のもとサンプルを集める必要があると思いますし、更に知見を広めていく必要があります。

しかしながら現状分かっているのは、月経周期によって女性の関節が緩むということです。
まず、日本人の若年女性は民族的にGJL(全身弛緩性)の発生率が高いといわれています。いわゆる靭帯などが緩みやすく支持機能が低下しやすいということです。また、女性においては(ACL)前十字靭帯損傷が男性よりも6倍以上の発生率があるといわれており、膝や足首を負傷しているアスリートやトレーニ―は多くいると思います。
これには、筋力や筋量の差によって物理的に靭帯が耐えられずに男性との差が生まれているということも考えられますが、やはりホルモンや月経周期もここに踏まえて考えるべきであると考えます。

まず、膝の前十字靭帯の細胞には女性の性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの受容体が存在します。
これは男性も女性も同じく存在しています。女性ホルモンの受容体が前十字靭帯の細胞に存在するということはエストロゲンやプロゲステロンが体内に放出された時に、その組織構造になんらかの影響をもたらすことが示唆されます。もちろん男性もエストロゲンは体内で作られますがごく微量であるためそこまで影響しないものと思われます。

また、女性におけるACL損傷(前十字靭帯損傷)は月経周期の排卵前段階の方が排卵後よりも引き起こされる可能性が高いことも分かっているため、やはり女性ホルモンによって組織にある性ホルモン受容体が刺激され、月経周期によって関節の緩みが生じるものと考えられます。

これらのことを鑑みると、卵胞期~排卵期にかけてのトレーニングのプログラムデザインを変更する方がよさそうですよね。
その時期には、関節に負担がかからないように少し重量を落としてハイレップでやってみたり、もしくはレジスタンストレーニングではなくファンクショナル的なトレーニングに切り替えて機能性を高める動きをしてもよさそうです。
他にも最善の方法は沢山あると思いますので、沢山練って自分に合うトレーニングプログラムを見つけていきたいですよね。
もっと色々書きたいですが多くの文字数を打ち込むと僕の指の関節が緩むのでこの辺でやめときます。
またいずれこれらのことを踏まえて考察を書きたいです。

是非、参考にされてください。

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