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おすすめ絵本「あおい目のこねこ」 文字が読めるようになった子供へのプレゼントに


「あおい目のこねこ」

エゴン・マチーセン 作 瀬田貞二 訳
1965年発行、2024年第84刷
㈱福音館書店
読み聞かせ所要時間 10〜11分
縦21.5cm ✕ 横15.5cm


娘が生まれてから、図書館で9000冊以上の絵本や児童書を借りてきました。

図書館の読み聞かせボランティアをしていたこともあります。
たくさんの絵本を読んできた経験を活かして、これから少しずつ絵本の紹介をしていきたいと思います。

本屋さんでよく目にする本は多くの方がお勧めして下さると思うので、私は、あまり見かけない絵本を紹介します。

絵本好きな方や、子供へ読み聞かせをしている方が、お気に入りの一冊を見つける手助けとなれば嬉しいです。

私が一冊目に選んだのは、「あおい目のこねこ」です。

この絵本は、読み聞かせサークルの代表の方が、一番好きな絵本として紹介して下さいました。

こんなに可愛い絵本があるのかと感動して早速購入し、私も大好きな絵本になりました。

「あおい目のこねこ」は、一匹のネコが、ネズミの国をみつけるため冒険に出るという物語です。
短い文章と、黒、青、黄の三色しか使わないシンプルな絵がとても印象的な本です。

読むと10~11分と長いのですが、物語が7つに区切られており、読みやすいように工夫されています。

ちゃんと栞紐(スピン)もついているんです!
これを発見した時は胸がキュンとしました。

小さな子供が自分で少しずつ読んでいき、疲れたら栞を挟んで休む姿が想像できたからです。

文字を覚えたての子供が最初に手にする「本」として最適な、絵本と児童書の間に丁度良い絵本です。

この絵本には、作者の小さな読者に対する温かい眼差しがあふれています。

とても短い文章にし、動作の一つ一つに絵を添えているので、文字が読めなくても物語を感じられ、ユーモアある展開に退屈しません。

絵本とはこういう作り方をするものだと、とても勉強になります。
また、見た目の差別を扱っていて、色々と考えさせられる絵本でもあります。

84回も版を重ねている名作です。
ぜひ手にとって読んでみて下さい。



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