不肖の理科教員が、読み切ってない課題図書の感想を書く
タイトル通りです。
自分が設定した冬休みの課題図書について、読みきれてない本もぼちぼちあるのですが、休みも終了したので感想を書きます。
課題を設定したのは私だから咎められることもありません。やったー!大人って最高!
『言語化力』三浦崇宏
読みきりました。面白かったしためになった!「アウトプットは自分のスタンスを決めることから」と書かれてあって、あやふやな自分のスタンスについて深く考えるきっかけになりました。冬休みを通して結論が出たのでいつか書きます。
ただ、途中『鬼のように高いプライドを抱えた、力を求めて謙虚になろうとしてる人』特有の感じが出てて、読みながらそういう系の人に詰められてしんどかったのを思い出してしまいました……。
「ラッパーがライムを刻んでる様子」とリフレーミングして読み進めたら、最後のあたりとかすごくDOPEで楽しかったです。
あと著者が『ツァラトストラはこう言った』を読み込んだとあり、気になったので私も読むことにしました。私の知ってるツァラトストラ読んだ人は皆生き方が突き抜けてるのは何故なんでしょうか?これが噂の「超人」……?
『科学史ひらめき図鑑』
これもめちゃめちゃよかった!科学者の偉人ものは沢山あっても、その生きざまをビジネスに活かすという視点で捉えた本は中々なかったように思います。何より、イラストが分かりやすい………疲れた教員の頭にもするすると染み込みます。
授業の導入として、偉人の話はすごく興味を引かせるいい取っ掛かりになるのですが、面白いだけじゃなくて、そこから何を学ぶかもセットで考えないといけないな……と思うので、この本から得たネタはジャンジャン授業で使っていこうと思います。
『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』佐藤雅彦、菅俊一、高橋秀明
読みきれたやつです!漫画だから……
「あっ、これ大学の心理学の授業でやったところだ!」というものが多かったのですが、漫画で見るとイメージしやすくなって、生活に適用しやすくなるなぁと思いました。
ラッキーだったのが、この本と『言語化力』『FACTFULNESS』とを合わせて読んでいたことです。振り返ってみると
○人の行動特性(『FACTFULNESS』で言うところの「ドラマティックな本能」)を本書で
○それを利用する場合のことを『言語化力』で
○それを抑える時のことを『FACTFULNESS』で
それぞれ学べたなぁと思います。
「人間らしさは使いよう」ってことですね……!
『人を動かす』D・カーネギー
最初の方しか読んでないのですが、今のところの感想としては正直に言うと読んでて怖いです……これを全部実行したら、パッと見温厚だけど手段を選ばないラスボスになれそう…
どうしてそう思うかというと、認める相手の欲求と求める自分の欲求に、倫理フィルターが掛かってなく読めたからです……利己的な欲求に皆が忠実というか………スタンスが正しく定まってなければ、悪用し放題の本、と感じました。
とはいえ先入観の可能性も高いので、ちゃんと読めたら、また感想書きます。違ってたらごめんなさい……!
『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス
軟弱ものなので、想像以上の分厚さに読みきれる気がしません……でも、大学の時に受けた教育課程の授業で一番先生が推してた本なので、なんとかして読みたい……そして生徒に語りたい……がんばります……
『いかにして問題をとくか』G・ボリア
数学の知識がないと読めないやつだと悟り、困ってるやつです……パラパラ読みで許されたい……人生の問題を解くときに必要なことだけピックアップして……
『天才科学者はこう考える 読むだけで頭がよくなる151の視点』ジョン・ブロックマン
タイトルと帯のDAIGOさんが胡散臭いですが、最高の本でした。理科教師全員読めばいいと思う。
科学の最新のトレンドと、科学を通じて生徒に今何を伝えるべきなのか、あらゆる角度で載ってます。
これも分厚いので、まだ読みきれてない……けど、今のちょっとずつ読む読み方の方が、勉強になっていいのかもしれません。
ちなみに、原題は
"THIS WILL MAKE YOU SMARTER"
まさかの、日本語版の方がタイトルがマイルドでした。
こんなところです。
三学期も沢山本読んで頑張るぞ!!!
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