見出し画像

CFOの役割マップ

私事ですが、今度ベンチャー企業のCFOに転職することになりました。
以前以下の記事で少し記載しておりましたが、私自身、改めてCFOって何するの?、何が求められているとのという点を整理してみましたので、本日はそちらを紹介します。
(どちらかというと今後CFOを検討されている方向けに書いております)

CFOの定義はどうでもいいけど摺合せは必要

CFOに求められる役割は企業のステージ、他のメンバーのスキルセット等により、変わってくるので、画一的に役割定義すること自体にはあまり意味を感じておりません。

ただ、求められ役割が曖昧だからこそ、当事者同士(採用企業と候補者等)ではその認識の摺合せがすごい大切と考えております。
ここを摺合せておかないと、企業側:「CFOって普通ここまでやってくれるんじゃないの?」、候補者側:「CFOって事業開発も担当させてもらえるんじゃないの?」とか、採用ミスマッチに直結します。

CFOの役割は何で規定される

CFOの役割を規定するポイントは以下3つと考えております。

【CFOの役割を規定するポイント】
①経営者の認識
②当該企業の成長ステージ
③当該企業の人員体制

①経営者の認識
経営者がファイナンスの重要性や、コーポレート機能の重要性をどれだけ認識しているかで、担当する業務の深さとやりやすが違うと思います。
※私はよほどでなければ、上記を軽視している経営者の人とは働きたくありませんでした。

②当該企業の成長ステージ
企業のステージごとに必要となる能力を以下にまとめてみました。
正直私の偏見が多分に入っておりますが、参考にはなるかと思います。

画像1

大切なのはステージによって求められ能力が変わり、場合によってはこれまでの能力が不要になることもあります。
例えば、IPO準備のところはCFOが中心となって準備していくも、IPO前に必要になる特殊業務であり、企業が拡大していくとCHROとCLOと管掌担当が変わっていきます。

ステージを絞って限りられた機能を複数社に提供(IPO推進担当として、複数社を経験)か、企業の成長に伴い自分自身を調整していくか(一つの企業に長く)は選択かと思います。

採用企業からすると、長くCFOにいてほしいのであれば、現在の保有スキルよりも、今後能力を変えていける、学んでいけるマインドみたいなものも重視した方が良いと思います。

③当該企業の人員体制

最後大切なのは対象会社のメンバーです。②のマップの役割は1人で担う必要はなので何か得意なメンバーがいれば、残りの役割をCFOが主に担当することになります。
例えば、既にIPO実務担当者はいて、エクイティストーリーとかM&Aの部分を期待されたり、逆にすでに資金調達は終わっていて、IPO準備のみを期待されている場合もあります。

ここは対象会社のチームメンバーに鑑み、本当に自分が期待されていることは何なのかを考える必要があります。

最後に

転職の報告をすると、「上場したら次はどこに行くの?」という質問が多かったです。この質問者はきっと私を上場準備担当のCFOとして見ていたからだと思います。
私としては経営そのものや、上場後も会社が持続的に成長できるように全力を尽くすつもりであり、腰を据えて取り組もうと思っております。

CFOをご検討されている方は、自分なりのCFOの全体像を考えたあと、その中でWill、Can、Mustで整理し、対象企業と話すとミスマッチも減ると思いますし、自分なりのないりたいCFOの解像度が高まると思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?