2500年前の民主制!?
およそ2500年前の古代ギリシャ。
想像できますか?
なんとそこには民主制が存在していました。
2500年前といえば、日本は縄文時代の後期まっただ中。縄文時代というと狩猟採集が中心だったと思います。ギリシャも野生的な生活をしていたのかと想像しちゃいますね。
ところがどっこい、ギリシャは違った!
農業はもちろん、裁判もあったし、貿易もしていました。そして水道すら存在していたそう。文化的な生活してますね。
このパルテノン神殿も古代ギリシャに作られました。(Photo by A.Savin, WikiCommons)
さらには、「一般市民」が政策を決める民主制でした。
なーんて偉そうに書いてますが、わたしは何も知りませんでした。ザ・無知。でも、こういうの新しく知るのって楽しいよね。ちょっとマニアックだけど、書いてるわたしはノリノリです。
ポリスと呼ばれる古代ギリシャの都市国家。その中から、アテネに焦点をあてて民主制について書いてみます。
最後に、「スパルタ教育」の語源になった国、スパルタにも少しふれます。ただ、書くのをためらっちゃうくらい個性的です。ドン引きでございます。
それでは早速いってみましょう!
民主制のはじまり
およそ2500年前、いきなり民主制になったわけでありません。ある日ポッと「よし今日から民主制だ!」と一般市民が目覚める……そんなワケない。
長いときをかけて、「貴族の政治から、一般市民が主役」の民主制に移行していきました。
超スーパーざっくりと経緯を書いてみます。
古代ギリシャは、内戦や他国から狙われたりと戦が絶えません。そのため、国民はみな戦う軍事国家だったのです。
はじめは貴族による一騎打ちが主な戦い方でしたが、装備や戦術の発展にともない、貴族と市民が隊列を組んで戦う重装歩兵が主流になったそう。
その後は、海戦もはじまり、市民がになう「漕ぎ手」が戦の勝敗を決めるようになります。
そうなると、軍事国家において、貴族の重要度は下がり一般市民は上がります。
なのに政治は貴族が独占。「そんなのおかしい!」という市民の声が高まり、ついには民主制が成立したそうです。
かかった期間は200年以上。長かったね。
古代ギリシャの民主制
さらりと一般市民と書いていますが、ここが現代と大きく違うところ。
市民=アテネにいる成人男性です。外国人も女性も政治にかかわれません。そして、奴隷もいましたし、かれらも政治に参加できません。
古代ギリシャでは全員参加で政策を決める直接民主制でした。アゴラとよばれる広場に集まって、挙手もしくは投票をしたそう。主な議題はもちろん戦についてです。
直接民主制だと、政治により興味を持ちそうですね。古代ギリシャ人は議論好きなのかな、と想像もしちゃいます。
民主制のおわり
ここは超ざっくり簡単にまとめますね。
ギリシャは、マケドニアに戦で負けて支配されます。からのローマによる支配!
戦に負けて、ギリシャの民主制は終わってしまいました。
スパルタという怖い国
最後に少しだけ。スパルタについてです。「スパルタ」ってよく使いますよね。職場の先輩に対して「あの先輩はスパルタだから嫌だ。」なーんて言っちゃったりします。
本当のスパルタは、そんな生易しいものではなかったよう。
スパルタは、近くの地域に戦を仕掛け、乗っ取っていくことで国を大きくしました。
そして、負けた国の国民を奴隷にしました。こうしてできた数万人の奴隷を500人ほどのスパルタ市民で押さえ込む状況になってしまいました。
さて、どうしよう?
奴隷を抑え込めるエリート軍人が必要だと考えたようです。そのために生まれたのが「スパルタ鉄の規律」。いくつか紹介します。
① 生まれた子が国家の検査におちると捨てられる
② 幼少期に親元を離れて、軍人として訓練
あ、だめ。もうこれ以上は書けません。かなり過激な国なのです。
おわりに
いかがだっでしょうか?
読みやすいように、短くさっくりとまとめてみました。
実は、この記事が下書きに眠ること1年。ようやくまとめ上げることができました。長かった。
「なんで古代ギリシャなの?」というと、わたしは科学に興味があって、その始まりはギリシャ哲学だと思うからです。そして調べれば調べるほど止まらなくなり、この記事を書くにいたる…。
学んでみると、「その国における重要度が高くなると権利の譲渡が起こる」んだなと思いました。ということは、重要度が低いと見なされると黙殺されてしまうかもしれない…だから声をあげて「重要だぞ!」と訴えるんですね。
そういえば、日本では、2016年に選挙権の年齢が18歳に引き下げられました。少子高齢化がすすむ日本では労働力が大事になる。「より若い世代の労働力が重要になった」ので権利の譲渡が起こったと見ることもできます。
つぎは何がおこるのでしょうか?
まじめな話になっちゃいましたが、ここで終わります。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは、また次の記事でお会いしましょうー!
参考図書/リンク
・古代ギリシアの暮らし
・古代ギリシアの歴史
・一度読んだら忘れない世界史の教科書
・Wikipedia: 民会
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