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「梵燈のあかりに親しむ会」@妙心寺東林院・幽玄な禅の世界へ

京都の妙心寺東林院の特別夜間拝観「梵燈のあかりに親しむ会」へ行ってきました。

妙心寺南門についたのはいいけれど、どこにも案内の看板がありません。前方にそれらしき人がいたので、ついていくことに。(南門の東側の参道脇道をはいっていくとようやく案内の看板がありました。)これははじめて来た人は迷うかも。

人がほとんどいない東林院入口までの道中は、暗く静かでした。

その中をしばらく歩いていると、世俗から禅の世界へグラデーションのような心の変化が起こります。

たどりついた東林院の入口

「梵燈のあかりに親しむ会」は、住職手作りのあかり瓦「梵燈」によるなごやかなろうそくの灯りだけを庭園に配した夜間特別拝観です。幻想的な雰囲気の中、皆さまのこころの糧にとろうそくの灯りで禅語を表します。虫の声と水琴窟の音を聴きながら秋の夜のひと時を楽しんでいただければ幸いです。

東林院

今年の禅語は「万里清風秋」でした。

「万里清風秋」ばんりせいふうのあき

どこまでも続く平原に涼やかな秋の風が吹く情景。人生もこのようにさっぱりと気持ちが良いようにいきたいもの。何にもとらわれない境涯が身につけば、自ずと心中に清風が吹く。今宵ひととき、みなさまの心に清風が流れることを願います。

令和五年(第19回)


ろうそくと行燈で表現された禅語「万里清風秋」

すごく下手な写真ですが、実際はもっと厳かであり、縁側に座ってチロチロゆれるそうそくの灯りをみていると時間を忘れます。

こころがだんだんと静まっていき、ここにこれてありがたいなあと感謝の気持ちが自然とわきあがってくるのです。

ほぼろうそくと行燈のあかりだけなので、とにかく暗いです。ほかの派手なライトアップと異なり、日本一暗いと評されているようです。それがさらに幽玄の世界に浸らせてくれます。

あまり有名でないのか、観光客も多くなく、一人で来られている方も多い印象でした。

1年間のうち3日間の特別拝観ですが、おすすめです。


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