今日の気付き#1 メガネスーパーがすごい。経営者の実力か。

今日は思わぬ形で、今後ビジネス誌などでも紹介されるかも?という発見がありました。メガネスーパーの健闘ぶりです。

先日販売されたダイヤモンド誌で、今回のコロナ騒動下に売れたもの、売れていないものをまとめた特集がありました。小麦粉、はちみつがここまで売れるのは予想外でしたが、それ以外は中国で売れていたものと大差なく、こんなものかな、という感想でした。

私は、在宅勤務期間中にケータイ、PCのモニターを眺める時間の増加→目が疲れる→ブルーライト対応レンズが取り付けられたメガネが売れる!、と予想していましたが、このランキングには載っていませんでした。そこでメガネ会社各社の数字(4月昨年対比の売上高)を見に行ったところ私の予想は大外れでした。大手各社の数字は以下の通りです(この3社の選定基準は特にありません。実家のそばにある3社です)。

メガネスーパー(株式会社ビジョナリーカンパニー):78.5%
パリミキ(株式会社三城ホールディングス)    :53.5%
JINS(株式会社ジンズホールディングス)     :27.7%
※いずれも全店ベース

各社売上増どころか各社大苦戦していることがわかります。基本的に対面商売ですし、アパレル以上に試着?を欠かすことが出来ないビジネスですし、緊急事態宣言の影響をモロに受けているのだと思います。最近は、ケータイやPCに、目の負担を減らすような機能が付帯されていることも影響しているかも知れません。

その一方で、面白い発見がありました。上記を見ていただくと、各社ともに大幅な売上減が発生している一方で、その減少幅に大きな差があるのがわかると思います。

特にメガネスーパーは他社と比べて突出しています。私はメガネ業界について全くのド素人で、ネット上でざっくり調べた限りですが、パリミキ、JINSとは、商品の価格帯の違いはあるものの、出店場所、ビジネスモデルに大きな違いがあるように思えません。では、なぜここまで差がついたのでしょうか。プレスリリースにそのヒントがありました。

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メガネスーパーは、4月以降、「出張訪問サービス」、「訪問移動式店舗の巡回」など、どんどん手を打っていることがわかると思います。他にもさまざまな工夫、戦略があったのだと思いますが、これらのサービスが、アフターサービスを含め、ロイヤリティ、顧客との関係構築を重視にしてきた同社の経営スタイルとも合致したのだと推測しています。それにしても、同業他社が8割減、5割減のところ、2割減というのは驚異的です。

実はメガネスーパーの星﨑社長は、もともと有名なプロ経営者の一人で、カンブリア宮殿に出演したこともある方です。JINSなどの低価格を売りにしたブランドが台頭し、8年連続で赤字になるなど、経営的に厳しい状況に追い込まれていたところ、安売り路線以外で生き残る選択を採り、その後V字回復を果たした功績でその名が一気に広まるところになりました。

何かカラクリがあるのか現時点ではわかりませんが、一度ならず、二度の危機にも他社の追随を許さないレベルで対応していますし、やはり大変な力量のある経営者なのだと思います。

経営者の力量が問われる、顕在化する時期です。まだしばらく厳しい状況は続くでしょうし、今後どうなるかわかりませんが、しばらくメガネスーパーをフォローしていきたいと思います。

サラリーマンは飲み会の話のネタに、大学生は企業研究、卒業論文の材料に、就活生は面接のネタにしてみてはいかがでしょうか?笑

気になった数字を追うこと、その背景を探ってみること、これらは純粋に楽しいですし、ビジネスセンスを鍛えられる感覚もあります。特に若いビジネスパーソンにはオススメの頭の体操です。

ではでは。

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