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毎週日曜日は戦争


日曜日はいつも戦争だ。

木曜日くらいから戦いの火蓋が切って落とされ、金曜日土曜日と戦いがヒートアップしていき、日曜日にはもうお互い血だらけでフラフラになりながら殴り合っている。

そして、日を跨ぐ前に必ず決着がつく。

最近なんかはもう日曜日に戦いを開始し、なんとかその日のうちにケリをつけることもある。

僕は、文字たちと戦っている。

毎週日曜日に渾身のエッセイを投稿するという自分で勝手につくった締め切りに勝手に追われている。

毎週投稿しだしてからこの投稿で26週目になる。

平均3000〜4000文字ものエッセイをよく26週も書き続けられたなと自分でも思う。
多いときは6000文字近くいくことだってある。

一回書き出すと妥協はしたくないので、必然的に文字の量が増えてしまう。

一文に1時間以上かけるときもある。
この言い回しでいいのか、もっとわかりやすくておもしろみのある言い方はないか、書いては消して書いては消してを繰り返している。

頭ではなんとなくまとまっているのに、文字に起こすとすぐに行き詰まる。

でも、時間は待ってくれない、締め切りは迫るばかり。

だから、毎週日曜日は戦争なのだ。

土曜日までに書き上げれた日なんかはもうウハウハで酒をたんまり飲んでしまう。
そんな週の日曜日は爽快感に満ち溢れ、みんなの日曜日ってこんなに楽しいのかと、世間を羨ましく思ったりする。


じゃあやめればいいじゃんって思ったそこのあなた、そんなあなたに言いたいことがある。

「そんなこと言わんでよぉ」


いやほんとに、そんなこと言われたらグーの音も出ないのでそんなこと言わないでください、もっと優しい気持ちを持ってください、頑張ってねって言えるような大人になってください、いやほんとに。

じゃあ、なぜ僕が毎週投稿を続けているか。

それは、これをやめるともう終わりだから。

この「終わり」というのは、色々な意味合いが含まれている。

まず、僕のエッセイを待ってくれている人たちがたくさんいるということ。
色んな芸人仲間や友達に会うたびに、このnoteの話をほんとによくされる。

あれ見たよとかこれ読んだよとか、おもしろいねとか楽しみにしてるとか、文才あるねとかこれからも続けてねとか、なんならもうnoteの話しかされないぐらいみんな感想を言ってくれる。

自分で言うのもなんだが、よくこんな大量の文字を毎週読めるなと思う。

それと、noteのフォロワーさんたちがコメントで暖かい言葉をかけてくれ、それが励みになっている。
実際には会ったことのない人たちが僕を応援してくれている、こんな光栄なことはない。

僕が毎週投稿をやめるということは、この人たちの思いを踏みにじるということになる。

それは、人として終わることを意味する。


そして、僕はいま解散直後ということもあり、あまりお笑いの活動をやっていない。

以前のようにネタ合わせやライブの日々をおくっていなければ、ネタも前ほど書いていない。

たまにピンネタを書いてオーディションを受けたりはしているが、今後誰かとコンビを組む可能性も多いにあるので、中々ピンでの活動に精力的になれずにいる。

いま僕が精力的にやっていることと言えば、渾身のエッセイを書くということ、この創作活動をやめてしまえば僕の存在意義がなくなる気がしてならない。
つまり、僕という人間が終わるのだ。


あと、2つ前のエッセイ(大好評だったやつ)でも書いたのだが、僕は極端な性格で 0 か 100 の人間。
毎週投稿をやめてしまうと、急に糸が切れたようにエッセイを書かなくなってしまうと思う。
それは、文字通りエッセイの終わりを意味する。

なので、毎週投稿をやめるということは、色々な意味で僕が終わるのだ。

だから、今週も続けられている。


正直、僕もこんなことになるとは思わなかった。

コンビを解散した後に投稿したエッセイ(プロフィールのやつ)の反響がよく、その次の投稿も小バズりし、どんどんエッセイにのめり込んでいった。

先週の投稿よりも良いものを書きたいという思いが週ごとに増し、どんどん自分で自分のハードルを上げ、今ではもうエッセイの投稿をやめると終わる人間と化してしまったのだ。


結構な時間と労力を奪われるので、今週ぐらいはお休みしようかなと甘えてしまいそうになるときもあるが、自分で自分のケツを叩き頑張って投稿し終わると、毎回とてつもない達成感が押し寄せ、今週も書いてよかったなと心の底から思う。


やる前は嫌でもやり終わるとやってよかったなと、これまでも違うことで何度も経験してきた。

エッセイを投稿し終わるたびに、やっぱりなんでもやった方がいいんだなと改めて実感する。

エッセイのネタはつきない。
だが、渾身となれば話は変わってくる。

人の価値観や人生を変えれるような、僕のエッセイで1人の人を救えるような、そんなものを届けられたらなと、その一心で僕は文字たちと向き合っている。


なんだかんだで、今週ももう戦いが終わろうとしている。

今回もギリギリの攻防だった。

全身傷だらけの血だらけだが、今週もやってよかったなと、心の底から思う。

そして、またすぐに戦場に赴く。

僕たちの戦いは終わらない。

だって、毎週日曜日は戦争なのだから。

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