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現場で聞こえてくる声を手がかりに推理するミステリーアドベンチャー『Unheard ー罪の代弁ー』レビュー

ど~も、けぃし~です♪

Steamにて販売中の『Unheard ー罪の代弁ー』について実際にプレイした感想をお話ししたいと思います。




【ゲーム情報】

まるで警察署の取調室のような固く閉ざされた一室で、テーブルを挟んで対面に座る女性から“探偵”と呼称される主人公が、「声探」システムという現場の見取り図からその場の声や音が聞こえる端末を使って事件を推理していくミステリーアドベンチャー。
現場の見取り図上で事象が発生するまでの数分間が再生され、自分がどの部屋にいるかによって聞こえてくる声が変わり、繰り返し再生することで声の人物を判別し、各部屋でどのような事が行われていたのかを特定して、「○○を盗んだのは誰か?」などのお題に回答していく。
全部で5つの事象についての推理を行い、徐々に現場が広くなり、登場人物も増えて、難易度が上がっていく。
様々な事象を推理していく中で、「自分はなぜここにいるのか」といった部分にも関係してくる。
本作は音声のみで字幕も表示されないため、これまで日本語未対応で日本人がプレイするハードルがかなり高かったのですが、2023年2月20日に日本語音声でも楽しめるようになりました。

プラットフォーム:Steam
配信日:2019年3月29日(金)
開発元:NEXT Studios
販売元:NEXT Studios/505 Games
ジャンル:アドベンチャー
日本語:○
定価:1,010円



【良かった点】

・音へのこだわり
あまり推理そのものには関係ないが、主人公の立っている位置と声や音が鳴っている方向、及び距離によって聞こえ方が変わるという音へのこだわりを感じる。(ぜひイヤホンやヘッドホンでプレイしていただきたい。)

・日本語版での文字や音声のこだわり
日本語の文字や音声に対応する上で、オリジナルの言語を単純に日本語に訳すだけではなく、ちゃんと日本人の名称になっていたり、方言なども使われていて、日本用に変更されている。

・他には無いシステム
現場での会話などの声だけを手がかりに推理していくシステムが他には無く、何度も聞き直して手がかりを掴んでいくのが楽しい。

・推理小説の舞台裏が現在進行形で見られるような感覚(実際は聞けるだけど…😅)
よく推理小説などでは、最後の推理の時に「この時現場では実はこんなことが起こってたんだ」みたいな説明が入るが、その光景を現在進行形で確認できるような感覚が良い!



【残念な点】

・人物名の表示の統一感がない
通称で呼ばれるような人物は良いが、普通の人物の表示がフルネーム、苗字のみ、あだ名など統一感がなく、あまり親しくない者でもあだ名で呼ぶのに若干違和感を感じる。
またあだ名によってその人物がなんとなく想像できてしまう…

・推理しなくても解けてしまう仕組み
お題への回答は失敗してもペナルティは無く何度でもできるため、人物を順番にパターン化して設定していけば、推理など全くしなくてもいずれは正解となる。

・となりの音が聞こえない違和感
システム上仕方がないことかもしれないが、同じ部屋の中では方向や距離によって音が変わるほどのこだわりがあるが、どんなに大きな音が鳴っていても隣の部屋からは聞こえないことに違和感を感じる。

・ちょっとしたバグが散見される
お題に明らかな表記ミスと思われる部分があったり、電話越しに聞こえる相手の声があまりにはっきりしすぎて電話元の人物が喋っているように聞こえてしまったり、致命的ではないが違和感を感じるバグがある。



【総評】

現場の音声を手がかりにして推理していくのが、推理小説を読みながら自分も推理していくような感覚と似ており、そういったことが好きな人にオススメかと思います。
ただ現場のあらゆる場所の音声を聞くことが出来るという、現実的には不可能な方法となっているため、よりリアルな推理を求める人には向かないかもしれません。
また5つの現場を全てプレイしても4時間程度で終了するため、ボリューム不足は否めませんが、定価が1,010円でセール時には半額以下になることもあるため、価格以上にはじゅうぶん楽しめると思います。
ぜひ「声探」システムを使った推理を楽しみつつ、その裏に隠された真実を確認してみてください✨



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