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瞬間英作文の素晴らしい効果

前書き

『瞬間英作文』という教材、学習方法をご存じでしょうか。個人的には、数ある英語学習法の中でも、最も費用対効果が高いものだと思っています。スピーキング、ライティングスキルを伸ばすことはもちろんですが、リスニング、リーディングにも効果を発揮する優れものです。中途半端に相槌を打つだけの英会話、オンライン英会話のレッスンを受けるより、30分瞬間英作文をやり込んだ方が良いと思うくらいです。私自身TOEIC900を超えたころから、瞬間英作文をはじめたのですが、積み重ねてきた文法知識、語彙力をアウトプットできる形に変えることができ、その後、日本国内で仕事をする際、米国(中国でも)で日常生活や仕事で使う際のベースになっています。少なくともオンライン英会話と同じ量はやりましたので250時間はやっていると思います。。
 
私は現在中国・上海に在住、仕事をしており、中国語を勉強しています(そもそも中国人は英語力が高いと感じていますが、特に私が働いているような外資系企業(中国からみた外資系企業のこと・日系企業です)には、英語がかなり堪能な社員が多く、仕事上は日本語、英語で事足りることも多いのですが、やはり言葉には心理的な距離感を大きく近づける効果があります)。

その中国語学習の一環で『口を鍛える中国語作文』という、瞬間英作文ならぬ『瞬間中作文』のテキストを使い始めてから、成長が加速したと感じており、瞬間〇作文という学習方法の価値を再確認し、記事にまとめることにしました。

1.文章を組み立てられるようになる、センテンスで話せるようになる

瞬間英作文を通じて得られる最も大きな効果です。実際の英会話、オンライン英会話の際に「相槌しか打てない」、「単語を並べるだけ」という人は多いのではないでしょうか。私は、まさにこれで、オンライン英会話をはじめて数カ月経ったころ、講師との会話が成立しており、何となく英語が話せるようになっている気がしたのですが、職場に来たオーストラリア人との会食の際に、相槌を打てたり、知っているフレーズで返したりすることはできたものの、すこし複雑なことになるとほとんど何も言えない状態でした。悲しいことに会話“風”のことができる能力しか身についていませんでした。

瞬間英作文を積み重ねることで、会話の中で文章を組み立てて、次第に長いセンテンスで話せるようになってきます。また、会話の中でテンポ、スピードも問われますが、瞬間英作文の訓練を積むことで文章を組み立てるスピードも上がっていきます。

オンライン英会話は大変すばらしいのですが、受け身の姿勢で授業を受けても、相槌、知っているフレーズだけでも会話が成立してしまうため、本人がフルセンテンスで話すことを意識してレッスンを受けないと、オンライン英会話を何カ月、何年も続けているのに、文章を組み立てて話す力が身につかない…という可能性もあるのです。。

2.文法知識、語彙の定着

文法、語彙力が曖昧なままではアウトプットできません。自分の考えを正確に「言語化」するためには、正確な文法知識、語彙力が必要です。あやふやな部分の発見と克服、定着に繋がります。「この動詞のあとは進行形だっけ?」、「前置詞はtoだっけ?」というところを一つ一つつぶしていくことができます。英語上達のポイントの一つとして、基本動詞を使いこなせるようになることがありますが、瞬間英作文には基本動詞を使った例文が多く、まさにこの部分を鍛えることができます。

3.英語センスの強化とリスニング、リーディングへの効果

瞬間英作文の英文を組み立てる訓練を通じて、語順をはじめ、英語独特のリズム感、語感が鍛えられます。英語をインプットする回路と、英語でアウトプットする回路がリンクしていると思われますが、アウトプットする回路が鍛えられるとインプット側も自然と発達するようです。英語のリズム感、語感を体得することで、リーディングの際に文章構造を見抜く力が身に付き、リスニングの際にも入ってきやすくなった気がします。

4.瞬間英作文の例文は不自然?

瞬間英作文への不満として、「例文が不自然」という声がありますが、個人的にはそのように思いません。表現の拙劣は、基本的な文章構築力を身に着けたあとでも遅くないと思っています。This is a pen.のような現実では使わないものの、意味は通じ、日本人が学習するうえでは効率的な、最大公約数的な表現、センテンスと考えていただくと良いと思います。

5.オンライン英会話で出来て、瞬間英作文で出来ないこと

瞬間英作文の訓練を重ねることで、あらかじめ話す内容が決まっている状態でアウトプットするスキルは身につきますが、実際の会話の場合、話す内容が決まっていません(その場を仕切ることで話題や話す内容をコントロールする、想定問答を用意しておくという方法もありますし、よくやりますが笑)。英語でのアウトプットを前提に考えをまとめるスキルは、実際の会話のなかで「間」というプレッシャーがある環境の方が効率的に鍛えることができます。

学習上のポイント:ひたすら繰り返す

瞬間英作文のゴールは「初見の文章を即座に英文に変換できるようになること」ですので、暗唱がゴールではありませんが、何度も繰り返すことで、使用されている語法、文法を定着させることに意味があります。したがって暗唱するくらいまで繰り返すことをおススメします。

学習上のポイント:『瞬間英作文』シリーズがおススメ アプリもおススメ

教材についてこだわりはありませんが、私は元祖となった『瞬間英作文』シリーズが使いやすく愛用していました。ハンズフリーで学習できるCD、アプリもおすすめですが、特にアプリが使い勝手が良かったです。日本語が読み上げられてから、英語が読み上げられるまでの時間を調整することができますので自分の熟練度に合わせた学習が可能です。

私は米国時代、片道40分の車通勤だったので、毎朝車内で発生しながら練習していました(帰りはいつも疲れていたのでラジオを流していました)。発音練習にもなるのでおススメです(くれぐれも安全第一で)。

学習上のポイント:オンライン英会話との組み合わせ

この二つを組み合わせることで効果は倍増します。瞬間英作文で培った文章構築力を、オンライン英会話という緊張感がある環境で使うことで、さらに実践的な英会話スキルが身につきます。
 
デメリットがあるとすれば疲れることくらいでしょうか。能動的な学習なので結構疲れます笑。またTOEIC対策として即効性はないように思いますが、瞬間英作文は英語能力全体の底上げに繋がりますし、長い目でみると効果はあると思います。あとはひたすら続けるのみです。1か月、3か月と続けているうちに英文をつくるのが苦に感じなくなっていると思います。
 
ではでは。
 
オンライン英会話についてまとめた記事です。ぜひぜひ組み合わせて学習してみてください。


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