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成功体験を引きずる過去進行形 社内で見かけたら要注意です!

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間食、悪口、先延ばし、忘れ物、いい人のふり、他人優先、自分へのダメ出し。人には「ついついやっちゃう」悪い習慣があります。これをやめることができたらどんなに素晴らしいでしょうか。

「人生の損」を生み出す習慣を断ち切れば、あなたの人生は楽なものに変化するはずです。

脱ムダ、損、残念!今度こそ、やめる技術」美崎栄一郎著(あさ出版)

成功体験に囚われるリスク
人間誰しも、よいことは覚えています。成功体験は消えないから、思い出すのは快感です。 でも、よぼど意識しないと、すぐに過去の成功体験に囚われてしまいます。成功体験に引きずられないようにするのは、なかなか難しいことです。

たとえば、前にうまくいったからといって、ことあるごとに過去の成功事例を持ち出してくる上司や先輩はいませんか?

こちらとしては「それっていったい何年前の話ですか」と思うものの、本人たちからすれば、まったくそのような意識はありません。なぜなら、うまくいったやり方がずっと続くと思っているからです。 「過去の成功体験に依存している」とは少しも思っていません。このように過去の成功体験に依存している事実には気がつきにくいので、注意が必要です。

過去に成功したことと、同じようなケースに取り組むときには、 成功体験をなんとなくトレースしないことです。うまくいったときには、タイミングとか、自分の知らなかった周囲の助けとか、いろいろな要素があったはずなのです。

具体的には、まず、成功体験の中で「うまくいった要素」を書き出してみましょう。また、その中で「失敗した要素」も書き出します。たとえば、仕事の会食で、「うまくいった要素」「失敗した要素」を整理しましょう。次のようになりました。

○個室で会食をしたら商談がうまくいった。
○日本酒のラインナップが豊富で喜ばれた。
○最寄り駅で待ち合わせたが、人が多くてなかなか会えなかった。
書き出したら、次は、その成功と失敗の要因を考えるのです。

○落ち着いた雰囲気で話ができたのでこちらの提案を聞いてもらえた。
○偶然、日本酒に力を入れているお店だった。
○スマホの番号を事前に聞いていなかったから、連絡できなかった。

このように見直すと、同じ場所で会食をしても、うまくいかないかもしれないことがわかると思います。それはお店が同じでも、相手が違う人だからです。つまり、まったく同じ条件で勝負することはあり得ないので、過去の成功体験はすべてそのままでは使えないのです。

これが過去の成功体験に囚われることのマイナスです。ですから、その成功体験を分解してみて、汎用性のある要素なのか、相手に合わせて変える必要がある要素なのか、考える必要があります。静かなお店をリサーチしておくとか、相手が好きな食べ物や飲み物をあらかじめ聞いておくとか、失敗しない方法が見つかるはずです。

成功体験に囚われるリスクは誰にでもある
リクルートワークス研究所の調査(全国就業実態パネル調査)によれば、定年まで同じ会社に勤める割合は、男性32%、女性65%であることが明らかになっています。多くの人が、転職によるパスを経験するなか、中途入社の人は成功体験に囚われるリスクが高いと、筆者は考えています。

たとえば、次のようなケースを思い出してください。

中途入社で、東大卒業後、米国に留学しMBAを取得。大手総合商社でNO1の実績を挙げていた鈴木さん(仮名)がヘッドハンティングで入社してきました。商社のネットワークを活かしやすいことからポジションは営業部長に決まりました。その後、半年が経過しました。しかし、期待に反してなかなか結果が出ません。

ことあるごとに社内の会議では、

「前職のM物産でこんなことをしたら笑われますよ!」
「前職ではこのようなことは許されません」
「前職のM物産では......」
と、スタッフもいい加減うんざりしています。

このように、過去の成功体験に囚われて逃れられない人がいます。その思い出や体験が価値を生み出さないことは明白です。未来に意識を切り替えてしまったほうがいいのですがなかなかできません。あなたの周囲にはこのような人はいませんか?

年始に当たり、まずは自分の発言や行動を含めて振り返ってみることをオススメします。(尾藤克之)

---記事はここまで---
Jcastニュースに掲載された記事をnote用に編集しています。

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