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性に合わないことをやり続けるのが人生なのかもしれない


年が暮れる。

響きは良いが何か物悲しい。

今年ももうあと数時間で終わろうとしている。

今頃うさぎはラストスパートをかけ、次の竜へとバトンを渡そうとしているころだろう。

思えば今年は目まぐるしかった。

目まぐるしすぎてあまり覚えてないくらいだ(毎年そうかも)。

長いようであっという間、あっという間のようで長い。
一言でまとめるとそんな一年だった。


今年はやっぱり解散が大きかった。

約4年間組んだコンビを8月に解散した。

ネタ合わせとライブの毎日が急になくなり、何をしたらいいかわからなくなった。

noteにエッセイを毎週投稿していたが、解散直後は本当に何も書く気になれなかった。

だけど、書いた。

毎週投稿を決めた責任感と、今の思いを書き留めなければならないという使命感が、僕の指をつき動かした。

芸人を続けるかどうかもわからない。
先が真っ暗で何も見えない。
だが、そんな最中だからこそ、文字に落とし込む意義のようなものがあるのではないかと、一心不乱にキーボードを叩いた。

そして、そのとき書いたのがこれ。


このエッセイをきっかけに、僕の中で何かが弾けた。
確かに弾ける音がした。

自分で書いた言葉に自分で感銘を受けた。

もうなんでもやるしかないなと、漫才しかやらないと斜に構えていた自分を捨て、これからも芸を模索していくしかないなと、そう思えた。

そして、上京したての頃住んでいた瑞江に足を運び、自分を見つめ直した。


スナック胡桃のママの一言に救われた。

絶望するにはまだ早いことを知った。

僕はここからなんだ。
ここからまた始めていけばいいんだと。
絶望が一転し、これからの自分が逆に楽しみになった。


芸人仲間と高尾山に登ったり江ノ島の海に行ったりもした。
みんな僕を励ましてくれた。
ぜったい芸人辞めんなよって、会う人会う人がとんでもないほどの愛を僕にくれた。


そこからは、僕が今やれることを精一杯やろうと、何も実を結ばないかもしれないけれど色んなことを始めようと考えた。

そこで、まずは毎週投稿しているエッセイに力を入れた。
自分から渾身のエッセイと息巻くことで、自分で自分のハードルを上げた。

その甲斐あってか、ありがたいことに解散前に比べてフォロワーの数は450人ほど増え、閲覧数も1万を優に超えた。
たくさんの暖かいコメントに何度も心を救われた。

解散してからは、僕にとってnoteの存在がとても大きく、毎週日曜日に渾身のエッセイを投稿することでなんとか心を保てていた。

誰にも言えないような想いを文字に綴り消化することで、内から溢れる感情を発散できていたのだと思う。


そして、今まではお笑い中心の生活で、お笑いを最優先していたので、バイトはすこぶる融通のきくとこでしていた(前日にライブやオーディションが入ったりするので)のだが、解散を機にバイト先も変え、とにかくいっぱい働いた。


4つのバイトを掛け持ちし、月300時間以上も働いた。
自分が今どこで何をしているかわからなくなるときもあったが、エッセイの毎週投稿だけはかかさなかった。
故に、毎週日曜日は戦争だった。



あと、そんな渾身のエッセイにちなんだグッズも販売しだした。


エッセイを読んでくれている方ならピンとくるデザインになってます(まだ3つのデザインしかないけど)。

そして、今年は休止していた音楽活動を再開した。

芸人になる前からひとりでHIPHOPをやっており、芸人になってからは地元の同級生と3人で「七味セーバリJAPAN」というクルーを結成し音楽制作に励んでいたのだが、ちょうど解散する1年前に僕がお笑いに専念したいということで音楽活動の方は休止していた。

解散を機に、七味セーバリJAPANとしての活動を再開し、PV1本とシングル曲1本とステッカーを作成した。


これがそのPV。
初めてプロに撮ってもらったやつ。
よかったら高評価とチャンネル登録してね。


再開してから初めて出したシングル曲。
よかったら聞いてね。

七味セーバリJAPANのステッカー



音楽活動はこれからも引き続き、というかもっと精力的にやっていこうと思う。

もっとみんなの胸に響くような、渾身のラップをお届けできるよう頑張っていきたい。


そして、これまた解散がきっかけでラジオを2つやりだした。

ラジオっ子の僕は、以前からラジオをやりたいと思っていたのだが、ネタ作りやライブやらでラジオに割ける時間などなかった。

解散したことから膨大な時間だけが有り余ったので、良い機会だと思い、ひとりラジオと同期とのラジオの2つを始めた。


こちらはひとりラジオ。
夜勤明けで録るのがコンセプトなので、いつも無回転の頭で適当に喋っている。


こちらは同期とのラジオ。
毎回ゲストを招いてゆる〜く話すのがコンセプトなのだが、だいぶ下品な話をたくさんしているので、正直聴かないことをおすすめする(noteでの僕しか知らない人は全然イメージと違うかも)。


とにかく、今年は色々なことを始めた一年だった。

元相方との解散は、僕の人生の中で5本の指に入るくらい衝撃的なことだったので、この一年を忘れることはないと思う。

解散したてのときは絶望的なテンションだったのだが、解散してから色々なことを始め、それがすごく楽しくて、これからもっともっとお笑いを頑張ろうと思えた。

これから先、誰とコンビを組んでどういう活動をしていくかはまだわからないが、来年はまた舞台に復帰して漫才をやりたいと思っている(今もたまにお試しのコンビでネタをやったりはしてるけど)。

兎にも角にも、僕は今が一番楽しい。

絶望するにはまだ早い。

みんなも絶望を良い機会と捉えて動き出せば、そうすれば道は開かれるはず、きっと。


今日は12月31日。
もう竜がスタートを切りだそうとしている。

偶然にも今日が日曜日だったので、流石に今年の振り返り的なエッセイを投稿しなければならないなと思い書きだしたのだが、あいにく振り返ることが苦手で、苦手というかすきじゃなくて、この投稿をするかすごく迷った。

でも、とにかくやるしかないなと、性に合わないことでもなんでもやってみるしかないなと。

漫才しかやらないと斜に構えていた自分を捨てたときのように、なんでもやった末に見える景色があるんじゃないかと、そう思って振り返ってみた次第である。

まあ振り返りというかただの宣伝みたいになったけど。


これを読んでくれている皆さん、今年は本当にお世話になりました。
来年も引き続き渾身のエッセイを書き続けますので、どうかお願いします。

楽しい寝正月をお過ごしください。

良いお年を🐇🐉

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