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あの人はオーラがすごい!は脳の錯覚

例えば、

「あの人はオーラがすごい!」とか、「やっぱり有名人はオーラが違うなあ」って思うことありますよね。

その現象を分析してみます。


『脳内のイメージがすべて』

少し話は飛びますが、イメージの問題です。

下の色を見て、3つ質問のに答えてください。

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1つ目「あなたはこの色を見て、どんなイメージをもちますか?」

2つ目「あなたはこの色を見て、情熱的だと思いますか?」

3つ目「あなたは情熱的と聞いて何色を思い浮かべますか?」


もちろん自分のイメージの話なので、正解はないですが、脳のイメージとは固定されている可能性が高いことを感じてほしいです。

この質問において重要なのは、2つ目と3つ目。

2つ目の質問は、多くの人は「情熱的とは思わない」と答えると思います。

3つ目の質問は、「赤」が最も多い答えになるのではないでしょうか。


しかし、よくよく考えれば2つの答えはイメージでしかありません。

火の温度は「赤い火」で1500度、「青い火」で10000度になります。 

どちらが本当に「より情熱的」と言えるでしょうか。


これはあくまで、脳内のイメージが固定されているという例なので、揚げ足を取るつもりはないです。僕も「赤」と答えるでしょう。

このように、人間は「事実とは関係なく」、生まれた後に経験した様々なものに対して「固有のイメージ」を抱いているのではないでしょうか。

実際に僕も情熱的な赤というイメージは今でも離れません。20年以上意識してきた思い込みはそう簡単には塗り替えられないでしょう。


『イメージを妄想する:ハロー効果』

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脳のイメージが固定されているという例を踏まえたうえで、続いて心理学的な話になります。

最近、本やネット記事でよく見かける「ハロー効果」というものです。

「ハロー効果」とは、ある一部分が優れていると、その人のすべてが優れてると思ってしまう脳の錯覚のことを言います。

このハロー効果とイメージの関連性は大いにあると思っています。

タイトルに書いた「イメージを妄想する」とは、

「自分の脳が、勝手に妄想を繰り広げて、新しいイメージを作り出している」ということです。

その一端を担っているのが「ハロー効果」です。

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例えば、スーツを着て電話をしている若い男性がいるとします。

ここでの第一印象は、「サラリーマンで仕事中かな?」という妄想を脳内で勝手に処理し、イメージを作り出しています。

その男性が、近くに止めてあったフェラーリに乗り込み、走り去っていきました。

ここで最初のイメージが崩れ、「社長?あんなに若いのに?」と、どんどん妄想が膨らんでいきます。

そして「やっぱりお偉いさんはどこにいても忙しいんだなー」という最終的なイメージが決定します。

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この話でのポイントは、「フェラーリ」です。

フェラーリが出て来た瞬間に、最初イメージは覆りました。

もしそれが、時計であっても、芸能人・アスリートであっても何でもいいのです。

1つ優れたポイントを見つけると、イメージが覆ります。
そしていつの間にか、男性は「サラリーマン」から「社長」へと脳内で昇進していました。

これが「ハロー効果」における「イメージの妄想」です。

そしてこれは無意識のうちに行われていることが多いです。

それは次の章で説明します。


『イチロー先生は本当にすごい?』

先日YouTubeでイチロー先生に質問をぶつけるといった動画を見ました。

まず動画をご覧ください。

この話を聞いて「さすがイチローや!」ってなるのが、
一種のハロー効果です。

僕の感じたのは「イチローの性格の悪さ」です。

これはイチローの否定ではなく、イチローの事実です。

野球という競技において、イチローの性格の悪さがなければ、冷静に相手を観察し、相手の嫌なことをしようという打者の思考にはならなかったでしょう。

これがイチローでなく、野球選手でもない一般人の性格だったらどうでしょう。

冷静に相手を観察し、嫌なことばかりしてくる奴は嫌ですよね。

この性格の悪さを野球というスポーツに生かし切ったからこそ、イチローはすごいと言われるが、それを除けばただの嫌なおっさんになってしまいます。

言い換えれば、「野球はすごいが、性格は悪そう」がハロー効果を除去したイチローの事実になります。

「野球がすごいから、人間性も優れているだろう」と思っての、この先生企画なのでしょうが、それはハロー効果による思い込みです。

動画は複数あり、確かに的を射たことも言っています。

なので、イチローは否定しませんが、イチローの事実にも目を向けて考えるべきです。

一度、本当にすごい人間をこのように分析してみてください。すべてが優れている人間などそういません。

複合トータルで「すごい!」の一言にまとめるのではなく、
これはこう、あれはこうと細かく分類して事実だけを取り上げてください。


『オーラも自分のイメージでしかない』

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やっとここで本題に入ります。タイトルが結論になってしまうかと思いますが、

オーラとは、自分が勝手に相手に対して思い込んでいるイメージが作り出す幻想です。

よれよれのTシャツ短パンの社長にオーラはありますか?服で判断してませんか?

銀色のスーツで軽自動車に乗っていても社長のオーラを感じますか?車で判断してませんか?

大リーグで長年プレーし続けてきた一流のアスリートだからオーラがあるのですか?実は昔オリンピックで金メダルを取りまくったアスリートだったおっさんを街中でオーラの有無を見抜けますか?

オーラがあるかどうかを判断している要素は2つです。

① 見た目(髪型、服装、時計や車などの持ち物)

② 肩書(社長、勤め先の会社名、SNSなどのプロフィールに書くもの)


例えば、

社長であっても、スーツを着ている時と、ヨレヨレのTシャツを着ている時のオーラの見え方は違います。

スーツを着ていても、営業車に乗っていてはオーラが半減し、高級車に乗っていることで、我々はオーラがあると勝手に妄想してしまうのです。

社長と知らなかったとき、スーツを着ていればただのサラリーマンにしか見えません。

今は高級ブランド品を誰もが持ち歩いているので、ちょっとがんばったサラリーマンにしか見えません。

見た目と肩書の2つが重なって初めてオーラというものになります。


『オーラとは自分が勝手に感じるだけの妄想』

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まとめです。

オーラは自分の妄想という結論ではありますが、たまに一切の肩書を知らずとも初対面でオーラがあるなと感じる人はいます。

ただ、それはただの自分のイメージによる妄想・思い込みでしかありません。

そういう人は言葉の歯切れがいい大声で、最初からタメ口で話してくるような人です。

自分のパーソナルスペースに入り込んでくるのが異様に速い人に対しても、オーラというものをイメージし妄想するようです。

そんな人に限って普通のおっちゃんだったりもします。

また、オーラを感じる人は2つに分かれます。

それは「笑うか笑わないか」です。

例えば、GACKTなんかはほぼ笑わない方で、前述のおっちゃんは笑う方です。

そういった細かい分類はあるものの、

すべて自分のイメージが勝手に作り上げたものです。

オーラを感じる人がすごいのではなく、すごい人を勝手にオーラがあると脳が勘違いしているだけなのです。

そしてこれらのような条件を利用し、詐欺や偽の成功者を演出することがここ最近増えていますよね。

そんな一部の人間のやり口も今後記事にしてみたいと思います。


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