玉九郎 (理科教諭)

担任を持つことになりそうなので、自分の人間としての軸を持つことを目標に作ったアカウント…

玉九郎 (理科教諭)

担任を持つことになりそうなので、自分の人間としての軸を持つことを目標に作ったアカウント。身バレしないようにがんばるぞ!!!

最近の記事

心理的安全性、学校にこそ必要では?

心理的安全性、流行ってますね。 Googleが行った調査で、生産性が高いチームに共通する要素とは、個々のパフォーマンスではなく「このチームなら挑戦しても失敗しても馬鹿にされない」と感じられること=心理的安全性だった、ということが分かったそうで。この本は、日本でもそれを実現するためにどうすればいいか書かれた、とてもとても実践的な書籍です。 特に、失敗したらエラいことになる「キツい組織」と挑戦したら冷やかされる「ぬるい組織」の両方を整理しながら批判しているの、とても良いですね

    • 今年の共通テスト雑感

      受験生の皆さん、共通テスト大変だったようですね……本当にお疲れさまでした。 東京大学でも、共通テスト難化による足切り点が60点前後低下したことがニュースになっていたので、相当のインパクトだったと思います。 特に数学では、受験勉強で解いてきたであろう問題集とは全く形式の異なる問題が出て、多くの受験生がメンタルブレイクしたと聞きました。 一方で、化学は前年度と比較しても大きな傾向の変化はありませんでした。計算を数値で出す問題が新たに出来たくらいで、前年度と同じ程度に「時間足

      • 不肖の理科教員が、読み切ってない課題図書の感想を書く

        タイトル通りです。 自分が設定した冬休みの課題図書について、読みきれてない本もぼちぼちあるのですが、休みも終了したので感想を書きます。 課題を設定したのは私だから咎められることもありません。やったー!大人って最高! 『言語化力』三浦崇宏 読みきりました。面白かったしためになった!「アウトプットは自分のスタンスを決めることから」と書かれてあって、あやふやな自分のスタンスについて深く考えるきっかけになりました。冬休みを通して結論が出たのでいつか書きます。 ただ、途中『鬼のよう

        • 『潜在的ニーズの発掘』は、マーケティングだけじゃなくて教育にこそ必要なんじゃないの?という話

          「最近の学校現場あるある」として、「コロナで行事予定が定まらない」問題があると思います。例に漏れず、私の学校もそうです。 宿泊行事を変則的なタイミングでいれることになると「その行事がなんのためにあるのか?」を組み立てるのが難しくなりますよね…… たとえば春の遠足は「生徒の親睦を深める→学級作り」「共同生活の基本を学ぶ」があり、運動会や音楽会は、「協力して物事を進める能力を育む」「自発的に身体能力や音楽に親しむ心を育む」などなど。色々あるわけです。 でも、コロナで予定がず

        心理的安全性、学校にこそ必要では?

          冬休みの課題図書

          明けましておめでとうございます。 突然ですが、私はそこそこ意識が高い理科教師なので、この冬休み「課題図書」と称して、6冊本を読むことに決めました。 しかし、中途半端に意識が高い理科教師だったため、メルカリで購入した6冊の本を前に、早速モチベーションが下がってしまい、「もっと手のつけやすい本から読もう」と、6冊に入っていない積ん読本から読んでしまいました。噂に聞いていた積ん読本の反発力で他の本に手が届きやすくなる現象を体感できた、とも言えます。 その本がこちらの『FACT

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          「教員」というスタンス

          『言語化力』という本を最近読みました。そこにまずはスタンスを決めろ、分かんなかったら自分の客観的な立場から決めろと書いてありまして。 しかし、一般的イメージである「教員」という立場から物申すのって最高にダサい、という感覚が自分にはあるので、そこからどうスタンスを組んでいけばいいのか分かんなくなっちゃいました…… とくに理由のない社会の不問律を飲み込ませる係としての教員、やったことがあるんですが、砂を噛むような気持ちになりましたね。制服の厳しいチェックとか。もう二度と

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          教員から見たオモコロの良さみ

          突然ですが、私はオモコロのファンです。ゆる~い記事やら動画やらが沢山載ったWebメディアのため、本当は授業で紹介したいのですが、中毒性の高さを鑑みてすんでのところで留まっています。 特に、オモコロにはダ・ヴィンチ・恐山氏という言葉を操る天才のWebライターが居ます。その方が、あと一歩で社会生活も儘ならないレベルのドジッ子をさらけ出しながら、オモコロのスター社員としてありのまま過ごせているところに、私はものすごく夢を感じます。 なぜなら、私自身が教員という職を見つけてなけれ

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          「クソデカ化学基礎」を教えたい

          いつだったか、「クソデカ羅生門」という怪文書がネットで流行ったことがありました。 文章の構造自体は変えず、大袈裟な装飾語を追加することで、格段に読みやすくなった羅生門に、当時の私は「教員として」、結構感動しました。 学校で教えることが理解できるか否かって、めちゃめちゃ青少年のマインド……前向きさとか、学校が居場所と認識できるか、に、影響を与えるじゃないですか。 だから、国語で皆が読む羅生門を、爆笑しつつ理解して読んだ経験を持てる「クソデカ羅生門」は、きっと、学校教育の持

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