映えない男子大学生のインスタグラムの使い方
インスタグラム。
それは、全世界で10億人のユーザーを誇る、映え専門SNSツール。
ユーザーはどれだけ映えられるか・エモがられるか・羨ましがられるかを追求し、己史上最高の作品を世に送り出さなければならない。
以前まで、僕はそんな考えに縛られ、狂ったようにお洒落な加工やら素材にを追求して、今思えば、窮屈な発信をしていた。インスタグラマーになりたいわけでも芸能人になりたいわけでもないのに。
もちろんこの姿勢やマインドが正しくないわけではない。自分が楽しいと思えて、自身のQOLの上昇につながっているなら全くもって問題ない。
けれど、僕の場合は、背伸びをし過ぎていた。背伸びし過ぎて足の指の骨が折れかけてた。
大学に入ってからのキラキラした生活に憧れていたというのもあって、インスタの更新頻度をあげ、飾った写真ばかり求めていた。
投稿して満足できたかと思えば、次の瞬間、他の大学生の投稿を見て「もっと映えなければ…」と謎の強迫観念。(中毒症状…)
他の大学生のキラキラした生活を羨ましがる気持ちが強まって、素直な気持ちの『いいね!』のはずが嫉妬と羨望が汚く入り混じった『いいなぁ…』に変わっていった。
気が付いたら
楽しいインスタ生活を送れなくなっていた。
ぴえん。
そんな自分に疲弊したのは去年の暮れ。大学になって本格的にインスタを始めたので、インスタ 歴2年と9ヶ月目のこと。
クリスマスやら年越しやらの輝かしすぎて直視できない投稿の数々を見たとき、ついに、僕の中の何かが爆発し、新たな気持ちが生まれた。
今のインスタの使い方、絶対僕に合ってない。
インスタの使い方変えよ。
🐶
自分の中に根付いているインスタの誤りちらかした定義を正すことから取りかかる。
ユーザーはどれだけ映えられるか・エモがられるか・羨ましがられるかを追求し、己史上最高の作品を世に送り出さなければならない。
”映えられるか”のこだわりが強くなり過ぎたために「もっと映えなければならない…」という変なこだわりが生まれて、
”エモがられるか”や”羨ましがられるか”を追求するあまり、他ユーザーとの比較が加速してしまったので、
基本的に
SNSは自分を楽しくさせるためのツールである
と、始めた頃の気持ちに戻ることにした。
自分に矢印が向くような使い方であれば、映えなければならない、ということはないし、他ユーザーとむやみやたらと比較することはなくなるだろう。
🐶
では、自分を楽しくさせるためには、何ができるだろうか。
まず、投稿頻度を見直す。
今までは、無理にインスタの更新頻度をあげているから、他ユーザーの幸せや映えを供給するだけの心の余裕がなくなってしまっていた
と考え、月に一回と仮設定した。
少ないと思ったあなた、織姫と彦星が出会う頻度の12倍投稿してるんだぞ。しかも僕の場合、天気に左右されない、いつでも晴れ模様さ(やかましい)。
画像は2月の投稿、最初の画像。
インスタやらなくてもいいんじゃん??それが一番健康では??という意見、十二分に理解ができるが、今回は逃げるという選択ではなく向き合うことで問題を解決することに重きをおいていることを了解いただきたい。
次に、投稿内容を見直す。
今までは、誰かに見せるための思い出を投稿、つまり”思い出の共有”をしていたが、自分へ矢印を向けたときに自然と思いつく内容は”思い出の記録”である。
言い方の問題と言われればそれまでだが、共有と記録ではだいぶ意味が異なっていることを伝えたい。
記録であるから、映えてるだとかエモいだとかいう一般的な価値基準は1ミクロたりとも関係がない。自分にとって重要な内容なら、それを記録すればいい。
月の最後にその月におきた思い出深い出来事を軽いコメントともに残していく。
画像は2月のコメント。
最後に、投稿のモチベーション維持要因を見直す。
今までは他ユーザーとの比較や他ユーザーからのリアクションによって、投稿を続けていたが、これでは他ユーザーや一般的な映えの顔色を窺いながら投稿をしなければならなくなる。
そこで、自分の思い出に自分で評価をつけるということを思いついた。自分で思い出を振り返るときに、生まれる「この体験はまたしたいな〜〜」「とても印象に残ってる」等の思いを『MVP』『SELECTED』などと名付ける。
こうすることで、「自分はこういうことに喜び、こういうことをしたいんだ」と自分を見つめ直すことができ、さらに楽しい思い出を作っていくことができる。
🐶
こうして生まれ変わった僕の投稿はこちら⬇︎
インスタの使い方を変えてから早6ヶ月。今では”5月のまとめ”まで投稿している。
以前と比べ結構軽い気持ちでインスタと向き合えている感じがする。
他の大学生の投稿もニコニコしながらいいねしている(それはそれで気持ち悪い)。
他の誰かからのいいね!は自分への心からのいいね!で満たされてからもらおうと思う。
これからもインスタを自分なりに楽しみながら続けていきたい。
※ここまで読んでくれたあなたへ。たまに僕のインスタにも遊びに来てくれると嬉しいです。織姫と彦星の接触頻度くらいで(笑)。
いただいたサポートは、ちょっと良い昼ごはんに当てさせていただきます😉