慶士

芸人です、日々もがいてます、毎週日曜日に渾身のエッセイをあげます。エッセイの朗読もやっ…

慶士

芸人です、日々もがいてます、毎週日曜日に渾身のエッセイをあげます。エッセイの朗読もやってます→ https://youtube.com/@ke_shi1127

最近の記事

僕の身体には名探偵の血が流れている

昨日のこと、昼過ぎに同期とカフェに集まった。 その同期とは毎週カフェに集まってお互い別々のネタを書くということをやっているのだが、大抵はギャンブルの話や世間話をして終わってしまっているのが現状だ。 その日は僕が予定より15分ほど遅れて駅に到着。 すると、同期からいつもとは違うカフェにいるという連絡が入っていた。 僕たちがいつも集まるお決まりのカフェは混んでいることが多く、その日も例にちなんで激混みだったとのこと。 なので、今回は初めて入るカフェ(一応チェーン店)で集ま

    • 6年ぶりに旅行してわかったこと(後編)

      前回までのあらすじ。 約6年ぶりとなる旅行、同期と二人で1泊2日の栃木、癒しの旅、飲めないブラックコーヒー、びしょ濡れで鮎刺し鹿刺し、ヤンキーカップルと同席、競馬負けて東照宮、三猿とガンプラと眠り猫、英語で叱られる同期、パチンコお祈り、神社で5000円使う、ホテルへGOGO。 ざっくりすぎるあらすじに腹を立てているところ申し訳ないが、後編スタートです。 日光東照宮から20分ほど車を走らせ、鬼怒川のホテルに到着。 ホテルの外観はなんだかどんよりしており、ホーンテッドマン

      • 6年ぶりに旅行してわかったこと(前編)

        先日、約6年ぶりに旅行に行ってきた。 同期と二人で1泊2日の栃木旅行、コンセプトは「癒しの旅」。 僕の中で旅行というのはめちゃくちゃ楽しいけどめちゃくちゃ疲れるという印象があり、お金と時間と心身ともに余裕がないといけないものだった。 なので、前回の旅行から6年以上もの月日が経ってしまっていた。 だが、今回は違う。 今回は「癒しの旅」であり、疲れてはならない。 つまり、無理をしない旅行。 せっかくの旅行だからといって無理にスケジュールを詰めて色々なところに赴くという考

        • 一人で韓国料理食べてカラオケ行ってガルバで楽しんでバイトが決まった日

          先日のこと、人生って色んなことがあるんだなって話。 夜勤明けの休みの日で17時に起床。 夕方に起きた時点で、もう今日も一日が終わったな、夜勤明けとはいえせっかくの休みの日を無駄にしたなと、うなだれながら体を起こした。 いや待てよ、まだ始まったばかりだ、ここからめっちゃ行動すればいいじゃないか。 そう自分に言い聞かせ、ゆっくりと身支度を済ませて家を出た。 ホルモン食べたいなあと思いながら、三茶を目指して歩き出す。 何故か最寄りの駅を通り過ぎ、一駅分歩いた。 ここで急

        僕の身体には名探偵の血が流れている

          毎週投稿を1年続けてみて

          先週あげたエッセイで、毎週投稿をしだして丸一年が経過した。 継続は力なりとは言ったもので、現在の投稿から過去の投稿までさかのぼると、明らかに文章力が向上しているのがわかる。 最初は20人もいなかったフォロワーさんも今は870人もおり、この慶士のnoteは今や時代を切り開く超ビッグコンテンツにまでなりつつある。 フォロワーが数十人のときは、フォロワー700人超えの人のエッセイを読んで、この人はこんなにフォロワーがいるなかエッセイを書くってどんな気持ちなのだろう、僕には全く想

          毎週投稿を1年続けてみて

          僕の人生なんか周りに恵まれすぎているだけ

          2023年5月28日、約2年ぶりにこのnoteを再始動した。 日々の思いやあったこと、思い出したことを何か残していかないともったいないなと思い、エッセイにすることで気持ちを消化した。 最初の5投稿ぐらいはたまたま毎週日曜日に投稿していたことから、漠然と毎週投稿することを意識しだし、気付けばこの投稿で53投稿目となる。 この53投稿のうち、今まで一度も日曜日を越えて投稿したことはなく、自分でもよくこんな長く毎週投稿を続けられたなと、よく丸一年も継続できたなと、頭を撫でて褒

          僕の人生なんか周りに恵まれすぎているだけ

          川に反射した街灯の数だけ河童はいる

          なぜかふと思い出すことがある。 どうでもいい瞬間やどうでもいい話ばかり。 別に強烈なインパクトが残っているわけでもないのに、あるものを見るとスイッチが押されたかのようにそれを思い出す。 例えば、タラコスパゲティを見ると、中1の頃お母さんが弁当に冷食のタラコスパゲティをよく入れてくれていたなあ、、、とか。 タラコスパゲティがトリガーとなり、こんなどうでもいいことを高頻度で思い出す。 人それぞれそういうものはたくさんあると思う。 意味もなく何度も何度も思い出すこと。

          川に反射した街灯の数だけ河童はいる

          別にフードファイトに興じているわけじゃない

          男たるもの大食いで早食いであるべきだ。 僕はこの信念をずっと掲げている。 食べ物なんかいっぱいの量を早く食べた方が絶対にかっこいい。 出されたものをちんたらとちまちま食べる男に何が護れるというのだろうか。 そんなやつは有事の際、自分の身を最優先に考え、大事な人を置いて逃げるちんけな野郎に違いない。 そりゃ人それぞれ胃のキャパシティは決まっていて多くの量を食べれない人もいるだろう。 正直ぼくだって169cmの53kgで胃のキャパだけでいえば少食な方だと思う。 だが、こ

          別にフードファイトに興じているわけじゃない

          大人になっても極上の恥をかくことはある

          先日、同期と2人で沖縄料理屋に行った。 その沖縄料理屋は、以前にその同期と2人で行ったことがあり、料理の味も店主の人柄の良さもお店の雰囲気も最高だったので、また2人で来ようということで、1ヶ月ぶり2度目の来店となった。 東京で何度か沖縄料理屋に行ったことがあるが、そのどのお店よりも料理が美味しく、泡盛が馬鹿みたいに進んでしまい我を失くしてしまうので要注意だ。 同期と夕方に集まり、沖縄料理屋に行く前に一旦パチスロへ。 2人で並んで打っていると、同期が「俺こないだ友達とあの

          大人になっても極上の恥をかくことはある

          パチンコとはスポーツそのもの

          約3年前、僕がまだ毎週投稿を始める前のこと、このnoteにスロットに関する思いを綴ったものを投稿した。 いつかスロットではなくパチンコについても書きたいなと思っていたので、今回は3年越しにパチンコ編を書きたいと思います。 先日のこと、YouTubeの撮影で池袋のパチンコ店に訪れた。 YouTubeと言っても自主的にやっているチャンネルなので、別に仕事というわけでもないが、パチンコ店には事前に許可取りを済ませ、同期とどのような動画にするか計画を練っていた。 当日、僕は二

          パチンコとはスポーツそのもの

          やったことないことでも恐れずにやれば案外しっくりくる

          今年も早いことでもう約4ヶ月が経ち、刻々と1年が過ぎようとしている。 こないだ年明けたばかりじゃないかと、1月〜4月の記憶なんてないぞと、時の早さを痛感させられる毎日に嫌気がさすが、僕はこの1年を無駄にしないよう密かに目標を立てている。 その中でも今年のテーマといっても過言ではないことがある。 それは「やったことないことをやる」だ。 なにか恥ずかしかったり勇気がでなかったりで今までやってこなかったことを率先してやろうと、今年はそういう1年にしてやろうと意気込んでいる。

          やったことないことでも恐れずにやれば案外しっくりくる

          勝手に生き辛い

          人生は縛りの連続だ。 年々、歳を重ねるごとに縛りが増えてきた。 昔に比べてとても生きにくい世の中になったものだ。 というのも、僕は自分で勝手に縛りをつけて、自分で自分の首を毎日絞めている。 側から見れば常軌を逸した超ドMだと思われても仕方がないだろう。 なので、とても生きにくい世の中になってきたとか文句を言う筋合いなんて全くないのだ。 普通の人なら何も気にせずやっていることに僕は数々の自分ルールを設定し、その自分ルールがもちろん年々増えていく一方で、周りからは「すごく

          勝手に生き辛い

          濃厚豚骨ラーメンで淡い青春を取り戻す

          学生の頃、地元北九州のラーメン屋でアルバイトをしていた。 豚骨と魚介のスープがメインで、チャーシューは炭火で炙り、店内はラーメン屋っぽくないカフェのような空間で、とても個性的なお店だった。 チェーン店ではなく個人のお店だったが、地元では割と有名なラーメン屋で、僕はそこで約3年間働いた。 仕事に対する姿勢や丁寧さをはじめ、このラーメン屋でたくさんのことを学び、色々な経験をさせていただいた。 忙しすぎてろくな休憩がとれず、14時間ぶっ続けで働くときもあり、体のタフさと精神力

          濃厚豚骨ラーメンで淡い青春を取り戻す

          宝くじという魔法に包まれて

          約5年前のこと、まだ芸人になる前の話。 僕は仕事から帰り、ベッドの上に転がりながら何気なくSNSを見ていた。 すると、ある一つの投稿が僕の目に飛び込んできた。 宝くじを買ってはずれたという投稿を高校の同級生S君がしていたのだ。 僕はそれを見て、とてつもない衝撃を受けた。 宝くじというのは老後の娯楽で、もう全ての娯楽を遊び尽くした者だけがたどり着く領域だと思っていた。 当時、パチスロにどっぷりはまっていた僕は、その高校の同級生S君がえらく大人に見え、まだパチスロなんかに

          宝くじという魔法に包まれて

          言葉の壁を越える甘酸っぱさ

          僕は今、あるホテルでアルバイトをしている。 ホテルマンと言えば、身だしなみや接客態度がしっかりしていて、少し固いイメージがあると思う。 だが、僕が働いているホテルはとてつもなく緩く、髪型自由で服装はTシャツかパーカー、フロントでは常時HIPHOPが流れており、接客の仕方もとにかくお客さんに寄り添って友達のように接するということだけで、マニュアルなどは一切ない。 というのも、ホテル利用のほとんどが外国人観光客で、フロントの前には24時間営業のバーがあり、従業員は全てバイト

          言葉の壁を越える甘酸っぱさ

          猫背モンスターたちとの戦い

          先日、整形外科に行った日のこと。 背中のレントゲンをとってもらい、診察を受けるとお医者さんから「姿勢が悪いですねえ」と言われた。 レントゲンを見ると、僕の背骨は綺麗なS字を描いていた。 そのお医者さんの一言で、僕は自分が猫背であることを久々に思い出すとともに、頭の奥の方にあったある記憶が蘇った。 小学校6年生のとき、学年全員が急に理科室に集められ、順番に姿勢を見られた。 僕の記憶では、何の前触れもなく急にそのイベントは始まった。 外部からお医者さんが何人か来ていたため、

          猫背モンスターたちとの戦い