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トルコ語講座|第21回|動詞の完了形

今日のテーマは動詞の完了形です。完了形といっても英語の現在完了形のようなものではないので注意してください。

トルコ語の完了形
1) すでに起こった事柄について後から自分で気づいた場合
=「〜シタ ミタイダ
2) すでに起こった事柄について人から伝え聞いた場合
= 「〜シタ ラシイ」「〜シタ ソウダ

※ 語感を表現するためによく用いられる日本語の副詞
どうやら, もしかして, もしかしたら, かな, たぶん, おそらく, かもしれない

まず過去に起こった事柄について述べるという点で、前回学んだ過去形と似ています。ただし完了形には話し手の判断(推量)が含まれていることに注目してください。

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-mış という音を基本にした完了形語尾に人称接尾辞をつけます。動詞内の母音によって変化するのは今まで通りです。

上の絵は、見た目で明らかにメキシコからの帰りだと分かる旅行客を見て女性が「彼、メキシコから来たみたい」と言っている場面です。動詞 gelmek(来る) を上の表を見ながら活用させてみましょう。

Ben delmişim. Sen gelmişsin. O gelmiş. Biz gelmişiz. Siz gelmişsiniz. Onlar gelmişler.

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次は疑問否定です。以下の会話文を見て完了形の疑問と否定がどのように作られるか、今まで学習して来たことを元に自分で考えてみてください。

– Mendili kaybetmiş misin? (もしかしてハンカチ失くした?)
– Bilmiyorum, belki kaybetmişim. (知らないでも、もしかしたら失くしたかもしれない。)

– O kitabı okudu mu? (彼、本を読んだ?)
Okumamış. (読んでないみたい。)

まずは疑問ですが、完了形の語幹+疑問の助詞 mı+人称接尾辞 という形であることに気づけたでしょうか。これは、現在形・中立形の時と同じです。

否定は、否定要素のma(me)が原形の語幹と完了形の語尾との間に挿入されています。これは、過去形の時と同じですね。

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さて、今日の勉強はここまでです。過去形と完了形の違いが分かりましたか?今日学んだ完了形は時に主観的な過去と言われることもあるほど、「主観」の部分に意味的な重きが置かれています。完了形の微妙なニュアンスを日本語で表すためには、文脈によって様々な副詞助動詞を使いながら訳す必要があります。そのことを意識しながら以下の練習問題をやってみましょう。

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練習問題1 日本語の訳を見ながら、カッコ内の動詞を適当な形に変え文章を完成させなさい。

1 Affedersiniz, Ali sınıftan zaten (çıkmak)? (すみません。アリはもう教室を出ましたか?)
2 Bence bütün öğrenciler zaten (gitmek). (私が思うに、生徒たちはみんな帰りました。)
3 Nilgün dün ofice (gelmek). (ニルギュンは昨日会社へ来ましたか?)
4 Bence (gilmek). (私が思うに、たぶん来ませんでした。)
5 Ali evden zaten (gitmek)? (アリは多分もう家を出たよね?)
6 Her halde (gitmek). (出たみたい。)
7 Galiba Ebru izin (almak)? (もしかして、エブルは休みをもらったのかな?)
8 Bu ayda kimse izin (almak). (今月は、誰も休みをもらえなかったみたいですよ。)

答え
1 çıktı mı? / 2 gitmişler / 3 geldi mi? / 4 gelmemiş / 5 gitmiş mi? / 6 gitmiş / 7 almış mı? / 8 almamış


練習問題2 音声を聞いて書き取り、その後日本語に訳しなさい。

答え
1 Ali gelmiş. (アリが来たらしい。)
2 Hasan gazeteyi okumamış. (ハサンは新聞を読まなかったみたいだ。)
3 Nilgün ofise gelmedi. (ニルギュンは会社に来なかった。)
4 Mahmut mektubu yazdı. (マフムトは手紙を書いた。)
5 Şebnem Turgut'u bulmuş. (シェブネンはトゥルグトを見つけたようだ。)
6 Emin Moskova'dan geldi. (エミンはモスクワから来た。)

 

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