昨今のイベントが中止される状況を受けて

新型コロナウイルスが猛威を奮っています。
この状況を受けて、私の周りでも多くのイベントが中止されてしまっています。
本当に寂しく、悲しい現状です。

ここまで感染が広まるまでに何か手は打てなかったのか…

『たられば』論を言っても何にも繋がらないので、何か方法はないのかと考えてみました。
今回はコンサート・ライブについてピックアップします。

目次

◯コンサート・ライブの中止代替案
・インターネットを利用した生配信
・収録・編集の後、インターネットコンテンツとして配信
◯まとめ

コンサート・ライブの中止代替案

私が音楽関係の仕事をしていることもあって、このケースを非常に多く目の当たりにします。
たしかにコンサートやライブは、閉鎖空間に不特定多数の人々が長時間一緒にいる空間で行われます。
ウイルスの感染リスクが非常に高いことは間違いないでしょう。

では、本当に中止をする以外に方法はないのでしょうか。

以下に、私が考えた代替案を述べていきます。

・インターネットを利用した生配信
・収録・編集の後、インターネットコンテンツまたは記録媒体として配信・提供

インターネットを利用した生配信

コンサートやライブが企画されている以上、それに向けたリハーサルや練習、そして本番当日の演奏者のスケジュールは調整されているはずです。
会場も押さえられていることでしょう。
演奏する場所と演奏するキャストが集まるのであれば、演奏することは可能なのです。
あとはオーディエンスへの提供の仕方を工夫するだけです。

インターネットコンテンツには生配信ができるものがいくつかあります。
その機能を利用して、インターネットを介してオーディエンスへ提供することができます。
もちろん会場での臨場感や、実際に音に包まれる感覚など、失われてしまう面もありますが、本番に向けて積み重ねた努力を伝えることは十分可能ではないでしょうか。

生配信のメリットは、オーディエンスが即座に反応しながら視聴することができるため、演奏者からすると、提供するのみの一方通行ではなく、反応を見ながら進行することができます。
オーディエンスからしても、表情や声を届けることはできずとも、言葉で反応しながら、演奏者と近い距離でコンサートやライブを体感できるのではないでしょうか。

そして何より、人と接することなく安全な場所で視聴できることが最大のメリットでしょう。

一方デメリットももちろんあります。
三つほど挙げてみましょう。

一つは、入場料を設けていた場合、視聴権を制限する必要がでてくることです。
電子マネーが普及している今、電子マネーの送金機能を利用すればこちらもクリアすることができるかと思いますが、慌ただしい作業になることは避けられないでしょう。

二つ目は、先ほども述べたように音の質や臨場感など、失われてしまう面があるということです。
これに関しては、できるだけ良い機材を使用する程度の対策しかできないかと思います。

そして三つ目は、カメラやマイク等の機材が必要となることです。
もともとコンサートやライブの様子を撮影・録音して記録しておく予定だった場合は、用意することは難しくないかと思います。
ただ、その予定がなかった場合でも、スマートフォンやタブレットでの撮影は可能です。

メリットやデメリットはありますが、少しでも会場で体感するコンサートやライブに近い状態でオーディエンスに提供したい場合は、こちらの代替案が良いかと思います。

収録・編集の後、インターネットコンテンツまたは記録媒体として配信・提供

続いて収録・編集をした後での配信についてですが、やはり安全な場所での視聴が可能であるという大きなメリットがあるため、代替案として提案します。

では、生配信と比べてのメリット・デメリットを比較してみましょう。

まずはメリットを三つ挙げます。
一つは、撮り直しができることです。
こだわりすぎると生配信に比べて長い時間を要することになりますが、「ここは」という点のみ撮り直すようにすれば問題ないかと思います。

二つ目は編集ができるため、複数台のカメラがあればカメラの切り替えができたり、必要であれば字幕スーパーを追加することができます。
そのほかにも追加要素を加えることができるでしょう。

そして三つ目は、配信方法や配信対象者への通知方法が生配信に比べて増えることです。
DVDやBlu-rayなど、記録媒体での提供・販売も可能となってきます。

ではデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
これも三つほど挙げてみましょう。

一つ目は、生配信とは違って演奏者のみでの進行となるため、オーディエンスの反応を見ながらの進行はできないという点です。
ただ、リハーサルや練習に近い状態での演奏となるため、落ち着いた演奏が可能になる可能性もあります。

二つ目は、収録・編集作業に時間を要することです。
どこまでこだわるかにもよりますが、短い期間で作業を終わらせることは慣れている方でない限り難しいでしょう。

そして三つ目は、収録日からオーディエンスへ提供できるまでの期間が空いてしまうことです。
もともとコンサートやライブに行く予定だったオーディエンスからすると、スケジュールを調整していた日から配信・提供されるまでの期間は、非常に長く感じてしまう可能性があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
イメージするとわかりやすいのは、テレビで放送されているコンサートやライブの番組です。
テレビ番組は地上波を使って不特定多数の視聴者へ配信していますが、今回の代替案はインターネットを利用して番組を配信・提供する方法です。
生配信は生放送、収録・編集は一般的に放送されている番組をイメージするとわかりやすいですよね。

いずれにせよ、会場で体感する感動と全く同じものは提供できないにしても、少しでもオーディエンスのためにできることを考えると有効な案ではないかと思います。

そもそも出演者や演奏者が集まることも危険なのではないか、と思われるかもしれませんが、限られた人が集まることと不特定多数の人が集まることの危険度は全く異なってくると思います。(あくまでも個人の意見です)
また、リハーサルや練習は今まで通り行っているというグループの方が多いように感じます。
せっかく練習と同様にメンバーが集まるのであれば、一人一人がきちんと配慮をし、特定の人間だけでできる方法をする方が良いのでは、と思い提案しました。

せっかく準備を進めていたことを白紙にしてしまうことは残念でなりません。
一つのコンサート、ライブを企画し、運営することは本当に大変なことなのです。
その苦労と努力を無駄にしないよう、こういった方法も検討してもらいたいと思います!


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