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中国生活で感じたこと#16(日本のコンテンツ、スポーツジム)

今回は日常生活にまつわるものについて。私の会社は日系企業ということもあり、そもそも日本のドラマ、アニメに関心がある中国人が多いのですが、先日社外の人と話しているときにも、日本のドラマの話が出ました。

1.やはりアニメはすごい。

日本の国民的アニメ、例えばドラえもん、ちびまる子ちゃん、ドラゴンボールなどの認知度は非常に高いのは言うまでもありません。私のまわりに中学生、高校生くらいがいないから詳しくは分からないのですが、いまは若者のあいだではスラムダンクが流行っているようです。

例えばこれは日本でも報道されていましたが、外出制限時にうろついている若者に、ドローンから「家に帰ってスラムダンクを見ていなさい」と呼び掛けていました。また、スポーツジムにいくと、湘北高校のユニフォームを着てトレーニングしている若い人を見かけることがあります。

余談ですが、少年ジャンプの作品でもスラムダンクは超名作だと思います。海外で評価を受けている作品として、例えばNARUTOがありますが、父親も天才忍者だったことがわかった時はショックでした。NARUTOに限ったわけではないのですが「結局大事なのは血筋か!」という作品も多いですよね(NARUTOも好きですよ)。それに対してスラムダンクは、みな一人の高校生というのが良かったですし、特に最後の方は、セリフがなくても、個々のキャラクターが何を考えているか分かってしまうくらい、個々のキャラクターが掘り下げられていて、キャラクターが自ら動いているというか、まるで生きていましたよね。

脱線しましたが、昔のアニメだけではありません。鬼滅の刃などの新しい作品はもちろん、私の知らない作品に関心を持っている人も多くいます。

2.テレビドラマ

今回40~50代の中国人と話している時に、東京ラブストーリーの話が出ました。90年代のドラマですし、私も名前は知っている程度ですが、当時ほとんどリアルタイムで放送されていたそうで、かなり多くの人が見ていたようです。当日そばに座っていた人は半数以上知っていました。鈴木保奈美とか、織田裕二の名前まで覚えていました。私の30半ばの同僚も四国のロケ地(私は地名を知らない場所でした)に行っていましたし、日本のドラマは幅広い層で楽しまれています。

いまは日本のドラマはあまり放送されていませんが、ネット上探せば、ほとんどリアルタイムで日本のドラマを見ることができますので、見る人は見ていますね(著作権はどうなっているのかという問題はあります。しかも凄いことに日本で放映されて数時間後なのに、中国語字幕が付いています)。
去年同僚たちは「今日から俺は」で盛り上がっていましたね。

もちろん中国にもテレビドラマがあり、年々クオリティが高くなってきていると言われています。ただ、ひたすら長いのです。全80話とかザラにあります。私も中国語の勉強に、と思うのですが、長すぎて辛抱できません。(韓国ドラマも長いものが多いですよね。またもや脱線しますが、ある程度大作の方が、脚本を作りこめるのではないか?と素人的には思ったりします。韓国ドラマはとにかく脚本に気合が入っているという印象がありますし、その結果、ある程度長い作品が多いのではないかと。結果として、映画、ドラマの制作力が伸びているのではないでしょうか。)

3.スポーツジム

スラムダンクのユニフォームを着てトレーニングしている若者がいるという話をしたのでついでに。

年会費はマチマチですが、日本の半分以下のイメージです。上海、東京での比較になりますが、平日、週末のフルタイム会員は、東京ならエニタイムフィットネスで7,000円~/月、私が通っていたゴールドジムは1万円/月以上しました。今通っているところは、ゴールドジムに比べると多少クオリティは下がりますが、4,000円程度です。ビジター利用も500円程度とかなり安いです(アメリカ時代も上海と同じくらいでしたから、そう考えると日本のジムは高めですね)。

ジムマナーは、日本の方がはるかに良い、というより日本が特殊な気がします。アメリカのそうですが、中国のジムでもダンベル、バーベルをガッチャンガッチャンさせるのは日常茶飯事です。ダンベルも元あった場所に戻さない人が大半で、ジムスタッフが戻しています。もはやマナーが悪いというより、スタイルが違います。当初は中々慣れませんでしたが、今となっては「そんなものか」と思うようになりました。

トレーニングスタイル、メニューなどは日本と変わりません。強いて言えば、今日本で流行っているEAA(サプリメント)は中国ではマイナーというくらいでしょうか。

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アニメにしても、ドラマにしても、やはり同じアジア人ですし、欧米諸国より受け入れられやすいというのはあるかも知れませんね。また漢字圏というのも大きいでしょう。我々が中国語を見てなんとなく意味が想像できることがありますが、逆もまた然りです。特に名前などは覚えやすいですし(ロシア名はつらい。ドストエフスキーは何度も挫折しました)、なんとなく心理的なハードルが低い部分はあるかも知れせんね。

ではでは。




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