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【解説&書評】スタンフォード式最高の睡眠

睡眠不足を感じてる方は、本稿をご一読ください。

著者は西野精治氏。スタンフォード大学医学部精神科教授だった方で、
ナルコレプシー(突発的に寝てしまう病気)の研究者です。
スタンフォードは睡眠分野において世界最高峰の研究機関であり、
本書も科学的データに基づいて執筆されてます。

そんな睡眠ノウハウ本のポイントを抜粋し、書評します。

【ポイント】

プロローグ

アメリカでは睡眠障害が700億ドルもの損失になっている。

睡眠の質は、眠りはじめの90分で決まる!

0章 よく寝るだけでパフォーマンスは上がらない

睡眠負債はマイクロスリープ(瞬間的居眠り)を引き起こす。

各国の平均睡眠時間
・フランスは8.7時間
・アメリカは7.5時間
日本は6.5時間 

日本人には睡眠時間が6時間未満の人が約40%もいる。

日本の睡眠時間は世界最下位。

ショートスリーパーは遺伝。
努力して身に付けられるものではない。

眠らない弊害:糖尿病、肥満、高血圧、うつ病、認知症 etc。

週末の寝溜めでは睡眠負債は解決しない。

寝付いて最初の90分間のノンレム睡眠は睡眠全体の中で最も深い眠りである。最初のノンレム睡眠をいかに深くするかが重要

最低でも6時間以上の睡眠が必要。

1章 なぜ人は人生の3分の1も眠るのか 

慢性的に不眠の症状を抱えている人はおよそ20%。

睡眠のミッション(効能):休息、記憶、ホルモンバランス、免疫力、脳の老廃物を取る。

見たい夢を見るのは不可能である。

2章 夜に秘められた黄金の90分の法則

健康な人の場合、目を閉じてから10分未満で眠る。
何時間寝ようが最初の90分が崩れれば、残りも総崩れになってしまう。

毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる。
ベットに入るのはできれば23時位くらいが望ましい。

3章 スタンフォード式最高の睡眠法

早く深い眠りの睡眠法は、就寝90分前に入浴すること。

睡眠時に体温が下がる現象を利用する。
ちゃんと入浴すれば深部体温が0.5度上がる。
それが元に戻る(体温が下がる)までの所要時間は90分。

つまり逆算して意図的に体温を調整することで、質の高い睡眠になる。

足湯でも効果的。

スマホの睡眠への悪影響は、ブルーライトよりも操作で脳を刺激してしまうこと。

寝る前に脳を刺激しないことが大切。
退屈は睡眠にとって良き友。

いつもより早めに寝るのは脳の性質上難しい。
いつも通りの時間に寝て早めに起きる方が良い。

4章 超究極!熟眠をもたらすスタンフォード覚醒戦略

覚醒のスイッチは光と体温。

朝は太陽の光を浴びる、起きた直後は裸足で歩くと効率よく覚醒できる。

5章 眠気を制するものが人生を制す

ガムを噛んで覚醒スイッチをオンにする。

30分未満の昼寝をする人は、昼寝の習慣がない人と比べて認知症発症率が7分の1。逆に1時間以上昼寝する人は、昼寝の習慣がない人と比べて発症率が2倍高い。

睡眠を犠牲にして働くのはやめておこう。
特にあなたがクリエイティブな仕事をしたいのなら。


【書評】

☆4つ(新しい発見がある)

科学的に良質な睡眠の方法が書かれており、非常にためになりました。
最近睡眠ばかりがフォーカスされてますが、起きてる時間と寝ている時間は相関関係にあり、起きてる時間の過ごし方も重要だと感じます。

私も寝つきが悪い日が結構あったのですが、寝る90分前に今までよりも長い時間入浴してみたら、寝つきが良くなり睡眠の質も上がりました。
是非試してみてください!

#コラム #書評 #解説 #睡眠 #ノウハウ #科学

宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。