第2回 初心者が初心者にFUJIFILM X100Vを紹介する。
はじめに
前回の記事は、僕がこのような記事を書こうと思った経緯と、なぜあえて「初心者」に向けて紹介するのか、そして終盤では、本当にX100Vで初心者が楽しく写真を撮れるのか、という話を途中までしました(疲れちゃって)。
さて第2回となる今回は、ひとまずいくつか僕が撮った写真を載せたあと、前回の続きで、「X100Vはどのような動機・きっかけで写真を始めようとしている人におすすめか」というお話をします。
2021.8.10に第3回を投稿しました。
第3回では今回割愛するフィルムシミュレーションについて比較作例を載せながら書いています。
1 写真
はい、こんな感じです。
ちなみにヘッドホンの写真は39.3℃発熱した時、なぜそんな時に...。
あと子育て中なもので写真選んでる時間とかナッシングバットソーセージ、というわけで保存されている順に載せました。もし良ければこのnoteのプロフィールからTwitterに飛んでみてください。
では本題「X100Vはどのような動機・きっかけで写真を始めようとしている人におすすめか」に入ります。
2 結論:X100Vが合う人とは
以下のような方が当てはまるんじゃないかなぁと思います。私見です。
あとは上記に加えて、カメラ等の管理もしくは撮影自体に割く、時間的・空間的な余裕がない、という方。
まとめると、「シチュエーションを限定せずスマホレベルで超高頻度に、かつ高品位な写真をストレスフリーに撮りたい」、もっと言えば「いつでもどこでも何をしてる時でも撮りたい」という方ですね。
ではX100Vのどんなところが、「いつでもどこでも」のニーズに応えているのかというお話なんですがその前にひとつお断りを。
全部で6つにまとめたんですけど、そのうち一つはフィルムシミュレーションの話です。
ただこれは正直の僕の中でもまとまっていなくて、しかもけっこう大事な話なので、次回第3回にとっておくことします。
というわけで以下では、X100Vの「いつでもどこでも」性能を支えるポイントのうち5つをお話しします。
3 いつでもどこでも撮れるってなんで?
(1)撮影の邪魔になる恥じらい・ビビりを忘れさせてくれるカメラだから
これは前回で主に触れた内容ですね。
(2)大抵のカバンに入る大きさで、どこにでも持ち出せるから
これはX100Vに限らず、上記用途であれば一眼よりもコンデジが適してますよ、という意味合いですね。
※ただ小さいからってSONYのRX100シリーズ、RICOH GRシリーズを挙げない理由はこの連載?を読んでもらえると最後には理解してもらえると思います。
次ちょっと長いです。
(3)電源オフ時でも露出を設定できるから
本機は本体上面にISOとシャッタースピードを、レンズ胴体に絞りを設定するための物理ダイヤルがあります。
そのため電源を入れていなくても、ダイヤルを回せば露出の設定を変えられます。
このダイヤルはまどろっこしいところがなく快適に操作できます。
あらかじめ露出設定しておくと、なにかとっさに撮りたいと思ったときには電源を入れてシャッターを押すだけでOKです。「いつでも」撮影できるわけですね。
ただそういう「電源入れてはいシャッターポン!」みたいな、言うなれば雑な撮り方をしようと思えば、被写界深度を深く(F値を大きく)、オートフォーカスのエリアはワイドに、ドライブモードを連写にして、さらに場合によってフォーカスリミッターを設定、というように、あらかじめいくつか下準備をしておく必要はあるかと思います。
ちなみにこの物理ダイヤルの存在って、X100Vの特筆すべきアイデンティティだと思います。
なぜなら電源オフ時にできることがあることによって、日々の暮らしと撮影がよりシームレスにつながる気がするから。
これってまさに「いつでもどこでも」の真髄ですよね。撮影を日常に組み込む仕掛け。
これについて余談なんですが、
みなさん普段、スマホを見るときに日常生活が中断される不快感みたいなものを感じますか?
感じませんよね?
理由の一つに、多くの人が常に電源オンにしていることがあると思います。
ロック解除も指紋とか顔認証ですよね。
あれって何のために必要なんだと思います?
たぶんセキュリティは本筋ではないと思います。
【参考画像】シャッタースピードダイヤルの外周リングを黄色矢印方向に持ち上げるとISOを設定することができます。
【参考画像】絞りリングはレンズ胴体にあって、ここを回して設定。
【参考画像】露出補正ダイヤル。オートで撮影するときにカメラが割り出した露出が適切でない場合に補正するためのダイヤルです。
僕自身はマニュアルの方が楽なので、今のところ使ったことがないですね...
今後マニュアルでは追いつかないシーンに遭遇すれば使うかもしれません。
すみません長かったですね。
(4)電源スイッチとシャッターボタンが同軸だから
これもスマホのロック解除がどんどんストレスフリーになってるのと同じです。
多くのコンデジってシャッターボタンと電源ボタンが別ですよね。しかも小さくて押しづらい。
一方X100Vは電源スイッチとシャッターボタンが同軸にあります。なので、電源オン時に指が迷いませんし、電源を入れた後、シャッターボタンへ指を移動させるロスもありません。
これもX100Vの「いつでもどこでも」を支える要素で、僕が気に入っている部分です。
手元を見ずに電源オフ状態から撮影可能。
カメラを持てさえすれば撮れます。秒で。
【参考画像】シャッターボタン下のスイッチをずらすと電源オン※画像の矢印は誤っています。向かって左に回すと電源ONですね。
はい次。
(5)固定式の単焦点レンズだから
X100Vは固定式の単焦点レンズです。つまりレンズ交換不可、ズーム不可のカメラということです(ただデジタルテレコンというデジタルズーム機能がありますので安心してください)。
単焦点レンズは常に同じ画角なので、慣れると眼がファインダーになってきます。
どういうこと??
はい。もうファインダーを通さなくてもどういう写真になるかが見えるんですよ、ほんとうに。あとは構えてシャッター押すだけ。速い撮影テンポ。
一方ズームレンズはどうかというと、これを使えば「どう撮るか」の選択肢は無限に広がると考えてください。
たぶん撮影のスピードは落ちます。というかついついじっくりとした、集中力を伴う撮影になるんじゃないかと。
日常の中でそれを頻繁にしていると、暮らしのテンポが狂うと思います。私見ですけど。これって全然悪いことではないんですけど、「いつでもどこでも」の撮影にとってベストではないですよね。
またズームなしを低機能に感じるかもしれませんが、足で動いて撮るのは楽しいです。ボルダリングみたいです。
ズームで構図を探っていると「作業」感が増してきて疲労します。あくまでも僕の場合です。
はい。ここまででX100Vは「いつでもどこでも」撮れる頼もしい相棒的カメラですよ、ということを5つのポイントからお話ししました。
X100Vって本当に、写真との関わり方からコーディネートしてくれる、コンセプトにブレのないすぐれたプロダクトだよなぁと思います。
だいぶ長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
次回はフィルムシミュレーションについてまとめたいと思います。
ではまた~。
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